つながろう。
ボクらはいつもゆるやかにつながっているのだから
つながろうよ
手で
言葉で
そして、とりまくもの全部で。
することなくてゴロ寝。
一人ぼっちのウィークディにはもう慣れたけど
やっぱさあ、それなりに物悲しいものはあるし
何より退屈だ。
掃除も洗濯も
今必要に迫られている事は全部済ませた。
食欲も一応満たされていて
手元には煙草だってある。
けれど煙草を吸う気にもならないし
暇つぶしの雑誌を読む気分でもないし
寝てしまうにはなんだかもったいない
そんな半端な時間帯にはまりこんでる。
ちらっとベットの上に放り出してある
電話に視線を流すが
手は伸ばせなかった。
この間、時差を考えずに電話して
こっぴどく怒られたことを思い出したからだ。
することねー
やることねー。
ゴロリとだらしなくベットに寝っ転がったまま
そんな拉致もないことを考えた。
考えたってどうしようもないと百も承知の上で。
何気なく自分の腕を
ぐーっと天井に向かって伸ばしてみる。
ライトの下で人工皮膚に覆われた腕が
微妙に普通とは色味が違うのを発見してみたり。
ああ、ヒマ人だよな本当に。
指を一本ずつ動かしてみる。
なめらかに動く指は一見まったく齟齬のないものだが
ふと思い出す
この指を動かす事、腕を動かす事、一つ一つを
ひどく苦労しながら習得していた人のことを。
思い出したくない記憶の箱に入っている
その思い出は
今もその欠片が姿を見せる度に
胸の奥がチリチリと炙られる。
目を閉じて深呼吸した。
そして瞼を開き
天井に向かって伸ばしたままの自分の両腕を
じっと見つめる。
なんだか不思議な気分だった。
腕を見てるだけで
いろいろとこぼれてくる思い出とか、考えとかが
ほとほととあふれては落ちていく様が。
ひんやりと冷たい部屋の空気に
わずかに冷えた指先を動かす。
ぎゅっと握りこぶしをつくってみて、またゆっくりと開け
そして何気なく腕を曲げてみる。
それが何かを抱きしめる形なのに気づいて
少し笑った。
その抱きしめた形は
何度も何度も、抱きしめた形だったから
腕の中に何もなくても、ほんの少しだけ温かい。
唇を動かして
声に出さずに
その名前を呼ぶ。
今は遠い異国の空にいるはずの彼の名を。
きっとこの腕に抱きしめた
空気は続いているから
繋がってるから
君を取り巻く大気へと。
そして抱きしめる。
君へと続く大気を
この腕で抱きしめるよ。
繋がろう
繋がってる
君と
繋がろう。
チャットで御一緒した富士山さんより頂き物
チャットに出かけては、何かしら手に入れてくる私は、
ホントは嫌な奴なんじゃなかろうか……
と、思わなくもない。
ハインリヒに会いたくて仕方がないジェットが、なんとも可愛らしいですな。
富士山さん曰く、
「ジェットが真正ホモ乙女」
うう〜ん。これがちょうどいいと思うんだけどなぁ。