神道用語其の一

唐突ですが、今回から数回に分けて、神道用語の解説を行なう事にします。
但し、巷にある神道の本の内容とは、多少異なるかも知れませんが、それも又良しです。

神道 しんとう
神の道。清く明るく直く正しい道。肇国以来、神々と天皇と国民が心を一つにして歩んで
来た道。道とは神の教えである。神道は宗教に非ず。

惟神の道 かんながらのみち
神道の本来の表現。神の仰せられた御言葉、神の遊ばされた御しわざを手本として、人が
歩むべき道。この道は「敬神」「尊皇」「愛国」として具現化される。

日本 にっぽん
伊邪那岐神と伊邪那美神が結婚して生まれた大小の島々から成り、神の御霊を宿す清らか
で美しい国。日いづる国、日の本とは、霊(ひ)の元である。

豊葦原の瑞穂国 とよあしはらのみずほのくに
神々による我が国の呼び名。葦が豊かに生い茂る肥沃な大地で、人々は稲を育て、山で狩
をし、海では漁をして、神々と仲良く暮らしてきた。

国体 こくたい
左翼の言う、天皇を頂点とした前近代的な統治制度などでは決してない。
それは「我が国は、人間と国土森羅万象大自然の一切が神の御霊を分け与えられ、神と人
間が共に暮らし、皇祖神天照大御神の御霊を引継ぎし天皇の知らす国である。」と言う、
根本理念なのだ。

天皇 すめらみこと
日本の最高神天照大御神の御霊は代々の天皇に引き継がれてきた。
天照大御神の御霊を宿した者のみが、天皇として認められる。
天皇は絶対的な権力者ではない。国家の安寧と国民の幸福を神に祈る我が国最高の祭祀者
であり、全ての日本人の心の拠り所である。天皇は国父であり、皇后は国母である。

天津日嗣 あまつひつぎ
天皇の位を言う。天津とは天の意。日とは天照大御神であり嗣ぐはその御霊を継ぐこと。
日嗣とは霊(ひ)を継ぐことに通じる。
即位と書いて「あまつひつぎしろしめす」と読むこともある。

三種の神器 さんしゅのしんき
邇邇芸尊(ににぎのみこと)の降臨に際し、天照大御神が皇位の御印として授けた鏡と玉
と剣の三種の宝物を言う。八咫鏡(やたのかがみ)の徳は知であり、八坂瓊曲玉(やさか
にのまがたま)の徳は仁であり、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)の徳は勇である。
徳とは恵みのこと。

知らす しらす
古語で「治める」の意。何故、知の字を当てるかと言うと八咫鏡の徳の知から来ている。
鏡とは万物を映し出すものであり、人の心も全て余すところ無く映し出す。
天皇は鏡に映った国民の心を知ることによって、国民の喜びも悲しみも全て我が事として
受け止め、共に泣き、共に笑い、ひたすら国家の安寧と国民の幸福を神に祈り祭祀を行っ
て来た。我が国は肇国以来、天皇が、あたかも国民を我が子として慈しむが如く知らす国
であり続けるのだ。

祭政一致 さいせいいっち
肇国以来の我が国の統治理念。政治をする者は、神を祀り神の意志を慮り国づくりを行っ
て来た。何故なら、古の日本人は、神は常に人間と共に在り、己は神によって生かされて
いる。という事を悟っていたからである。政治とは神と人間が共に行うべきものである。
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