お知らせ

4月5日に、ひょんなことから米国のAWAKEFILMという、映像制作会社の取材を
受けました。神道の話を聞きたいというので、私の神道に対する考え方を、ありのままに
お話いたしました。この模様は、映像と画像でAWAKEFILMのサイト上で公開され
ていますので、興味のある方は、ご覧下さい。URLは最下段にあります。
監督のJeffと撮影担当のRobは、大変礼儀正しく好感が持てました。
Jeffは、何故米国には神社がないのですか?と、とんちんかんな質問をしてきました
ので、「ハワイにはありますよ。」と教えたら、たいそう驚いていました。
神道とは何か?神道は今後、世界にどの様な貢献ができるのか?という質問に対して私は
以下の様に答えました。日本語で。通訳は友人に頼みました。

そうですね、一般的には、神道は古代人の素朴な本能によって生じた自然崇拝や祖先崇拝
といったものが時代と共に発展し形成されたと考えられていますが、いわゆるアニミズム
とは明確に異なります。アニミズムは森羅万象全てに精霊、グレート・スピリットが宿っ
ていると言われていますが、これは精霊と人間を厳然と切り離しています。
これに対して、神道は森羅万象、人間も含めた、生きとし生けるもの全ては、神が生んだ
ものであり、神の御霊を宿し、万物は神の御霊によって結ばれている。と考えます。
そして神々の世界と人間の世界は同じ次元にあり、境界もあいまいで、神々は常に人間と
共に在るのです。
古の我が国に於いては、神々は今より遥かに人間にとって、身近な存在でした。
古代の人々は神と共に泣き笑い、己が神によって生かされていることを悟っていました。
この様に神々と人間が、共に歩んできた、清く明るく直く正しい道を、惟神の道と言い、
それがいつしか神道と呼ばれる様になりました。道とは神の教えであります。単なる宗教
ではありません。
神道に於いては、そもそも民族に優劣の差を認めません。
個々の民族は、それぞれの伝統・文化・宗教を堅持し互いの原理を尊重し、平和のうちに
共存する。ということが在るべき姿であります。
これを可能にするのは、神道の大いなる寛容の精神に他なりません。
神道に於いては、異なる価値観は神々によって結ばれ、世界は、多様な原理が等しく並び
立つ場であると考えます。
そして、それぞれの原理は、平和な交流によって高め合い、融和し、さらに新しい原理を
生み出すものであります。新しい原理こそが、豊かな人類社会を創造する原動力となるの
です。ところが現実の世界は、これとは全く逆の状況にあります。
新しい原理とは、私にもまだよく解りませんが、少なくとも、一神教と多神教を超越した
ものであり、それを産み出すにあたって、神道が重要な役割を果たすことは、言うまでも
ありません。
神道は、現在、確実に破滅へ向かって突き進む人類にとって、最後の希望であります。
06/04/11
サイトURL http://www.awakefilm.com/
       CREW BLOGS JeffのBlog062  RobのBlog072に掲載。
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