デジモンテイマーズ各話解説
# | サブタイトル | 演出 | メ モ |
ED | Days−愛情と日常− | 今村隆寛 | 編集UPの日を間違えて本撮を一つもやっていなかったり。 なもんだからほんとは他の人が全カットやってしまいそうになるはずだったんだけど、我侭言ってその時は全カットタイミングで落としてもらう。FIXも。 その後で改めて全カット自分で撮りました。FIXくらいはと思ってもシートに書いていなくて打ち合わせ時に足すことを決めたいろいろとかあったのでそこは安全策というやつです。 リアルワールド球の頭の3カット(1カット処理)は画面からCGひきすぎているせいで動いているのにほとんどわからなくてちょっともったいなかったかも。 24話〜51話まで。 |
25 | デジタルワールド突入! さらば僕たちの街 |
貝澤幸男 | リアルワールド球初合成の回。 ここから今までの画面作りがリアル系だったのに対しガラっと雰囲気が変わる。 ある程度のイメージボードとかは見ていても実際に画作りをするのはこっちなのでかなりここぐらいまでの馴染ませ方でいいのか、あるいはあえてもっと違和感を出せばいいのか等と悩んだ。最終的には素材がもともと浮いているのだからできるとこまで馴染ませてしまおうということにした。結果は見ての通り。 |
26 | 小世界! 風の谷のシジモン、ババモン |
川田武範 | ダストパケットを火に放りこむ時に火に入るのに合わせて色変えやらぼかしやら足してみたり。 やっぱりCG素材そのものを画面に入れるときは一工夫二工夫が必要です。 |
27 | インプモン進化! 魔王ベルゼブモンの戦慄 |
芝田浩樹 | 地面が割れるとことかシャッターフル活用。崩れる角度とか調整がちょっちめんどちかったです。 デジタルワールド編の前半は各風景の細かいとこにノイズを混ぜたりしているのですが、ちょっと効果薄かったかな。わかりつらいとこばっかだし。 |
28 | 敵か味方か!? 伝説のテイマー 秋山リョウ |
今村隆寛 | 最後の焚き火のシーンは指示とかは最初無かったんだけど、照り返しとか入れたらかっこよくない?と思ったのでシーン丸ごとにフレア光を足してしまいました。 今村さんの回はこの手の遊びがかなり多いです。 サイバードラモンの透過光の色は考えすぎて一周してベタだろそれ。状態になっちゃったので後の登場時に色変えちゃいました。 |
29 | ここは幽霊の城! 迷えるクルモン大脱出 |
角銅博之 | 内容的には特に無く積み重ねてきたのを普通にだしただけといった感があったり。 まあデバイスカードの巨大化とか進化の輝きで噴射とかこの回だけってのもあったりはするんですが。 この頃はちょっと色の感覚が自分の中でぐるんぐるんなっていたので、巨大化とかの青とかがちょっと変になっちゃったかもと反省してみたり。 |
30 | デジタルワールドから緊急連絡クルモンが… | 梅澤淳稔 | ベルゼブモンの弾丸飛ぶとこのSLとかが加減速ちょっとつけすぎたかなぁと思ったり。 爆発は次々大破って感じにしたけど、徐々にいった端から崩れていくのもありだったかも。 もとのシートから全部呎が2倍の長さになったからARの時に作ったスピード感がおもしろいことになりました。 |
31 | ガードロモンとの友情! 僕も戦うテイマーヒロカズ |
吉沢孝男 | 加藤さん暴走。 プワゾンとか毒々しくできておもしろかったです。 アンドロモンの傷口のデータノイズは赤だと残酷だということで違う色になったりして。 |
32 | ギルモン誕生の謎! 神秘なる水の宇宙 |
川田武範 | 水の中のシーンは数が多いという事で波ガラスもDFもかけないってことになっていたのだけど、確かに波かけていたら鬱陶しかったかも。DFは弱いの入れても良かったのかな。聞いたらいらないって言ったから入れなかったんだけど。 水の中から図書館に入るとこの波は結構うまくいけたのかと思います。細かすぎてほとんどわかりづらいけど。 |
33 | テリアモンはどこ! 小春デジタルワールドへ |
今沢哲男 | 初めての演出さんと仕事する時はいつも緊張。 うちの癖が強いせいで絵とかをきっちり決めてから作るタイプの演出さんは大変だなぁと思います。 今沢さんもタイプの違う画造りが好みなのでなかなかOKでなくて難しかったです。 |
34 | 心優しき勇者 レオモン死す! |
芝田浩樹 | レオモンが散るとこは通常の赤パーティクルだと残酷過ぎるということで、肌色合わせで散っていきました。 手刀で腹貫いてあまり残酷な感じにしないようにしてくださいと言われましたが、結構難しい注文な気がしたりしなかったり。 ここ何話かで色とか作るのに悩んだ時期とかがあったのだけど、この話数でスランプ脱出といった感じ。 |
35 | その名はデュークモン! 真なる究極進化 |
角銅博之 | ヒュプノスのデジタルハザードランプの点滅はよくポケモンリテークに引っかからなかったなぁと思ったり。 もろ赤と青の点滅なんで直視してはいけません。 |
36 | 決戦! デュークモン対ベルゼブモン |
今村隆寛 | 燃えている画面のところは波ガラスかけずに距離感出すぼけだけを波状に動かしたり。変に揺れずにDFの変化だけで空気の動かす感じが出せたと思う。 テイマーボールのキャラにかけるグローはどのぐらいでかけるべきかいろいろ試しました。結局演技がわかる程度にとばすことに。進化BANK合わせだと細かいニュアンスが全部飛ぶのであまり強くなり過ぎないように。 |
37 | 対決スーツェーモン! セントガルゴモン究極進化 |
梅澤淳稔 | スーツェーモンは延々とオーラがかかっていてなんだかすごかったです。 最初は迫力を出す為に今回だけかかっているもんだと思っていたのですが。 セントガルゴモンがスーツェーモンを殴った時に体に走った光は最初波ガラスだけの指定だったんだけど、なんとなく模様とか足してみたりしました。だってそっちの方がかっこいいし。 |
38 | 動き出した真の敵! 四聖獣の戦い |
吉沢孝男 | この回の打ち合わせ時に初めて四聖獣は全員延々とオーラがかかっていると言うのを聞かされるのです。 前の話数の時に気付いとけ自分。 紅焔はもちっと炎の早さ早くしとけば良かったなぁ…。 |
39 | 舞い散る究極の花! サクヤモン進化 |
今沢哲男 | 苦手な針金系の透過光ばっかしかなり苦労しました。 好みの見解が結構違うので、なかなかOKも出なかったですし。 クルモンの上る時の壁につたう水の表現は評判が結構よくてうれしかったです。 |
40 | 進化の輝き シャイニング・エボリューション |
川田武範 | 恐らくTVシリーズにおいて1話でやったオーラの数は日本記録を叩き出したんじゃないかと思われます。 コンテで暫定で数えて80カットオーラがあったので実際にはもちっとあるかも。 |
41 | 帰還 リアルワールドへ! |
貝澤幸男 | 年末に無いはずだった放送が急遽あることが決定してアフレコ2週間前に2本撮りの2本目として1週間スケジュールが前倒しになりました。 そんな急な決定なのにアフレコ1週間前には画がぼ揃って入りきる状態で八島さんって心の底からすげえと思いました。 撮影的にはここのAR時点でまだ39話の後処理真っ最中で逆にデータだけ作ってほぼ人に任せきりでした。 |
42 | デ・リーパーに襲われた街 テイマーの決意 |
角銅博之 | 電車の中の次の目的地電光掲示板は最初単なる文字だったけど、それっぽい方がいいかなぁとオレンヂの網目の透過光にしてみたり。 やっている時点で資料がなかったので完全に憶測でやったのですが、実際は文字どうやら点幅1つっぽい…。むぅ。 角銅さんの回ってある程度のエフェクトって角銅さんが作っちゃうので割とすること少ないです。 |
43 | つながる心 復活のベルゼブモン |
梅澤淳稔 | この話数の自衛隊の弾の色と42話の弾の色が密かに違うのは、42話で使っていた弾が通用しなかったので43話の冒頭で弾を換えたのです。 そういうことにしてください。 ベルゼブモンの技はガラス模様ぎらぎらって感じで弾のエネルギーが集約するとこだけ中白にするはずだったけど、発射後も球体保っていたのでずっと白入れました。 |
44 | 謎の少女! 奇跡を呼ぶドーベルモン |
今村隆寛 | この話数で今村画面動はようやくTVに流す大きさとして自分の中で完成したと思う。21インチぐらいのTVで見ると丁度いいくらいです。 Wらし画面動をここまで大量に使う演出と撮影はそうはいないでしょう。おかげでプロデューサーさんからしょっちゅうお叱りの言葉が飛んできます。 フィルムっぽい画像というのは容易に想像できますが、古いビデオっぽい画像と聞かれると一瞬固まります。 |
45 | デ・リーパーに立ち向かえ ゾーン突入! |
吉沢孝男 | 絵コンテを見たその5分後には加藤さんの邪悪なオーラ作成ににとりかかりました。ノリノリ。 打ち合わせする前に既にテスト素材を完成させ、一発OKで本編に使うのです。 以降このうにょうにょなオーラは加藤さんオーラと名付けるのでした。 フロンティアのケルビモンのオーラも加藤さんオーラなのでタイムシートにはケルビモンに加藤さん。ってな具合に書いてもらっています。 こういうのって言ったもん勝ちですな。 |
46 | 爽やかな究極戦士 ジャステモン見参! |
今沢哲男 | 春の劇場もろかぶりです。 AR時はまだやったんですが、後処理はほぼ何もやっていません。テイマーズ全51話で唯一初号に行けなかったです。 OAでパーティクル関連でちょっと呆然としてみたり。もちっとわざとらしくない画面のほうが好みなんですが…。 自分でやったやつはRになっちゃったので仕方ないです。 今沢さんはわりかしこういうデジタルデジタルしたものや、レンズフレア系の好みだから結構R食らっちゃいます。 |
47 | デュークモンを救え! グラニ緊急発進 |
芝田浩樹 | 劇場のARと原版の間に挟まれてなにげに時間がとれた回。 完成度で言うなら全話中でもトップクラスの完成度だと思っています。 全体的に安定した画面を作ることができた気分。 回想シーンのDFワークがかなり予想通りに画面に出すことができたので良かったです。 |
48 | 樹莉を守る力 ベルゼブモンの拳 |
地岡公俊 | 地岡くんの初演出を盛り上げようキャンペーンが催されて、各パートの人が頑張ってAR1週間前にはほぼ素材が入りきりました。 が…、撮影の段階で劇場が最悪のレベルでもろかぶりでARUP前日まで全く手付かずの状態。光り物ワーク関係は2月にARだったにも関わらず、12月から打ち合わせ始めていただけに、変に流したくなかったので全部タイミングで落としてもらいました。 劇場が終わってからはそこから連日がっと進めてなんとか終了。もちっと凝りたい部分もあったのだけど、限られた時間と人材の中でできるラインぎりぎりまでやったので、これ以上はきつかったです。 死ぬかと思いました。 |
49 | 首都壊滅! クルモンの願い |
川田武範 | 話的にたいへんなカットがそんなに無かったので、かなり助かりました。 体力的に限界に近づいてきていたので、あんまり凝った事はできませんでした。 48話の後処理でいっぱいいっぱいだったのであんまりやっていないです。 それはそうと何回見てもクルモンの願いが首都壊滅という風にタイトルが見えてしまう…。 |
50 | 真紅の騎士デュークモン 愛するものたちを救え! |
角銅博之 | 画面中、赤だらけです。 デリーパーの中に入っちゃうので背景とかがずっとCGはめ込みだったり。 遠くまで見える部分は背景にパースつけたのだけど、見た目全然わかりませんでした。 デュークモンクリムゾンモードは背景が赤なのにキャラまで赤なのでテレサ光が入ることになりました。 |
51 | 夢見る力こそ僕たちの未来 | 梅澤淳稔 | いよいよラスト。 全編CGがらみになるのは相変わらず。 基本的には今までの積み重ねでやっていることなんで、そんなに特別なカットというのはそんなになかったです。 ラストシーンはいつもの夕景DFかけていたのだけど、ラストカットでタカトの顔のアップに寄る時にDFのこさを何気に夕景からちょっと明るい希望感じる感じに変化させました。 この終わり方にはそれが相応しいと思ったからです。 |
M | 暴走デジモン特急 (2002春劇場) |
中村哲治 | 一言で言うのなら時間が無かった。 に尽きます。恐らく関わった全スタッフの見解は同じかと。 劇場担当するのは初めてだったし、始まるまではアレもコレもと考えていたんですが、入り始めがあまりにも後ろにずれこんできたので(本格な始めが原版5日前…)先にある程度作っておいた新しいデータはかなり組み直しました。 劇場やるにあたって今まで観てきた劇場でずっとあったTVとなんか違うっていう不満をなんとかしたかったので、色とかは完全にシリーズ合わせにしました。 シートのまんまだと、ベルゼブモンの弾の色も青白だし、セントガルゴモンの弾の色もオレンヂだったり。予告とかが観れる人は同じカットを見比べると興味深いかも。(予告はうちで撮ってません) 背中の噴射は時間と作画の都合でオレンヂのまんまなのがちょっと心のこり。 あまりにも時間が無いのでうちの会社では珍しく他社にまいたのですが、完全にデータものの指示とか出した割には色が何故か微妙に違っていてちょい不思議でした。 DFワークはぶっつけ本番で作った割にはきちんと画面にうまく出ていて良かったです。 後本編とは関係無いですが、OPの留姫が沢山いるTVのOPとかぶっているとこは密かにハートマーク作画直しで完全ハートだったりします。気付いた人はまずいないと思われますけど。 |