京都御所



2007年6月8日 京都御所の拝観に行って参りました



蛤御門:新選組好きならば、ここから入らずにはいられない、超重要な門です。
扉には、鉄砲の弾の跡と思わしきへこみが幾つか。
この時既に、世の中は鉄砲の時代であったわけで(戦国時代だって鉄砲の時代だから)、
鳥羽伏見の後に土方が剣ではなく銃の時代だと言ったのは、
彼等が戦争をする為の集団ではなかったことのあらわれなんだと思ったりします。

受付開始時間に入口へ行き、申込者の身分証明書の提示で中へ入ります。
中で再度受付をして、待合室兼お土産売場兼ロッカールームで出発時間を待ちます。
その間、参観ルートを説明する映像が流れました。




宜秋門:参内の方々が御所に上がる際に通った門だそうです。
春と秋の一般公開は、ここから入れるとの事。



御車寄:昇殿を許された人の正式な参内の玄関
金装飾も美しく、ぴかぴかに磨き込まれた感じでした。



諸大夫の間:参内者の控えの間
三つの部屋に仕切られていて、ここは一番下座。部屋を仕切る襖は開けないらしい。



建礼門:御所の外回りからも見える、南側の門
ここを通れる人も限られていると言っていたけれど、うっかり誰か忘れた。
天皇と諸外国大使までだったかな…



承明門から見た紫宸殿:即位の礼などの儀式をする場所
春秋の一般公開では、桜と橘の間を通る道が作られ、傍で見られるそうです。
承明門は朱塗りの美しい門でした。



紫宸殿に渡る裏廊下 この奥が清涼殿



廊下に上がる階段
こういう誰もが注目しなさそうなところが気になって仕方がない性格です。
階段の上がり口に扉があるけど、廊下にはない。階段の手すりと廊下の手すりを跨いで上がろうなんて不届き者がいない事を示しているのだと思います。



紫宸殿の裏側
清涼殿がこの右手側にあります。説明なかったけど、ここから紫宸殿の中に入れるんじゃないか?



清涼殿:中に見える赤い台は食事用の台だそうな。
天皇の生活空間だそうです。ここに入れる人が、殿上人と呼ばれる人々らしい。



小御所:元服の儀式などに使われる。将軍や諸候に会うのはここだそうな。
幕末の小御所会議はここで行なわれたことらしい。
そう思うと、なんかちょっと複雑…





小御所の蔀の仕掛け こういうのも凄く気になる。仕掛け大好き。



御池庭:奥の方に船が浮いている。大変美しい。
この庭の向こう側に、ビルの見えない事が大変素晴らしいと思う。
ぱっと見、奥行きが物凄くあるように見えるのだが、御所の広さから考えると、
多分そんなにはないはずで、塀の向こうの松林まで見えているのだろうか?とも思う。



御常御殿:清涼殿が実用に合わなくなって、建てられたと言うから、
江戸期はここで生活していたのだろうか。



御常御殿の飾り これもきちんと菊の紋 こういうのも気になる性格です。



迎春(かな?)
ここから先は入れない。
ここに入ろうと思ったら、かなり難易度高いな、という説明でした。



以上の場所を、1時間程掛けて、写真を撮る時間やじっくり眺める時間を取りながら移動します。
解説の人は丁寧で、色んな事を教えてくれます。是非、近くにいって、あれこれ聞いてみるといいでしょう。
写真の撮影も許可されているし、個人的に楽しむなら、HPに公開してもいいと言ってくれました。
携帯電話の使用は不可ですが、電話をするんじゃなければ、携帯のカメラでの撮影は大丈夫です。
ひっそりとですが、皇宮警察の人が着いて来ています。悪さをしたら捕まるよ。きっと。笑
御所はどこも綺麗で、今は丁度改装時期のようでシートの掛かっているところが多かったけれど、手順を踏んで申込さえすれば、解説付きでじっくり見せてくれるのだから、有り難い事です。
桜や紅葉の季節、要するに、一般公開の時期ならば、もっと綺麗なんだろうなぁ。と思う場所でした。大満足!


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