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第11回区政報告 平成17年8月


 区政一般質問:JR常磐線の「割高運賃の解消」と「利用者の利便性向上」について

 私は平成17年第1回定例会に於いて、一般質問に立ち、常磐線の割高運賃の解消について、質問を致しましたので、ご報告させていただきます。
 
  「経緯」
 常磐線の複々線化は、昭和40年からの通勤・通学の改善に重点を置いた、国鉄のいわゆる「通勤五方面作戦」、すなわち東海道線、中央線、東北本線、総武線、常磐線を中心とする主要通勤路線の複々線化の一環で整備された際、当時の国鉄は建設費を削減するために、北千住〜綾瀬間の営業権を営団(現在、東京メトロ)に譲渡し、この区間を営団線としました。しかし国鉄(現在、JR東日本)は常磐線としても機能させようとし、さらに運賃上の取り扱いも従来通り変更しなかったため、料金を含む複雑な問題が現在も残されてしまいました。
 更に常磐線以外の各路線はすべてJR路線の複々線であるのに対し、常磐線は上野・北千住間の複々線工事を行わず、綾瀬から我孫子までを複々線化しました。
  その結果、北千住・綾瀬間は営団地下鉄(東京メトロ)が工事を行い、綾瀬でJR常磐線と接続するという安上がりの方式をとりました。それにより各駅停車であるJR緩行線が東京メトロ(千代田線)に乗り入れすることになり、各駅停車=東京メトロ千代田線という図式になりました。
 
 「料金について」
 従来の料金で、金町あるいは亀有駅から山手線、京浜東北線を使って都心に行くには、北千住乗換えという不便さ、JR快速線へ乗り換えるための時間待ち、更に日暮里乗換えと言う二重、三重の不便さを強いられます。それがゆえに亀有・金町駅の利用客は、JR料金と千代田線料金を支払い、西日暮里駅乗換えをするのです。
 その結果、割高運賃の支払いを余儀なくさせられたのです。いいかえれば、当時の複々線化の事業費縮減のために、亀有・金町駅の利用客は、将来にわたって永遠に割高運賃を払わなければならなくなったのです。
 例えば、金町から東京駅に行くとき、JRを使う場合は北千住乗換えで運賃290円、西日暮里乗換えでは370円、その差額は80円ですが、1ケ月定期で4,130円、6ヶ月で23,810円の割高運賃を払っているのが現状です。
私の試算では、亀有・金町駅を利用する多くの葛飾区民は年間10億円以上の割高運賃を払い、経済的な不利益を受けています。

  「運行状況」
 JR常磐線に於いては輸送力の増強が快速線に絞られているがために、緩行線(各駅停車)は昼間時12分に1本という、都区内においてワースト1のダイヤが続いています。更に、千代田線は下りで1日236本も綾瀬に入ってきているにもかかわらず、76本が綾瀬止まりであり、2本あるいは3本に1本が綾瀬で止められています。そのために通勤者はもとより、亀有・金町の住民は大変な不便を強いられています。
 東京地下鉄株式会社によれば、千代田線の混雑率は、町屋・西日暮里間で186%、JR快速線は190%、JR緩行線の綾瀬・亀有間の混雑率は200%と比較しても混雑率は大きく上回っています。
  平成16年12月に小田急と東京メトロの時刻改正がありました。このダイヤ改正で小田急の車両が上下あわせて11本の増発になり、夜の通勤時間帯まで千代田線に入ってくるようになりました。綾瀬駅止まりの小田急線が増え、亀有・金町駅を利用する葛飾区民は更に不便さを強いられています。その他、西日暮里経由の回数券はありません。もちろんスイカ定期も買えない状況です。又西日暮里駅乗換えの運賃表示が他の駅にはほとんどありません。さまざまな不便さを強いられております。
 鉄道事業法23条においては、「鉄道事業者の事業について、利用者の利便、その他公共の利益を阻害している事実があると認めるときは、鉄道事業者に対し、列車の運行計画の変更あるいは、車両又は列車の運転に関し改善処置を講ずることが出来る」とあります。
 
  「他駅との比較」
 昨年3月13日より、南千住、三河島に終日普通列車が停車し大幅なダイヤ改正がなされ、今まで普通列車の停車が61本であつたのが現在132本の停車に増えております。それにより、南千住、三河島利用の乗降客の利便性が向上すると共に、町が活気付いております。
 千葉県袖ヶ浦市では袖ヶ浦駅・長浦駅への快速全面停車を求め、促進協議会と共に、袖ヶ浦市が毎年、JR東日本に要望を行なうなど、活動を続けた結果、昨年10月16日に快速電車が全面停車することとなりました。総武線酒々井駅、外房線鎌取駅等、
他にも地元要望により、快速電車の停車になった駅がいくつもあります。
 以上のことから、私は葛飾区民の福祉の向上、商店街の発展等の観点から考えても、緊急かつ重大な問題であり、積極的に取組む必要があると思い、葛飾区長に考えを伺いました。
 
  「テレビ報道」
 埼玉県の上田知事がJRの運賃格差について是正要望したことが、2月4日のNHKのニュースで放映されました。内容については電車特定区間における割引制度において、神奈川県は特定区間が久里浜までの遠方まで設定されているが、埼玉県は大宮までしか割引制度が設定されていないため、埼玉県民が神奈川県民より高い運賃をJR東日本に支払わされていることに対して、埼玉県議会で是正を取り上げられたからです。
 埼玉県知事は割引運賃について直訴しておりますが、亀有・金町駅を利用する葛飾区民は割高運賃の解消を求めております、区長が先頭に立って直訴すべき課題と考えますが区長はどうお考えですか、と問いただしました。

  「解決策」
 私は割高運賃の解消、利用者の不便さの改善のためには、JR快速線の金町駅停車が解決策であり、金町の活性化の為にも、葛飾区の活性化の為にも重要であり、三菱製紙跡地を含む大規模開発に合わせて、葛飾区が積極的に取組むべきと青木区長に訴えました。
最後に三菱製紙跡地を含む大規模開発、将来予想される金町駅駅前公団の立替時期に合わせ金町駅北口駅前交通広場の整備を検討すべきと更に質問を致しました。
 
  「青木区長の答弁」
 千代田線の亀有・金町駅の問題については、昭和四十六年の営団千代田線とJR常磐緩行線との相互直通運転開始以来、JR緩行線亀有・金町駅から千代田線町屋・西日暮里以西への運賃は、運行会社が異なることから、初乗り運賃を支払わねばならず、相互乗入れ割引はあるものの割高感があると認め、更に亀有駅や金町駅では、常磐線緩行電車の10時から15時の時間帯の運行本数が12分間隔ということで、必ずしも両駅からの利便性が高いとはいえない状況にあると答弁しました。
 次に常磐線快速の金町駅停車の問題については、利便性の向上と共に、割高運賃の解消が図れるものでその有効性は非常に高いものと認識しており、昭和46年当時、地元をあげての旧国鉄への要望以後、現時点においてもJRは緩行線の増強により対応済みとの見解であり、今日に至っておるとのことです。
 しかし、これら課題に対して安西議員より改めての提案でもありますので、これまでの経緯等も精査すると共に、現在の金町地域における街づくりの状況も鑑み、割高運賃の解消や利用者の利便性の向上について、区として有益な手法等について十分に検討を行い、議会や地域の皆様とともに、関係機関への働きかけ等を進めてまいりたいと発言されました。
 しかし、余りにも利用者の状況を把握しておらず、他人事の認識では困ります。
私は葛飾区民の福祉の観点からしても、葛飾区がもっと積極的に行動すべきであると考えます。
今後、「割高運賃解消」と「利用者の利便性の向上」のため、JR快速線の金町停車、千代田線「綾瀬止まり」を「松戸止まり」実現のため、私は区議会はもとより、地域においても更に強力な運動を展開いたして参りますので、よろしく御支援下さいますようお願い致します。

  「街づくり担当部長の答弁」
 金町駅北口駅前交通広場の整備については、現在の広場が狭隘であり、一般道路上に客待ちタクシーが連なる等、交通ターミナルとしては課題の多い状況については認識しております。'
 さらに、駅北西部に位置する三菱製紙中川工場跡地について、都市再生機構が土地を取得し、現在、開発に向けた準備を進めているところであり、この開発が完成すると駅前広場の利用者は、さらに増加し、広場の機能拡充の必要性は、ますます高くなるものと考えられます。
 一方、金町駅北口には昭和40年代に建設された都市機構の駅前団地があり、先ごろリニューアルが実施されましたが、将来、耐用年数を迎えた時点で建替えが行なわれることになります。
 金町駅北口駅前広場の整備については、駅前団地建替え等、新たな街づくりの機会を捉え積極的に検討して参りたいと考えております。
その折には、議会のご示唆や、商店街、町会等地域の意見を踏まえ、地域にふさわしい駅前広場の整備について取り組んで参ります、と答弁されました。
 私は、今後三菱製紙跡地を含む7万5千坪の大規模開発が進められ、現在も金町駅北口地域のインフラ整備は進められていますが、葛飾区は更に金町駅北口駅前広場を念頭に置いた、新たな道路網の整備についても、積極的に進める必要があると考えられますので引き続き強力に発言して参ります。

 乗合バス(レインボーかつしか)の運行開始について
○ 平成17年7月15日より運行開始いたします。
○日立自動車交通株式会社:小型ワンステップバス(定員38人)
○運行区間:金町駅南口〜新宿交通公園〜都立葛飾商業高校〜葛飾図書館〜亀有駅〜京成お花茶屋駅〜ウエルピアかつしか(障害者センター)

 金町駅南口バス停にベンチを設置することが決まりました
 金町駅南口に駅前広場が出来、多くの方が利用しているバス停にベンチがなく、高齢者、障害者の不自由を見るに付け、何とかベンチをと考え葛飾区・都市整備部に要望いたしましたところ、バス事業者よりベンチの設置の確約を頂きました。
 工事予定:8月下旬〜9月上旬  6箇所に設置致します。

   

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