孵化後約1週間の物。まだ餌はシュリンプで。極小のミジンコも食べますが、その後の成長を考えると、シュリンプがもっとも良いと考えます。しかし、シュリンプは死に易くその死骸が水を大変傷めるので、与えすぎに注意すべきでしょう。ただ量が少なすぎると、成長しませんので、そのあたりも良く考えて与えてください。この時期は、選別対象はフナ尾と尾のガタガタな物を撥ねましょう。
2週間後の物です。この時から選別が本格化します。良く私が言ってる尾の角度が60度から90度と言うのはこの時期の物であり、この角度以外の物は程度によりますが、選別対象でしょう。
 餌はミジンコを与えますが、糸目を刻んで与えても良く育ちます。しかし、糸目は刻んで与えると非常に水が汚れるので、そのあたりも覚悟して与えるべきでしょう。

更に1週間を経た3週間後の物です。もう糸目を刻まなくても、自力で千切って食べるようになってきます。少し腹も膨らんできますが、片腹も目立つようになりますが、程度の軽い物は残します。また黒く鮮明な尾芯が通った物はツマミなので、撥ねます。この時からは必ず、丸鉢(プランター)に入れて飼育します。入れる数は私の場合50から60です。ミジンコを引き続き与えても構いません。
少し金魚らしくなってきた4週目です。数は30から40くらいに絞り、成長させます。餌を糸目にすると成長が1段とUPしますが、水温の上昇とともに、水の痛みが激しくなり、気温が30度を超えるようになればこのサイズからはほぼ毎日、洗面器1杯分の古水を残し、後は全変えです。選別は欠点の目立つ物、選別もれの物が対象です。
5週目です。ここからは数を1週ごとに1,2割ずつカットしていきます。この時点で20から25くらいに1鉢の数をすべきですが、出来ないときは丸鉢の数を増やす(他の鉢に入れる)べきでしょう。
5月、6月の飼育

 ここで、丸鉢の水替えを少し書いておきたい。

6月ともなると、梅雨に入る時期である。ここで、初心者はよく鰓病をさせる事が有る。
丸鉢に雨が降りこんだら、必ず水替えする事である。雨が上がって鉢を覗いて、それまで濁っていた鉢の水が、綺麗に澄んでいると初心者は水換えの必要が無いと勘違いする。PHが大きく変わり水替えが必要なのにそのままほおって置くと、鰓をやりやすい。鉢の水も絶えず1杯まで入れておけば、雨が降りこんでもオーバーフォローするので、幾らか水質の急変を防げる。しかし雨が上がって、一偏に晴れあがるようなら、出来るだけ早く水替えすべきである。
 ただ鉢の中の稚魚の数が少なめであれば、それまでにそんなに水の汚れが進んでいない場合もあり、この場合は、なるべく早めに換えるべきである。このニュアンスの違いは理解して戴きたい。

 またそれまで水替えを何日もせず、それでも水が澄んでいる場合、雨が降りこんだら、その後餌を与える前に水替えすべきである。する事、出来ることをせず、稚魚を病気にさせることは、恥ずかしい事と自覚すべきである。
 梅雨時期の餌やりであるが、雨が降りそうであれば、生餌であっても少なめにすべきで、特にミジンコを「なかなか死なないから」と大量に入れると稚魚が簡単に殺すことも出来る。一旦鰓病に罹った稚魚はリフィッシュやホルマリンで直せるが、一旦煮干状態になった物は流すべきだ。

 おかしいなと思ったらリフィッシュを即投入すべき(丸鉢にすりきり1杯)で、これを遅らせればOUTです。                 2002年6月19日 記
 
 4,5週間過ぎた稚魚を選別するとき、新たに撥ねの対象となるのが、尾芯飛び、尾芯下げ、4尾、
背鰭の不正である。
 まず尾芯飛びであるが、このころから幾分尾の角度が広がってくる物が出てくる。この時当然、尾の後ろが広がって来るのであるが、この尾の成長に尾芯の伸びが付いて来れずに、途中で消えてしまうことがある。稚魚の場合再び生えては来ないので、撥ねてしまう。また、尾芯下げもこの時期多く見られる。尾芯下げは尾の後ろ半分が、水平よりも下がって来る事を言い、これも尾の成長に尾芯が耐え切れず、結果尾芯が下がってしまうケースが良く見られる。これも改善する事は無いので、撥ねるべきである。
 上記の2つの例は非常にその時点では稚魚が良く見えるので捨てがたいと、誰しも思うのであるが、やはり捨てるべきである。

 続いて、4尾と背鰭の不正であるが、これはトサキンが大阪ランチュウと琉金を交配させて創られた物を確信させる、不良である。まず4尾は琉金が4尾であり、時々出てくる。また背鰭の不正な物、これはサメの背鰭のように短い背鰭が付いているもので、当然生まれたときからそうなっているのであるが、鱗が生えてこないと非常にこの欠点は判りづらい。鱗が生えてくると、背鰭の短いものは、尾筒のあたりが光って見えるので良く判る。私は今年まった背鰭の無い物を2尾確認したが、背鰭のまったく無い物が出る年は意外と良いものが出てくるのが、過去の例である。

 また早くも尾に皺が入ってくるものも出てくるが、即撥ねる事だ。とにかく、早く見きって捨てて行くことが良魚を秋に創れるポイントと私は考えている。
                 2002年6月24日記


6週目以降の選別
6週目の物である。この稚魚達は尾肩を折りながら泳ぐタイプであり、角度うんぬんで表現に難しい魚達である。このようなタイプはあまり多く日陰を作ると泳ぎをあまりしなくなって、前にどんどん来て、盆過ぎには前を完全に決めてしまう。かといって日よけしないと、鰓めくれ、ガスが怖く幅狭い板を掛けて、これを私の場合は防ぐ。
8週目に入った魚である。まだ標準的な物はこれらのように、尾を流して泳ぐ。しかし、金座のところから折り、極度に絞る物は、前に出してこない事が多く、私の場合は処分する。この頃で飼育尾数は8から10と言うところが、わたしの理想です。また、この大きさで片腹がかなり目立つようで有れば、私は処分する。
10週目だが、完全に失敗作(と言うより残すべきではない形)である。目幅広く、目先無く、尾にも魅力の無い魚達である。こうした不成功例も挙げていたほうが、皆さんの参考にも成るかもしれない。いわゆる駄魚である。決して人に自慢出来ないレベルである。この大きさで6,7尾が飼育の目安である。
以上が10週目までの稚魚の選別の目安であるが、これはあくまで私を基準にした物であり、皆さんはあくまで参考程度にして頂きたい。(2002年7月5日記)
8月の飼育
PCの調子がイマイチで、画像がUPできない点を、勘弁して頂いて、特に重要な8月の飼育を体調不充分なまま、書いてみたい。

 選別も進み、鉢の中の稚魚の数も減ってくる中、当然いろいろな選別理由が8月には出てくる。
8月は一番暑い盛りであり、当然鉢の水温はぐんぐん上昇する。ここで、日よけのため板が必要になってくる。幅10から15CMの板を鉢の中央に乗せ、日差しを遮る。理想を言えば10時から4時くらいまで、板を置いて置くのが理想だが、置きっぱなしのほうが事故が少ない。
 この板を置く理由はガスを尾に入れない為と、鰓をめくれさせない為である。

 水温の上昇により、丸鉢の溶存酸素量はぐっと減るが、これを板を置く事によって軽減させる。この事が鰓捲れ、ガス病を防ぐ〈それでも発生する)。また、皺もどんどん出て来始める。
 皺は防ぎ様が無い。一節に板囲いをしなければ、皺は入らないという事を主張する人がいるが、しかし鰓が捲れてはどうし様も無いと、私は考えてるので、やはり板は置くべきでしょう。
 皺はトサキンにとって避けて通れない、一番の関門であり、皺が出なければ品評会魚など幾らでも創れる。それだけ厄介な代物である。
 皺に付いては次回また詳しく書くとして、この8月板を置く意味は「前を極めさせる事」である。
 
 板の下に入り稚魚はじっとしている。そしてパタパタと袋(あるいは手、返し)を動かす。これをたび重ねることで所謂、「前極め」をする。これにより稚魚はトサキンらしく少しずつ成っていく。
 鉢の飼育尾数はほおって置いても、以上の欠点が出てきて処分魚が多数出てくるので、ほぼ心配無く、盆空けには5,6尾になってくる。(2002年8月3日記

盆以降の飼育
 盆を過ぎると、鉢の飼育魚の数も絞られてくる。匹数が多いままだと、成長しないし、酸素不足で、鰓めくれなどに成りやすい。水換えの遅れもこれらに成りやすい。盆を過ぎてもあと1ヶ月は鉢の水温は30度は大体越えるので、特に水の汚れには注意したい。
 で、この頃から私の場合は品評会を意識して飼育を変えていく。暑い7,8月は餌やりも午前中だけの場合が多かったが、このあたりから午後も与え始める。当然水換えも毎日行う。全換えが好ましい。
 この午後からも与える事が、どう言う事かと言うと、午前中糸目を与え、昼前と2時か3時頃人工飼料を与える。これにより腹だしをしていく訳である。
 糸目を与えると、食べきったあと、腹はぱんぱんに膨れる。しかし夕方になると、しぼんでいるのが、皆さんも経験有ることだと思うが、これに上記のように人工飼料を与えると夕方まで、ぱんぱんを維持する。これを繰り返していくうちにだんだん身体が丸くなってくる。
 但し、始めから急激にやると、食わせすぎで殺したり、調子を損なうので徐々になれさせることが大切である。特に丸手は人工飼料の量を控えめにしないと、ぷりプリぷりぐらいに成って、泳げなくなってしまう(逆立ちする)ので、気をつけたい。(2002年8月12日記)
9月の飼育
何時も判りづらい画像で申し訳無いが、9月8日時点での飼育状況である。このプランターに入っているものは、4尾で身体の部分が5CM位である。糸目を食べ腹が出ている状態で、与えて1時間後の状況である。
 15CM幅の板を置き、陰を作っている。まだ尾の角度が150度くらいで、完全に前決めしてない状態である。このあと約1ヶ月をかけて前決めしていく訳だが、、1ヶ月後この状態から3尾に減って1CM位大きくなっている状態が、大体理想である。下の魚を皆さんも目指して飼育される事を望みたい。


9月末頃の飼育


この頃1鉢に左の様に、1鉢に4尾位になっているのは、前にも述べたが、この入れ物が30CMの洗面器なので、それ程大きくは無い。しかし、この大きさ私は順当と思うし、此れ以上に敢えて大きくしておく必要は無い。ほおって置いても、餌を此れ以降はどんどん欲しがるので、体の丸みとサイズは出てくる。


 
 上の2尾は尾に皺や弛みが入ってはいるものの、体位は十分な魚である。
口先から腹止まりにかけてのラインは素晴らしいし、尾筒の太味といい此れは正に種魚に最適と言える。こう言う魚は来年以降を考えて、絶対残すべき魚である。
 また皺が気になれば、抜けば良いが、簡単に抜ける物ではなく、失敗する事のほうが多いので、そのままにしておくほうが、無難である。
 とにかくこう言う丸手であって尾も大きい魚は簡単に出るもので無く、大切にしていきたい種である。 2002年9月29日記



10月の飼育 
10月は品評会シーズンである。当歳も半ばとも成れば、かなり土佐錦魚らしくなってくる。
朝夕の水温の低下で、魚は冬の気配を感じ始める。
 日中は夏を思わせるほど、気温の上昇する日があるが、朝夕は水温が15度を割りこんでくる。
こうなると魚は、寒さに対して、冬を乗り越えるべく、体に人と同じで腹周りを中心に、脂肪をつけ始める。そして顔が尖り始め、素晴らしい形を見せてくれるようになる。
 上の魚もやはり腹に脂肪をつけ始めているが、今年は全体的に気温が高めで、顔の尖りがイマイチである。しかし、身体と尾のバランスは素晴らしく、こう言う魚は9月頃には頭角を現わして来る筈だから、雑に扱わず、身体に傷をつけたりしないよう、その後に控える品評会に備えるべきである。
 餌は特に朝、水温が低い頃は積極的に餌を求めなくなって来るので、私の場合は糸目から人工飼料に切りかえる。人工飼料は腹に脂肪がつきやすく、腹だしと言う部分で大変有効であるし、糸目より食いが良くなってくる。
 当然尾に皺とかが入る物は、品評会では対象外(当歳は)であり、上の魚を見本にして自分の魚と比較して、品評会を目指す上での基準にしていただければと思う。  02年10月15日 記

11月の飼育
早く書かなければいけないと思いながら、今日まで引き伸ばしてしまったのだが、11月にはいって例年最高水温が10度を切るようになれば、冬囲いの準備に入る。
 上の画像は、丸鉢(プランター)からプラ船に移した状態だが、この様にプラ船に一杯水を張って魚を移動する。この場合見てお分かりのように、発砲を張りつけた(木工ボンドで貼り付ける)プラ船を使用するわけだが、更にプラ船の底に風呂場で使用するマットを敷けばさらに保温力がUPする。
 この場合エアレーションは軽くするか、まったくしないか、収容尾数に依るのだが、一応目安として80Lのプラ船の場合8尾つまり、10Lあたり1尾が適当な数だと思う。もちろん来春になれば成長してくるので、その飼育尾数は4,5尾にするのであるが、冬越しと言う事を考えた場合、それくらい入れて越しても差し支えない。もちろん此れより少ない数の方が好ましいが。
 餌を与える間は朝晩以外は波板は取って昼間1度くらい餌を与え、完全に餌を与えなくなれば波板は掛けっぱなしで、私は放置する。
 ヒーターの使用で有るが、ヒーターは私は使用しないのでここでは使う事は前提とせず説明するが
、確かに真冬は波板を掛けていても氷が張ることは私のところではしばしばであるが、それで産卵にひどく影響を及ぼす事は私の魚限っては、あまり感じない。しかし寒冷地では、室外で冬を越すと魚が氷漬けになることもあるようなので、室内で冬越しをしたほうが良いのかもしれない。
 しかし此れは経験がないので、良い悪いは言えない。そのあたりは自己判で有ろう。
また良く青水の事を聞かれるが、確かにプラ船に青水を入れて更水を足し、その中に魚を入れるのが私のやり方で薄めの青水でスタートになる。ほおっておいても除除に濃くなっていくので心配はないと思うし、どうしても水が青くならない入れ物もあるが私は気にしない。(2002年11月23日記)
12月の飼育
すっかり冬らしくなってくれば、当然冬囲いしてしまう。最高水温も10度を下回る日が続けば、当然冬囲いを終わらせ、冬越しさせなければならない。
 下の画像を参考にして頂きたいが、ただ発砲を貼りつけその上に波板を載せただけの、実に簡単な入れ物での冬越しである。ヒーターも当然入れず、ひっくり返りたい奴は、ひっくり返れ」という仕様である。しかし、此れも自分自身は淘汰の1つと考えているので、多少の犠牲はやむなしと考えている。総て生かして春を迎えることは可能なのだが、春になれば稚魚もまた産まれて、そのスペースを確保しなければならないし、自分自身の飼育範囲を把握し、それするには多くを飼育する事は中々困難であるし、本当に残したいもの意外は処分すべきであろう。
 当分次に書くのは先だと思うので、此れ以降は産卵と稚魚の飼育から読み直して参考にして頂きたい。 2002年 12月8日記


産卵に向けての注意点!
補足的にここから述べていくが、来期の産卵に向けて(採卵を考えている方に)注意する事を、少し書いておきたい。
 種親選びは、PART1に書いていたと思うし、その他でも何度も書いてきたつもりであるが、繰り返し書かないといけない事柄であろうから、これ以降も書いていくが、まず1番大切な事は、自分が創りたい魚をイメージして、種親をえらんで行くことである。
 解かりきってる事では有るが、実際中々思うようには行かない。例えば創りたい魚が「丸手で尾が大きい」物ならば、丸手のメスと長手の尾の大きなオスを掛けると言うのセオリーなのだが、実際その通りにしても、中々理想の魚は出来て来ない。それは優勢,劣勢の遺伝の法則って物が世の中(生物学的に)に存在するからである。
 上記の組み合わせで採ると、大概、尾が小さい中手か、尾の大きい長手、尾の小さい長手の3種類が出てきて、尾の大きい丸手は殆ど出てこない。
 それでは尾の大きい丸手を創り出すのは偶然しかないのか、と言うと「そうです」と言って逃げるのが楽なんですが、偶然だけ待っててもそれがいつ出るのかわからないし、実に実りの無い作業であり、自分自身年ばっかり食って、途中で投げ出してしまう。
 で、このあとは、その3種類出てきたうちの尾の大きい長手をやはり使用して、この尾の大きい長手を産んだ丸手のメスと「親子掛け」をする。こうする事によって、次年に「丸手で尾が大きい」物が出てくる確率が少し上昇してくる。コレを毎年繰り返す事で、その確率上げてやって、「丸手で尾が大きい」形質を確立していくわけであるが、1年2年で出来上がる物ではないわけだ。
 早く結果を得たいなら、それは「丸手で尾が大きい魚」が確率的に良く出る形質の魚を他から入手してきて、その系統どうしで掛け合わせて採る事であり、色気を出して「メスだけ手に入れて、うちの長手のオス掛けりゃいい」的発想をしてしまうと、11行上の結果にほぼなってしまう。
 タダし、この「丸手で尾が大きい魚」は品評会で1番評価が土佐錦魚の場合高いからであり、品評会を目指さない、「私は長手の尾が大きい魚が好き」ならこんな事はしなくて良い。
 しかし、「長手で尾が大きい」どうしを掛けて採ってれば、やがて体が細く細くなって行き、種にも使用できなくなる。
 つまりここに「血の更新」は必要が生じてくるわけで、私なども恒に心がけている事である。
良く、「うちのは尾が小さいし、形もイマイチで、どうすれば車さんの魚みたいなのが出きるんでしょうか?」的なお問い合わせを頂くが、それは「それはうちの形質を入れなさい」といつも言うわけではなく、「他の系統を導入するのも良いかもしれません」くらいにしか言えない事である。
 採り方が人それぞれであり、創りもそれぞれであるし、例えば顔も創り方はあるし、「コレが絶対」は無いと思う。しかし、自己流は中々好結果は呼ばないものであるが。
 この続きは、時々このオフシーズン書いて行きたいと思ってます。 2002年12月24日 記

1月2月の飼育
 さて年が変わり、寒さが厳しくなって何をするにもめんどくさい時期になってくる。
この時期は差し水以外は病気が出ている容器以外は触ることはあまりない。
特別に早く産卵させたい人は、更水にしてヒーターで水温を除除に上げ行けば1ヶ月後くらいには産むだろうし、ただ餌と水換えに閉口する事は間違い無いが。

 で、私は何をしてるかと言えば何もしてませんって言うのが本当の所である。それは明け2歳の前決めをこの時期確立するためであり、水流の無い中で3ヶ月くらいを過ごさせる事で有る程度出来てくるようである。また尾の曲がりも水流が無ければ起きにくいだろう。

 さて、潮見表でこの時期4月以降の大潮,小潮の日を把握しておく事が産卵に必要だ。
産卵は潮に大きく左右される場合が多い。私の場合その時期に合わせて掛け合わせたい魚を同じ容器に入れて産卵行動を待つ。
 今年3月,4月の気温が平穏であれば、4月末からのGWが絶好の産卵期になるだろう。続いて5月中旬、下旬とこの辺りに産卵が集中しそうだ。もっともハウスとかでやってる場合はもっと時期は早まるが、やはりその場合も3月,4月の大潮の時期を把握しておくべきであり、その時期に近くなったら週間天気予報も十分把握して、特に大潮と雨の重なる時は産卵の確立が今までの経験で1番高い。