デジモンテイマーズ各話解説

# サブタイトル 演出 メ  モ
OP The Biggest Dreamer 貝澤幸男 とにかく手探り感覚で進めたりする。
実質3日の撮影期間だった。
本編の透過光データを決めこみながらの同時作業で作っていったので、実際には本編と違う仕上がりもあったり。
4話、9話、24話でそれぞれ少しずつ差し替えあり。
EC アイキャッチ 地岡公俊 参考用に作られたサンプルムービーの出来が物凄く良くて、そのまま流せばいいじゃんと思った記憶あり。
結局それをこえる為にと細かいとこでかなり凝ったつくりに。
白のフェードインアウトの感じはかなりいい出来になっていると思う。
ED My Tomorrow 中村哲治 とにかくこの立ち上げ当時忙しかったのと、体調がすごく悪くて寝るたびに明日生きて起きるのか不安な気分になるのが続くような状態だったので、丁度劇場デジモン担当の人が終わってふらふらしていたのでまるごとまかせる。
やはり上がった画は自分とはまたひと味違うものに仕上がっていた。
1〜23話まで。
01 ギルモン誕生!
僕の考えたデジモン
貝澤幸男 立ち上げから関われることになった最初の作品なだけに、いろいろと緊張していたりする。
データ決めが完全に決まりこんでいないだけに透過光の色などに少し迷いが見えていたりして。
大量のCGを効率的に置かずに各フォルダに入れていたら、9.4GのDVD-RAM4枚分の大容量に…。
02 君はぼくのともだち
テリアモン登場!
佐々木憲世 タカトが泣きながら走るところで涙とか少し凝ってみたりする。要求自体は少なかったので細かいところで微妙にいろいろやってみたり。
東映の演出さんはいいのとかおもしろいのあげれば、それでオッケェイというのが判り始める。
03 レナモン対ギルモン!
戦いこそがデジモンの命
吉沢孝男 一話より先にファイアーボールをやった回。
ここでデータとか作ってまだR作業中だった1話とかに移っていったりしています。
シートの色指定がここと1話で違っていたので数話に渡っていろいろと混乱することに。
04 テイマーの試練!
ゴリモンを倒せ!
川田武範 1話がかなりぎりぎりまで引っ張った影響が大きかった話数。
2〜5話までが同時進行のど真ん中に直撃。
ここら辺りからデジタルフィールドの霧などを兼用して使ったりして容量とかの工夫が始まる。
05 くるっくるーん!
クルモンと遊ぼ!
芝田浩樹 クルモン、あしたのジョー。
入射光とか高橋チックな感じにしてそれっぽくしてみたり。
最初は単なるフレア光の予定だったんだけど、打ち合わせのときに相談してOKでたのでそうしてみました。
06 パートナーの意味
レナモン進化!
梅沢淳稔 氷が体に覆う場面とかを思いつきでアフターエフェクトでべちべちべちとくっつけていったり。
ここら辺りから気にせずにいろいろ付け加えたりすることを始める(気にしろよ…)。
キュウビモンの青T光がなかなかうまく作れずにちょっと苦労した。
07 ギルモンが危ない!
ぼくの町の冒険
角銅博之 ギルモンのノイズ化をどうするかと角銅さんといろいろ話し合った結果、02のダゴモンの海のヒカリのノイズをモデルにデータ的な意味合いを強めたものを作ることに。
後にいろいろな場面で使うとは。
結構お気に入りの効果だったりする。
08 ギルモン進化!
西新宿大決戦
中村哲治 都庁のビルのランプのタイミングを中村さんが直に取材に行って、ようやくシート上で明滅の統一がはかれる。
カードスラッシュ白い羽のグラデーションをつけたりして細かい質感とかを足してみたりする。
09 ギルモンに戻って!
グラウモン騒動
佐々木憲世 虹の感じがEDみたくしたくなかったので、細かい微粒子の反射という感じにしてみる。
最初七色で輝かそうかと思ったけど案外下の虹そのものにつぶれてうまく映えなかったので白にしてみた。
グラウモンがギルモンに戻る時に珍しく自分でモーフィングをやったけど、正直モーフカットは自分に向いていないと実感したのでこの後はひたすら別の人にやってもらうことにする。
10 レナモンは友達!
留姫の迷い
吉沢孝男 ここら辺りからデータものをかなり一人で手をつけるようになってくる。
テイマーズは始まる時に02で抱えるなと怒られたのをうけてだれでも出来るようにとか考えたけど内容的に無茶な発想だったなと考えてみたり。
11 新宿大ガード
1分30秒の対決!
川田武範 コンピュータ空間のCGがどういう設定になっているかを把握している人が少ないので、逆に自分でこういうので行きますよと決めちゃったり。
どれ使うかはおまかせっていう人って結構多いです。言われなくてもきっちりあげるよ。という信頼に基づくものであると考えておきます。
ダムダムアッパーの色が他のテリアモン系の色とたまたま同じになったから、以降の完全体と究極体の透過光の色はこの時点でもう約束される。自分内で。
12 留姫とレナモン
きずなの危機
芝田浩樹 ゴミ箱からもれるD−ARKのフレアがいい感じにできて誉められたりして嬉しかったり。
かなりこのシリーズもこなれてきて、余裕のある限り手をどんどん加えていくようになってくる。誰も止めないし。と言うか焚きつけるし。
13 デジモン捕獲指令!
災いの予感
今村隆寛 画面動でちょっと変わった感じに出したいという要望があったので微振動用の画面動を作成する。手ブレ風画面動で取り敢えず今村画面動と命名。直球です。以後今村さんの回のディフォルト画面動はこれに。また他の話数でも指定とかあればすることに。
ポケモンRの局チェックにひっかかって2分ぐらい放映4日前に差し替えがあったりしてちょっと大変だった。3カットだけどね。直したものの方が手がこんでたりするのでそっちの方が気に入ってますのでいいですけど。
14 テイマーよ立て!
メガログラウモン超進化
貝澤幸男 なにげに大変なことをいろいろやっていたりする。やっていた当時の時点だと。
普通のカットでもCGがらみが多いので仕事している人に連絡事項とか多くなるのが難しいところ。
ぱっと見た目にはあんまり大変そうに見えないのでそこら辺は成功していると思う。
大変なのを大変そうに見せる画面はあまり好きくないのです。
15 巨大ヘビ出現!
大江戸線大パニック
角銅博之 電車がパーティクルで消えていくとかがうまく設定できずに苦しんだ。
結果的にはうまくいって良かったかなと。
電車の透過光はカット袋にたまたま入ってた写真みながら作成してみたり。
16 街の灯を守れ!
デジモンたちの危険なキャンプ
梅澤淳稔 梅澤さんの回は水面は必ず波ガラスが入っていたりする。
他の回でもしていなくても気付けば入れるようにしていたりするけど。
シンドゥーラモンの電気吸いこみは1話から積み重ねてきたノウハウをうまく利用できた感じでいいんじゃないかと。
17 ブルーカードを追え!
ラピッドモン電光石火
吉沢孝男 冒頭の雑踏の波ガラスはもともとなかったんだけど、熱気感が欲しいと思ったのでつけ加えちゃいました。
CDの表面とかの七色をどうしたもんかと考えていたんだけど、スタッフのMさんに任せたらいい感じにあげてくれて助かったです。
途中の衝撃波はデジタル臭さを狙って出してみたけど、逆にわざとらしすぎたかもしれないなぁ。微妙。
ゴールデントライアングルはバンクでいっぱい使うと思ってかなりいろいろなバージョン対応できるように長く大きめに模様の素材作ったら全然出番が無かったです。
18 美しき進化!
月光に舞うタオモン
川田武範 カメラのストロボは強い光だし画面に干渉するだろと思ったのでフレア足しちゃいました。
月とかに透過光をのせたりするんですが、ふんわりというよりはちょっと自己主張気味な銀月のイメージでのせてみたり。
19 強くなりたい!
這い上がれインプモン
芝田浩樹 インプモンの技は派手な割りにこれ一回だったなぁ…。
この話数に限らずラストとかに使われるハーモニー処理は全部自分でやっているのですが、未だにこれでいいのかどれでいいのかと悩み続け。フィルムのとはもう明らかに仕上がりが違うのだけど、これはこれでアリかなぁなんて思いながら作るのです。
20 切り札はこれだ!
友情のブルーカード
今村隆寛 13話での画面動が思ったより小さく出てたので大きめに作ってみた。ら、今度は大きすぎて画面がちょっと見づらくなってしまったかも。
なんとなくここらでシャッターを掴めたような気がする。
21 樹莉のパートナー!?
私のレオモン様
角銅博之 まず言われたのがデジモン21話は何かが起こる。でした。実際とんだ内容でした。
クンピラモンの分身はなんか考えてと言われたので赤青2分割とかしてみたり。ぼけながらフェードインは角銅さんの考えだったかな。
の「加藤さんのカードスラッシュの時はDFかけるんですか?実際には光ってないわけですけど」
か「かけます。彼女は真剣にできる気満々なんで」
22 ヴィカラーラモン登場
僕たちの街を守れ!
梅澤淳稔 ここから怒涛のCG合成の始まり。プロローグともいえる回。
ヴィカラーモンの尻尾には常にデジタルワールドから引っ張ってきているゾーンがはめこまれていたりする。まあ、まだめんどくさくないって程度のものです。
全カットの3分の1ぐらいは夕景としてDF入っていたりする。
23 デジモン総出撃!
風に向かって進め
吉沢孝男 ヴィカラーモンの攻撃がなにげに多彩。はめこみBGで波かかる闇の粘着に、どろどろの熱持った溶岩。小型ガイアフォース(みたいなもの)まで。
大した台詞もないのにこの技数。黙っていい仕事する職人さんですか、あんたは。
24 デジタルワールドへ・・・・
旅立ちの日
中村哲治 細かい日常芝居ばかりで楽かと思ったらそうでもなかった。
おなじく細かいとこでいろいろしていたりする。
デジタルワールドとリアルワールドの境目の描写はちゃんと指示、というより演出の意図通りにうまくできるかどうかわかんなくて考えてしまった。
幾何学模様がなんか動いている素材がきてる訳ですし。
いろんな人と話しながらなんとか完成。

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