わけみたま

先月29日、イラクで我が国の外交官2名が、何者かによって銃撃を受け死亡しました。
「恐れていたことが起きてしまいました。」等と、各局のニュース番組のキャスター達は
神妙な顔をして、ほとんど決まり文句の様に述べていますが、「恐れていたこと」とは、
前々から十分に予想されていた事であり、在外公館の職員を、丸腰同然で活動させていた
日本政府に対して、責任を追及する動きがマスコミに一切見られないのはどうしたことで
しょうか?
各国の政府は、軍隊や武装警官を派遣して、自国の外交官の護衛に当たらせているという
のに、平和ボケの日本政府は、今の今まで何ら対策を講じることはありませんでした。
彼の地は全土がいまだ戦場であります。人の死なぬ、いくさなど在り得ません。
これはもはや、単なるテロなどではありません。異教徒による占領からの、イラク国民の
祖国解放の為の聖戦であります。全ての外国勢力が撤退しない限り、悲劇は続くのです。
小泉首相は自衛隊の派遣について「状況を見て判断する。」と、馬鹿の一つ覚えのごとく
同じ台詞を繰り返していますが、「日米同盟」の呪縛から逃れることは絶対に不可能だと
言わざるを得ません。
ヒトラーは、その著書「わが闘争」の中で
「戦争意図を目的として含まないような同盟は
ナンセンスであり、また無価値である。戦争のためにのみ同盟は結ばれるものである。」

と述べましたが、「日米同盟」は、米国が、我が国を自国の戦争に駆り出す為の、極めて
有効なシステムとして機能しています。
このままいけば、小泉首相はブッシュ大統領と、心中する他なさそうです。

今回、犠牲となった2名の外交官は、自らの危険も省みず積極的に街へ出て、市民と直接
対話し、イラク復興の為に精力的な活動をされていたそうです。
志を半ばにして、世を去らねばならなかった彼らの無念は、いかばかりであったことであ
りましょうか?
彼らの無念は、全ての日本人の無念であり、彼らの悲しみは、全ての日本人の悲しみであ
ります。なぜなら彼らと私たち全ての日本人は、神の
分霊(わけみたま)としての等しく
尊い存在であるからであります。
神道においては、
人間とは神の御霊(みたま)を分け与えられた存在(わけみたま)であ
と考えられています。
さらに、人間のみならず、様々な自然現象や山川草木・動物昆虫にいたるまで、森羅万象
全てに霊(魂)の存在を認めています。
天地・万物は、混沌の中から
産霊(むすひ)の働きによって生成されました。
神と人間と自然は、混沌の中から産まれ出でた親子である。と言うのが、神道の基本的な
考え方であります。
したがって、人間に対しても、また自然に対しても、その魂を穢す行為は、神の摂理(み
はかり)にそむくものであり、滅亡を免れる事は不可能です。
米国への盲目的な追従による自衛隊派遣の結果、多数の死者が出るような事態になれば、
それを決定した政府与党は、滅亡の憂き目に遭うことでしょう。03/12/03
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