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第15回区政報告-2  平成18年9月

 質問 新中央図書館、踏切対策   平成18年9月20日

 新中央図書館について

平成13年3月金町駅南口再開発、準備組合より公共施設の要望を受けて以来、様々な経過を経て平成15年2月、中央図書館の設置が発表されました。
現在、金町駅南口の再開発事業は、既存建物の取り壊しも始まり、平成21年6月完成、10月頃には図書館は開業されると聞いております。
葛飾区においては大型商業施設の出店により駅周辺商店街の空洞化が進むなか、駅前図書館は市街地活性化の切り札として、今後の時代にふさわしい施設として期待されています。そこで再開発ビルに開設される新中央図書館についてお伺いいたします。

新中央図書館開設に向けて、その基本的考え方がまとめられ、これに基づき基本設計がなされ、昨年には実施設計が完了したと聞いております。
新中央図書館は規模も大変大きく、様々な需要に応えるための設備やサービスが盛り込まれていますが、こうした大規模施設の建設には周到な準備が必要であります。
また、情報提供の仕方や資料の収集などのサービスについても、新しい社会状況に即したものでなければならないと考えております。
現在、開設に向けてはどのような取組がなされており、その進捗状況がどのようになっているのかお教え願いたい。

高齢者社会における自由時間の拡大は生涯学習に対する多様なニーズを生み出し、さらに、インターネットを始とした高度情報化社会の進行はあふれる情報の中から正しい情報を適切に選択、収集しそれを確認できる公共図書館の役割は大きいものがあります。

そのためには今までの図書館機能にプラス、専門的資料の充実が必要になり、あわせて熟知したレファレンスサービスが要求されてきます。さらに、区民が自由に情報を取り出せるインターネットでの検索やデータベースが利用できるコンピューターの設置等の環境整備が必要になってまいりました。

そのうえで専門的知識を持った図書館員による、情報収集への協力体制が要求されます。
一方、駅前の交通至便な場所にあるがゆえに、様々な人々が様々な目的を持って利用されます。子どもから高齢者また障害を持った方も安心して利用できるようなユニバーサルデザインの徹底や、起業や就業を支援するビジネス情報の提供など、その役割や機能は単に図書の貸し出しだけでなく、今日的役割に沿った図書館機能を考えるべきと思います。
そこでお聞きいたします。新中央図書館の役割をどの様に考え、その機能及び特色をどう生かしていくお知らせください。

平成16年にはインターネットによる蔵書検索・予約サービスが構築され区民にとっての利便性は大きく増進しました。
今後の図書館運営の効率化をはかるうえにおいては情報技術の導入が必要と考えられます。
現在 103万冊と言われる蔵書、今後更に充実させていくためにも総合的な蔵書管理が必要であります。
一方、亡失冊数が平成17年度、年間 10,300冊、金額にして1330万円にも及んでおり、これを防止する対策も講じなければなりません。さらに貸出・返却業務の自動化を進めるためには、ICの活用が必要になり、それにより少人数管理が実現出来ると考えられます。
年間10億8千万円の図書館運営費の中で人件費が7億5千万円、全体の71%を占め、図書購入費が1億円未満という状況を早急に改善する必要があるのではないでしょうか。
運営コストを引き下げ、図書購入費の充実にあてるべきと考えます。そこで質問いたします

増大する蔵書の管理、盗難防止、資料の自動貸出・返却業務の効率化と共に、職員の有効配置を積極的に進めるためは、図書館運営に新たな情報技術を導入すべきと考えますが、いかがでしょうか。

新中央図書館が開設した後、現在の新宿にある葛飾図書館の活用については、公共施設の有効活用の観点から当然検討すべき課題と考えます。
しかし平成15年に耐震補強等の工事が行われ、施設として十分な規模を有し、現在の利用状況から判断すると、利用率は高く、今後の新中央図書館のバックヤードとしての必要性と流通センターとしての機能強化が必要になります。

さらに学校図書館支援指導員の全校配置、小中学校の読書活動を支えている図書館支援ボラティア等の活動を支援するには公立図書館との連携強化と、研修の場を考えるべきであります。
そのような意味においても葛飾図書館に図書館機能を残すことについても、検討してはどうでしょうか。そこで質問いたします

新中央図書館開設後の新宿にある葛飾図書館の活用については、現在の利用状況を踏まえ、新中央図書館のバックヤード・流通機能、研修・学習等の充実を推進していくためには図書館機能を残し、あわせて区民への図書館サービスの拡充に努める必要があると考えますが、ご意見をお聞かせください。

葛飾区の基本目標の一つである「豊かな区民文化を創造し、はぐくむまち」を実現するためには図書館の不便地域解消に早急に取り組むべきであります。今後の整備計画の中で、不便地域解消については、今後どの様に対応していくのかお聞かせください。

(教育長答弁)

(1) 新中央図書館開設に向けての取組とその進捗状況について

金町駅南口に建設予定の新中央図書館につきましては、昨年度策定した、「新中央図書館の基本的な考え方」に基づき、実施設計を完了し、図書館の施設・設備面につきましては、ほぼ準備を終了いたしました。

今年度は、具体的な図書館運営に向けて蔵書計画やそのための購入計画、サービス内容、運営方法などにつきまして検討を進めているところでございます。
また、公募による区民の方々との懇談会を開催いたしまして、区民の方々と協働して図書館運営をするための仕組みづくりなどにつきまして検討を進めているところでございます。
なお、再開発工事につきましては、既に現地の取り壊し工事が始まっており、11月頃からは建設工事が始まると聞いております。

(2)新中央図書館の役割をどのように考え、その機能をどう生かしていくかについて

近年、区民の方々の学習意欲の高まりやインターネットを始めとする新たな情報通信技術の進展、さらには児童・青少年にかかわる様々な問題と読書との関わりなどから、図書館は生涯学習拠点として、あるいは情報の提供、発信基地として、その果たすべき役割や区民の期待は、大変大きくなってきております。

新中央図書館は、そうした区民の期待に十分に応えられ、生涯学習の機能を果たすものとして整備していかなければならないと考えております。
新中央図書館では、家族連れから働く人あるいは専門的に勉強する人など幅広い層にも対応で.きるように、機能性とゆとりを生かした知的文化スペースとすることを基本理念に据え、区民の方々の学習意欲や課題解決を可能とするための豊富な資料の収集や専門的資料の充実を図ってまいります。

また、新しい情報技術の活用を始め、学校図書館との連携、子ども読書活動への支援、働く人々へのビジネス支援など、区民生活を支えることを大きな柱としてまいりたいと考えております。
そして、高齢者や障害者などさまざまな方々の利用を可能とするために、ユニバーサルデザインを取り入れた施設とし、段差のないフロアーや書架の間を広くとり車椅子でもすれ違うことが出来るようなスペースの確保など、体に自由がきかない方も安心して利用できるように考慮してまいります。
利用時間につきましても、今年度から葛飾図書館で月曜日の開館を行い、年間の開館日数を340日以上といたしましたが、新中央図書館の開館の際には、昼間働いている区民も
利用しやすいように夜間の開館時間の延長につきましても検討してまいりたいと考えております。

(3) 新たな情報技術の導入について

インターネットは、ここ数年急速に広がりを見せており、葛飾区の図書館でもこうした状況を踏まえて、インターネットによる情報の提供に努めてまいりました。
平成16年度にシステムを入れ替え、これに併せて、インターネットによる図書館資料の検索や予約が出来るようにいたしました。
これによってインターネットによる予約が平成17年度には、27万件にも達し総予約件数の半分を占めるほどに利用が拡大しております。
さらに、平成17年度からは、葛飾図書館内に2台のパソコンを設置し、利用者が自由に
インターネットやビジネス情報、日経新聞のデーターベースを使えるようにインターネット端末利用サービスを開始いたしました。

そして、今年度からは、お花茶屋、上小松、鎌倉の各地域館で同様のサービスを実施し、今後は全ての地域図書館でインターネットを利用できるように整備してまいりたいと考えております。

新中央図書館の開設にあたりましては、パソコンの設置をさらに拡大し、より多くの方が利用できるよう環境を整備してまいりたいと考えております。
また、新しい情報機器の導入につきましては、現在、他区市の先進的な一部の図書館では、図書館運営にIC技術を導入し、蔵書管理などの効率的な運営と利用者サービスの向上に寄与していると伺っております。
そこで、新中央図書館開設を機会に、全ての資料にICタグを装備し、あわせてBDS(盗難防止装置)や自動貸出機を各館に設置して、盗難防止や全資料確認のための曝書期間の短縮、貸出業務の自動化を図るなど利用者の利便性の向上を進めてまいりたいと考えております。

また、新中央図書館では、立地条件から利用者数も飛躍的に増大するものと考えておりますが、ICタグを活用した自動貸出・返却機を設置することにより、利用者が増加しても
迅速な貸出・返却を行えることから円滑な業務運営を行っていけるものと考えております。

(4)葛飾図書館のバックヤードと跡地の活用について

図書館をよりよく運営していくためには、それを支える豊富な資料や充実したデーターなどをバックヤードとして持っていることが重要であります。このため、新中央図書館では、20万冊の資料を収納できる閉架式の書庫を設置し、充実した資料の提供が出来るよう計画しております。
さらに、移転後の葛飾図書館につきましても、以前所管委員会でご報告しましたとおり、その一部を学校図書館支援のための図書流通センターとして活用することとしており、そこにも多くの資料が蔵書されることから、これもバックヤードとしての機能を持つと考えております。

また、葛飾図書館が金町に移転いたしますと、これまで葛飾図書館をご利用頂いていた新宿地域の方々、特に子どもやお年寄りの方には図書館利用にご不自由を感じられる方がおられることと思われます。
こうした状況を踏まえまして、図書流通センター機能として活用するとともに、地域の図書館としても利用できるように整備することについて検討してまいりたいと考えております。
その検討に当たりましては、お話にもありましたとおり、学校図書館の充実のためにご努力頂いている多くの学校図書館ボランティアの方々の読み聞かせの練習や研修の会場など、
読書活動を支える場として活用することにつきましても検討してまいりたいと考えております。
(5)図書館利用不便地域の解消計画について

図書館の利用不便地域における地区図書館の整備につきましては、すでに葛飾区基本計画におきまして「地区図書館の整備」事業として学校などの既存施設を活用して整備することが、計画化されております。
ご質間の趣旨を踏まえまして、利用不便地域の早期解消に向けて、地区図書館として整備することが可能な施設を早急に検討するとともに、出来るだけ早い時期に開設できるよう
努力してまいりたいと考えております。
との教育長からの答弁がありました。

   

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