働けど働けど

株安が止まりません。日経平均株価は、バブル崩壊後の最安値を更新しました。
日本企業の血のにじむような努力の末に、やっと得ることができた利益も保有株の評価損に
よって、相殺されてしまいます。
さらに間の悪いことに、イラク戦争は一応の決着がついたというのに、かわりに重症急性
呼吸器症候群(SARS)や、米国・北朝鮮・中国の3者協議における、北朝鮮の核兵器保有
宣言といった、重大なマイナス要因が、さらに株価を押し下げるであろうことは、疑いよう
がありません。ふんだりけったり。泣き面に蜂。我が国には、バチがあたっているとしか言
いようがありません。日本経済の復活は、もはや見果てぬ夢なのでしょうか?
今後、我が国において、企業の統合や合併、買収が加速され、リストラという名の人員削減
が増加するでしょう。

ところで、日本の企業は、リストラ、イコール首切り、と単純に考えているふしがあります。
そもそもリストラ(restructuring)とは直訳すれば「再構築」という意味で、欧米において
は、企業の不採算部門の縮小や廃止、あるいは売却により合理化を図り、また利益が見込ま
れる新規の事業への参入などを指し、その過程において経営陣の刷新、雇用調整、賃金抑制
そして、人員削減が行なわれるものであります。
ところが我が国ではリストラといえば、まず人を減らすことに重点が置かれ、経営陣の交替
などめったにありません。しかも、希望退職者を募った場合、有能な人材の流出は避けられ
ません。後に残ったのは、無能な幹部とやる気のない社員、という場合も少なくありません。
こういう企業は、確実に潰れます。
このような悲劇を招かないように、すべての経営者、ならびに、すべての勤労者の皆様には、
以下の、教えを守って頂きたく思います。

神道大教四大信條要典第四章光明第十三節
「物を買う人の心になって物を売り、売る人の労苦を想って物を買えば、光明おのずと相互
 に及び、心は富み、先き先きもよく見えてくる。」
同第十四節
「物を作るには魂を入れて作れ。即ち、その魂は使う人に通って物の真価が発揮される。」
同第十五節
「物を使うに物を敬って使えば、物を授けた神と物を作った人との霊力を共に受けることが
 できる。」
同第十六節
「人は使うのではない、用いるのである。用い用いられて、互いに感謝の念に生きれば光明
 を得ることができる。」
同第十七節
「他人の富をねたまず自らの富を産め。」
同第十八節
「富の蓄積は善である。しかし、生かして使わなければ悪になる。」

官も民も、富を生かさずバブルに踊り、マネーゲームに興じたが為に、自滅したのです。
お金は、よく考えて使いましょう。03/05/01
トップへ戻る