八紘為宇
イラクでは全土にわたって米軍や警察に対する、武装勢力の攻撃が激化してきています。
また、民間人を拉致し、とうてい受け入れることのできない要求を突き付け、それを本国
政府が拒むと、極めて残忍な方法で処刑をする。という痛ましい事件も頻発しています。
これら一連の動きは、6月1日に発足したイラク暫定政権への主権移譲を、快く思わない
勢力の仕業と思われます。
ついに、まずイラクにおいてシオニスト右派の望む「中東大混乱」の幕が切って落とされ
た。と言っても過言ではありません。
かつて我が国は「八紘一宇」の旗印の下、大東亜戦争を戦いました。
その意味するところは、天皇による世界の統一、つまり征服。を表わすものであり、戦後
GHQによって、その使用が禁じられた標語です。
実は「八紘一宇」とは、狂信的な日蓮宗信者の田中智学という人物による、造語に過ぎま
せん。この事は、意外にも、あまり知られてはいませんが。
田中智学は、法華経を国教とした日本が世界を統一し、全世界を法華経化すべし。と言う
思想のもとに、国柱会なる団体を組織しました。ちなみに石原莞爾は、その会員です。
このように「八紘一宇」には、日蓮を絶対化している仏教徒が、その野望の為に、天皇を
利用した。という構図が浮かび上がってきます。
そもそも「八紘一宇」とは、神武天皇の「橿原(かしはら)宮造営の詔」の一節にある、
「六全(くにのうち)を兼ねて都を開き八紘(あめのした)を掩(おほ)ひて宇(いへ)
にせむこと亦可(よ)からずや」つまり、八紘為宇(あめのしたをおおうていえとなす)
を改ざんしたに過ぎないのです。
八紘とは世界を、宇は屋根を表わし「八紘為宇」とは、屋根の下に暮らす家族のごとく、
世界は平和であって欲しい。と言う意味で、神武天皇の崇高な世界平和への願いが込めら
れた御言(おことば)なのです。
そこには、世界の征服などという、穢れた心など微塵も存在しないのです。「八紘一宇」
という邪悪な思想を全世界に広め皇国を貶めた、田中智学の罪は極めて重い。と言わざる
を得ません。
イラクにおいて無益な殺し合いを続けている愚かな一神教徒たちは、今こそ「八紘為宇」
の精神に学ばなければなりません。04/06/25
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