神の声を聴け

先日、我が国の実質GDPが年率で7%を超えた。との報道がありました。
これは、平成2年のバブル景気以来の高い伸び率だそうですが、私には全く実感が湧きま
せん。そういえば、私の周りでも景気のいい話は、ほとんどありません。
近所では、コンビニが4軒も店じまいをしました。寿司屋とクリーニング店も廃業しまし
たし、車上荒らしも起きました。
その一方で、億ションや高級外車やブランド品は、売り上げを伸ばしているそうです。
バブルの頃は、国民の8割が自分は中流だと、思い込んでいましたが、今ではすっかり、
持てる者と持たざる者との両極化が定着してしまったようです。
私が危惧するのは、持たざる者の持てる者に対する妬みや嫉みが、その者の心を荒廃させ
どうせ努力をしたところで、自分は報われることがない。という絶望感に囚われて、希望
のない日々を送り、ますます状況が悪化してしまう。という事です。
信仰心が薄れつつある現在の我が国において、それは、ますます顕著になりつつあると思
われます。

信仰なき生活は人を滅ぼすものです。
人間の良心や道徳心あるいは倫理観の源は信仰である。と言っても過言ではありません。
人間は、人智の及ばぬ神という大いなる存在を知覚した時、初めて謙虚になれるものなの
です。

神の御前で謙虚に、己の全てを神の前に、さらけ出す事ができれば、人間は自分が何者で
在るかを悟り、本来の自分に還る事ができるのです。
自分の真の姿を自覚した人間は、逆境にあっても自分を見失わず、他人と自分とを比較し
ては一喜一憂することもなく、常に志を高く掲げて、希望に満ちた生活を送ることができ
るのです。
人は時に、道を見失い、迷い、うろたえ、つまずき、他人を呪い、傷つけるものです。
心の中に暗い芽が生じた時は、神と向き合い、神の声を聴きなさい。04/02/19

神道大教四大信條要典第四章光明第二十七節
「真に神の声を聴かんと願えば嘘偽りの心を祓え。」
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