収穫の時期を終えた晩秋の町、日の傾きは日を追う毎に早くなり、昼夜の寒暖の差は広がる。
町に並ぶ食料品は秋の実りのものから、冬の代表格と呼ぶにふさわしい食べ物が徐々に店先の品物を占めていく。
郊外の山々の木々の葉は緑の葉は既に存在せず、赤茶けた枯れ葉が広がっていて、
風が舞うたびにその葉が風に乗って木々から離れ、地に累々と重なっていく。
秋が終わり、冬へと向かう季節の変わり目、この時期には人の出会いや別れが訪れる・・・
そして、今日も僕のもとには新たな出会いが訪れる。
「うっ・・・冷えてきたな・・・いよいよ暖房の出番が本格的になってきたか・・・」
窓の外を見ながら僕はつぶやく・・・
僕が見上げた山の頂には既に雪が積もっていた。
この山間に囲まれた町では都会に比べると冬の頼りは早く訪れる。
そんな時、僕はふと手元に目をやった。
手元にはある人との待ち合わせの詳細が記されていた。
以前、僕はこの家にもう一人くらい住人を受け入れるのはどうかと考えたことがあった。
もちろん、下宿人のような住人にするか、コルネのように家政婦として受け入れるかという2択ではあったが・・・
このことをコルネたちに話したところ、二人とも快く受け入れてくれた。
もちろん、どちらを選んでもと言うことだ。
そこで僕は街に行ったついでに、下宿人募集の張り紙を貼ったところ、一人の応募があったので近日中に面談を行う予定だった。
応募者は女性で名前が「マイヤ」という名前とメーアちゃんと同じエルフ耳の種族であること意外は詳しいことは、まだ、聞いてはいない。
どんな女性なのか少し気にはなるが・・・それを顔に表すとコルネやメーアちゃんから何を言われるかわからない・・・
とりあえず、彼女が来るまで入居する予定の部屋の清掃の手伝いをしながら待つことにしよう。
部屋の構成は基本的には殆ど同じで、ベッドとクローゼットと机が必ず用意されている。
残りの内装や家電製品に関しては各自で用意することになっている。
とはいえ、コルネとメーアちゃんの部屋はそれぞれ自分たちの手で内装を変えている。
けれども、家電製品を買うお金がないのでテレビやラジオは部屋にはない。
時々二人に聞いたりはするが、二人はあまりそういうものが欲しいとは思っていないようだ・・・
三人で過ごす時間が多いとそういうものは必要ないのかもしれない・・・
ましてや、更にもう一人増えるとなるとなおさらだ。
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
数日後・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
入居希望者が僕のもとへとやって来る日が来た。
僕たち3人はロビーでその人が来るのを待っている。
すると・・・
ピンポーン!
インターホンの鳴る音が聞こえコルネがその応対に出る。
「ハイ!庭園館でございます!」
コルネの明るく元気な声が受話器越しにインターホンへとつながる。
『あの・・・本日、こちらに入居希望の面談に来たマイヤというものですが・・・』
受話器越しに聞こえてくるのは若い成人女性の声だった・・・
「ハイ、お話は伺っております、少々お待ちくださいませ」
そういうとコルネは受話器を置いてパタパタと足音を立てながら玄関へと向かう。
そして、コルネは玄関にたどり着くと、ドアを開けて来訪者と初めて顔を合わせる。
「お待ちしておりました!どうぞ、中へお入りください」
そういって、コルネはその女性を中へと導く。
そしてそのまま、僕のいる応接室へと案内した。
コンコン
応接室のドアをたたく音が聞こえた。
「失礼します」
そういってドアを開けてコルネが入ってくる。
「入居希望者のマイヤさんがいらっしゃいました」
そういってコルネは一歩下がり、自分の陰に隠れていた女性を部屋へと誘う。
コルネの影から一人の女性が出てきた、その女性はメーアちゃんと同じ金髪のエルフ耳でコルネよりも背は低いが、
僕よりも年上であろうか、顔立ちも落ち着いた大人の女性の印象を与える。
その瞳は新緑のような鮮やかな緑色の瞳で、穏やかな眼差しは彼女の人格を現しているようだった。
彼女の髪、その金髪は中心より少し左にずれたところから分かれて、その先端は首元まで伸びている。それは、コルネのようなショートカットではなく後ろ髪も伸ばしており、ボブカットを元にした髪型である。
体形はすらりとした体形で、細く長い脚線美がデニムジーンズで強調されている。
しかし、この彼女の体系の中で唯一異常さを出していると言うのならば、それは彼女の胸であった・・・
セーター越しに見える胸はコルネほどではないが、そのサイズはメーアちゃんと近い大きさである。
コルネと一緒にいると、感覚が狂ってしまうのかもしれないが、彼女も明らかに胸のサイズは同年代の女性の範疇を完全に超えたサイズではある。
「・・・(何故・・・僕の家にはこうも胸の大きい娘ばかり来るんだろう?)」
そう思いながらも、僕は彼女と挨拶を交わす。
「ようこそ、庭園館へ僕がここの管理人の京極です」
そういって僕は会釈して挨拶する。
「ご機嫌よう、マイヤと申します」
同じく彼女も挨拶を返す、僕よりも更に丁寧に・・・
どうやら彼女は礼儀作法に対して高い教養を受けているようである。
「それではどうぞおかけになってください」
そういうと彼女は一礼したあと静かにソファに腰掛けた。
そして、手元にあった部屋の間取り図と入居に関する文書が並べられている。
僕の手元にも同じものがある、僕はそれを下に説明を進めることにする。
「ではマイヤさん、とりあえずはお部屋のほうを見てから話を進めましょうか?」
「ハイ、それではお願いいたします」
そういって二人して立ち上がり一旦応接室から出て2階へと上がり、空き部屋のひとつへと移動する。
いくつかある空き部屋は基本的に面積は同じではあるが、部屋の位置によっては窓の大きさや場所が異なる場合がある。
そこで僕は日当たりの良い部屋を案内する。
「どうでしょうか?部屋の広さはみんな同じですが、窓とかは他の部屋ではちょっと変わります。
この部屋は東側と、南側に窓があるので結構日当たりはいいですよ」
そういうと彼女は反応の良い相槌をうってくる。
「そうですね、この部屋でしたら朝日も良く入ってきて気持ちいいでしょうね」
どうやら彼女は、この部屋が気に入ったようだ。
「どうします?他の部屋も見てみますか?」
僕がそう尋ねると、彼女はすぐに応えてくる。
「いいえ、私、このお部屋が気に入りました、このお部屋で入居させていただけますか?」
そういうと、僕は静かにうなずいて応対する。
「わかりました、それでは一旦下の方へ・・・」
そういって僕は、彼女を下の応接室へと戻る。
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
応接室へ戻った僕ら二人は、賃貸契約を結ぶための手続きを行う、一応形式上の手続きは必要だからと言うことである。
「それでは、入居はいつごろにしますか?」
そう尋ねると彼女は思いもよらないことを返してきた。
「実は・・・今日から入りたいのですが・・・」
その言葉に僕は固まってしまった・・・
「え?・・・即日ですか?・・・」
その言葉を聴いたコルネとメーアちゃんも顔を合わせて固まった・・・
「即日って・・・うそ・・・」
「はじめて聞いた・・・」
そういって二人は唖然とした表情のまま顔を彼女のほうへと向ける。
「あ・・・あの・・・やっぱり・・・唐突過ぎましたか?」
そういってマイヤさんは僕の顔を覗き込む。
「い・・・いえ・・・そんなことは・・・ただ・・・」
「ただ?」
そういって彼女は首をかしげる。
そんな彼女を目の前に僕は言葉を続ける。
「ただ・・・引越しとかはどうするのかなぁ?・・・って、思っていたのですが・・・そのあたりの日程とかは?」
そういうと、彼女はあまりにもさらっと答えた。
「ええ・・・実は外にハイヤーを待たせていまして、実はその中に荷物を積んでいるんですよ、それに・・・」
「それに?」
「ハイ、それに・・・荷物と言っても着替えとかの手回り品程度なので、そんなに量は多くないんです、大体ボストンバッグふたつ分ぐらいですよ・・・」
・・・いや・・・それだけあれば十分すぎる量だと思う・・・
なんという、大胆な人であろうか・・・年上の落ち着いた雰囲気とは打って変わって、バイタリティ溢れる(?)大胆な行動力には少しばかり驚かされてしまった・・・
だが、僕には少し気になる事があった・・・
それは・・・
「・・・ところでマイヤさん・・・」
僕は改まって彼女に尋ねた。
「ハイ?何でしょう?」
丁寧に応答する彼女を前に僕は少し躊躇しながらも話を進めた。
「マイヤさん・・・即日入居するのはいいのですが・・・以前住まわれていた住居とかはどうされたのですか?」
・・・だが・・・今更遅いとは思った・・・正直言わなければ良かったと後悔してしまう・・・
僕の言葉を聞いたマイヤさんは、少し驚いてきょとんとした表情をしたが、その表情はすぐに暗く沈んでしまった。
「お恥ずかしいのですが・・・実は、私・・・あるところで住み込みで働いていたのですが・・・そこで・・・その・・・なんていうんでしょうか・・・私、そこで取り返しの付かない失態を犯してしまいまして・・・」
自分の現状をゆっくりと語りだすマイヤさん・・・
しかし、その表情とは裏腹にその内容は困窮が迫りくるものだった・・・
「それで・・・私は・・・着の身着のまま同然でそこを追い出されてしまいまして・・・」
「最初は安いお宿を転々としていたのですが・・・ちゃんとしたところに住みたいと思っていたときに京極様の出されました広告を見て応募したのです・・・」
・・・ここまで、語られるともはや即入居を断るわけにはいかない・・・
つまり、彼女は今現在住所不定の身であるのだ・・・当然、そうだとすれば今の彼女にまともな働き口が見つかるはずもない・・・
ましてや、今の季節は冬へと向かいつつあるとき、このまま路頭に迷い続ければ命に関わることになる。
だが、僕にはもっと深い理由があるように思えてならなかった・・・
なぜなら、さっきの話をしていたマイヤさんの表情は単に懲戒によるもので暗く沈んでいるものとは明らかに違う気がしたからだ。
その表情はまるで、最愛の人との離別を余儀なくされたかのような表情だったからだ・・・
だがこれ以上、彼女の表情から真相を探るのはげすの勘繰りになってしまう・・・
・・・今はこれ以上聞かない方がいいと思った僕は彼女を受け入れることにしようと思った。
「マイヤさん・・・事情は大体お察しが付きました・・・今日からどうぞよろしくお願いします・・・」
そういって僕は立ち上がり、彼女の目を見ながら会釈して言葉を続ける。
「ようこそ・・・庭園館へ・・・」
そういうと、マイヤさんは立ち上がり、ぺこりと小さく会釈をして応える。
「ハイ・・・これからお世話になります・・・」
そういって顔を上げると同時に横に分けていた前髪がさらりと前に出てきてしまう、すると彼女はその髪を掻き揚げてクスリと微笑む。
コルネやメーアちゃんが同じ仕草をしても彼女のような大人の女性の雰囲気は出せないだろう。
妙な大人の色香を感じてしまうその表情にちょっとばかり気持ちがいってしまう・・・
とはいえ、早速入居が決まった彼女がすぐに暮らせるように準備と手伝いをしなければいけない。
そこで、僕たち3人で彼女の引越しの手伝いと、歓迎の用意をすることにしたのだった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
それから、暫くして・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
「ふう・・・久しぶりに身体を動かすと応えるなぁ・・・」
リビングのソファに腰掛けてぐったりしている僕。
「お疲れ様でした、ご主人様。今お茶を淹れますね。」
そう言ってコルネはキッチンへと向かう。
「皆さんお手伝いありがとうございました」
僕の横にある別のソファに腰掛けてマイヤさんがお礼を述べる。
「いやいや、お気になさらずに・・・」
僕はそう応える。
「そうだよ、これから一緒に住むんだから、助け合うのは当然だよ!」
僕の言葉に続くように、メーアちゃんも応える。
「何から何まで本当にありがとうございます」
そう言って深々と頭を下げるマイヤさん、どこまでも温和で礼儀正しい人だ。
そうしているうちに、キッチンからコルネはティーセットを持って戻ってきた。
「さあ、皆さんお茶が入りましたよ。一休みしましょう。」
コルネは用意したお茶と、レアチーズケーキを並べようとする、そのときだった。
「あ!・・・あの・・・」
不意にマイヤさんが声をあげた。
「どうしたんですか?マイヤさん」
コルネは彼女に尋ねる。
「実は・・・私・・・その・・・」
彼女はしどろもどろになりながら話し始める・
「実は・・・私・・・牛乳とか・・・チーズとか・・・乳製品が入っているものが駄目なんです・・・」
両腕で乳房を挟めながら彼女はもじもじしながら応えた。
その様子を見て僕は彼女の心意が何となくわかった。
「ああ・・・アレルギーか何かですよね?」
そういうと彼女はそれに応えるようにうなずく
「ええ・・・実はそんな所でして・・・」
それ以上は彼女も恥ずかしいのだろうか、俯いて多くは語らなかった。
「・・・(ダメ!・・・今ここでこれを口にしたら・・・私の体質が知られてしまう!・・・私の体質の秘密が知られたら・・・きっと・・・)」
そんな彼女の様子を見て僕はコルネに話しかけた。
「コルネ、すまないがマイヤさんにほかのお茶菓子を用意してもらえないか?」
それに応えるようにコルネは踵を返して再びキッチンへと向かう。
「はい、わかりました。確か戸棚に乳製品を使用していないパウンドケーキがあったはずです、今持ってきますね!」
そう言ってコルネは奥の方へとはいって行った。
「ええ、コルネお願いしますよ」
その様子を見てマイヤさんは申し訳なさそうにして
「すみません・・・本当にご迷惑をおかけして・・・」
そんな彼女を見て僕はすぐに言葉を返す。
「いいえ、そんなにお気になさらずに・・・」
だが、これで少し困ったことにはなった・・・
なぜなら、こういった食品アレルギーを持った人がいるということは食事の献立やレシピに制限や工夫をかけないといけないからだ。
「マイヤさん、夕食なんですができるだけあなたの体質に影響が及ばないようにさせますので・・・」
そういうとマイヤさんは深々と頭を下げる。
「何から何まで・・・本当にお手間をおかけして・・・」
そう言って彼女は頭を下げながら言う。
そんな感じで、少し気まずい雰囲気を残しながらもティータイムは過ぎて行った・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そうしてゆったりと時は流れて行き夕げの時を迎えた。
だが、その時に彼女の体の秘密を僕達は知ることになるのだった・・・
「さあマイヤさん、こちらにお掛け下さいな。」
僕はそう言って彼女を卓の中央の座席に誘った。
そして、僕らは彼女の周りを囲むように座った。
「それでは、新しく加わりましたマイヤさんにひと言お願いできますか?」
そういうと彼女は少し恥ずかしげに席を立ちぺこりと小さくお辞儀をして髪をかきあげたのちに口を開いた。
「あ…あの…これから御厄介になります、いろいろとご迷惑をおかけすると思いますがどうぞよろしくお願いします」
当たり障りのないあいさつを終えるとそそくさと席に座った。
「それでは乾杯の後にいただきましょう、乾杯!」
「乾杯!」
みな互いにグラスを掲げた、そして中の飲み物を一口飲むとグラスを置いて料理のほうへと手を伸ばす。
「それじゃあいっただっきま〜す!」
そう言ってメーアちゃんは手元にあったローストチキンをつかんで豪快にかぶりついた。
「どうぞマイヤさん、乳製品はダメと聞きましたので、それ以外のもので作った料理です」
コルネはそう言いながら自分の分、僕の分とマイヤさんの分に料理を小分けしてそれぞれに手渡した。
「ありがとうコルネ」
「コルネさんありがとうございます」
手渡された皿には3,4種類ほどの料理が盛られている
どれもコルネの手料理だ。
「コルネさん料理が得意なんですね、いいなぁ…」
尊敬のまなざしでマイヤさんはコルネをみる。
「いえ、そんなまだまだですよ、栄養バランスとかもっと考えて作れるようにならないと…」
コルネはそう言ってぐっと握り拳をしめた。
そんな周りとはよそに、自分のペースで食べ続けるメーアちゃん…
「…(こういうのも悪くないですね・・・)」
心の中で僕はそう呟いた・・・
そうしてにぎやかな夕食が終わり食後のデザートとなった。
今日のデザートは杏仁豆腐だった・・・
待てよ…確か…これって…
「コルネ、この中に牛乳は使ってませんよね」
僕の問いかけに対してコルネは答える。
「はい、牛乳は使ってませんよ代わりに豆乳を使ってみたんです上手くできてるかどうかわからないですけど…」
それを聞いて僕は安心した。
「豆乳なら…大丈夫だよな…」
それを見ていたマイヤさんちょっと複雑そうな表情だった。
「・・・(豆乳は飲んだことないけど…大丈夫よね?きっと…)」
そう思い彼女は恐る恐る口に運び、飲み込んだ・・・
…なにも起こらない・・・
「(よかった…)」
その様子を見てコルネは
「マイヤさんどうですか?お味の方は」
とたずねてきた。
「ええ、とっても美味しいですよ」
そう言ってにこやかに返しながら二口目を口に運んだそのときだった!
・・・ドクン・・・
彼女の胸の奥から響いてくる鼓動に彼女は気がついた
「!」
・・・ドクン・・・ドクン・・・
「(まさか!?)」
マイヤさんの様子がおかしいことに僕たちも気づいた
「マイヤさんどうしたんですか?なんだか苦しそうですよ」
そう言って僕は彼女の方へと歩みよる
するとマイヤさんは苦しそうな声でこういった
「は・・・早く・・・私を・・・どこか広い所へ」
話している内容が理解できなかった・・・
なぜ、広い所なのだろうか?
「マイヤさん・・・それは、どういう?・・・」
しかし、それに対して彼女はこういった
「早くしないと・・・部屋が・・・とにかく…広い所へ!」
マイヤさんは苦しみながらも鬼気迫る表情でそういった
「わかりました…広いところですね?・・・」
僕はそういうとコルネたちと一緒に彼女を抱き抱えて、今は使われていない来客用の大広間へと運んだ
ゆっくりと彼女の体を起して僕は声をかける
「マイヤさん広い所につきましたよ」
するとマイヤさんはもう限界なのか、かなり苦しそうな声でこうつぶやいた
「早く・・・私から・・・離れて!・・・」
広い所の次は、離れる?・・・理解ができなかった
そうこうしているうちに彼女の体に変化が現れはじめた!
少しずつだが、マイヤさんの胸が大きく膨らんでいるのがわかった
「・・・?・・・もしや?・・・」
そう思った時には既に遅かった・・・
マイヤさんが叫びだす
「はあぁぁぁぁぁん!だめぇぇっ!くるっ・・・来ちゃうぅぅっ!!!」
その次の瞬間、ぼくらは目の前で起きたことに驚愕するのだった・・・
何とマイヤさんの胸がどんどんと膨らんでいくではないか!
しかもそのスピードは尋常ではなくまるでふくらし粉で膨らませたパン生地の様子を早送りで見ているようなそんな状態だった
「だめっ!見ないで!・・・見ないでぇっ!!」
マイヤさんの悲鳴が聞こえる
そして、マイヤさんの胸はみるみる膨らみあっという間に大広間の半分近くが彼女の胸で占領された
サイズにして何メートルあるだろうか両乳合わせて10メートル近くはあると思える
そして、その大きさになった時点で彼女の胸の膨乳は止まった
「ま・・・マイヤさん・・・」
あまりの状況に一同唖然としてしまった
「こんなに大きなおっぱい・・・はじめてみました・・・」
「すごぉい・・・おっぱいってここまで大きくなるんだぁ・・・」
コルネとメーアちゃんも目を丸くしてこういった
しかし、当のマイヤさんはショックを隠しきれないようだ・・・
「ああっ…また・・・見られちゃった・・・私の秘密・・・」
秘密?・・・もしかして・・・マイヤさんは・・・
そう思った僕はマイヤさんに問いかけた
「マイヤさん・・・もしかして、マイヤさんが乳製品がダメな理由って・・・」
すると、乳に埋もれ、目から涙をぼろぼろとこぼしながら彼女はこう答えた
「はい・・・私、乳製品をとるとこんなふうにありえないくらいにおっぱいが大きくなっちゃうんです・・・」
マイヤさんは特異体質の持ち主だったんだ
「それで一度大きくなると、おっぱいの中にたまってる母乳を搾らないと元の大きさに戻らないんです」
「私・・・この身体が原因で、家を壊してしまったこともあるんです・・・」
マイヤさんは涙をぼろぼろとこぼしながら泣いていた
「こんな大きすぎるおっぱい、気持ち悪いですよね?おかしいですよね?」
やはり彼女も以前のコルネと同様に胸に対してのコンプレックスを抱えているようだ・・・
するとコルネがこう答えた
「そんなことないですよ!マイヤさん」
コルネは言葉を続ける
「私、大きなおっぱいが大好きだから・・・私よりおっぱいの大きい人って憧れちゃうんです」
「え?」
その言葉にきょとんとするマイヤさん
「それに・・・ご主人様はおっぱいの大きさで相手を嫌うような人じゃありませんよ」
その言葉を聞いて彼女は驚いた
「本当ですか?こんな大きなおっぱいでも気持ち悪くないんですか?」
僕の方へと問いかけてくる、僕はそれに答える
「ええ…そんな大きな胸をしてるマイヤさんも素敵だなって思います」
その言葉を聞いてマイヤさんの表情が明るくなっていく
「そんなこと言ってくれたのは・・・あなたが初めてです・・・」
「だから・・・マイヤさんにはありのままの自分でいてほしいなと思うんです」
それを聞いた彼女はふっと天井を見つめる
「ありのままの私・・・」
「その大きな胸のままのマイヤさんでいていいんですよ」
マイヤさんはつぶやく・・・
「大きな胸のままの私・・・」
そうつぶやいたマイヤさんはしばらくうつむいた…
そして、何かを決心したように僕に向かってこう言った
「あの・・・それでは、元様!」
その呼びかけにこたえる・・・答えるまでは良かったんだが・・・
「はい何でしょう、マイヤさん?」
「私と・・・私と私のおっぱいとセックスしてほしいんです!」
その言葉に僕は驚いてしまった・・・
新たに加わった住人のマイヤさん、彼女は乳製品を食べると胸が大きくなるという特異体質の持ち主だった
そんな彼女のコンプレックスを解こうとした僕だったが、逆にすごいことをお願いされてしまった・・・
この後、僕は彼女と体を重ねることになるのだろうか?・・・
つづく