ムスリムに学べ

イラクで拉致された日本人の人質3名が解放されました。
テレビで見る限り、3人とも健康状態にも問題はなさそうですし、何はともあれ、お喜び
申し上げます。
それにしても、今回の事件では、様々なことを考えさせられました。
私の最も印象に残った事は、3人の家族に対して誹謗・中傷・非難の電話やFAXが多数
寄せられた事でした。
不安と衝撃に打ちひしがれた家族を責めたところで、何の解決にもなりません。
一体いつから日本人は、他人の心情を察することなく、自分の一時の感情にまかせて行動
するようになってしまったのでしょうか?
とは言え、3人は周囲の制止を振り切って、無謀にも戦場の真っ只中へ飛び込んで入って
案の定捕まったわけで、状況判断の甘さは否めません。彼らには猛省を促すべきです。
彼の地で、生命の危険にさらされながら奮闘している自衛隊員の足を引っ張っては絶対に
いけません。
また、私が違和感を禁じ得なかった事は、同じ拉致でも、北朝鮮によるそれに対しては、
かなり世論の反応が異なる。という事です。
今回3人は自分の意志でイラクへ赴いて拉致されたのです。自業自得と言えるものです。
しかし、たくさんの署名と同情を集め、デモ行進まで行われました。
一方、北朝鮮には無理やりに拉致された被害者の家族が、いまだに、人質となっているの
です。にもかかわらず、こちらはいまひとつ、世論の盛り上がりに欠けるのはどうした事
なのでしょうか?おかしな話です。
そして、私が大変感銘を受けた事があります。
それは、イラクでは国民の隅々にまで、真の信仰が生きているという事です。
小泉首相は、今回、拉致をした武装勢力をテロリストと呼びましたが、これは全くの見当
違いと言わざるを得ません。あいも変わらず米国の視点でしか物事を観ることが出来ない
ようです。
彼らは、信仰に生きる真の愛国者に他なりません。
侵略者であり占領者たるキリスト教徒から、祖国を解放せんが為に、必死で戦っているの
です。圧倒的に武力で勝る占領軍に対抗する為に、人質を捕って交渉材料に利用する事は
基本的な戦術です。そのような場所に、のこのこ出掛けて行く事は、愚の骨頂なのです。
今回3人を解放した武装勢力は信仰者であり愛国者であるからこそ、イスラム聖職者協会
の指導者の呼びかけに応えたのではないでしょうか?

戦(いくさ)に敗れるという事は、実に悲惨なものです。
敗北者が営々と守ってきた伝統や文化や宗教や全ての価値観が、勝利者によって否定され
破壊されてしまうのです。
GHQは、真っ先に「神道指令」によって、神道を否定しようとしました。
今上天皇が皇太子の時代、GHQは敬虔なクリスチャンを派遣して殿下に英語を学ばせま
した。英語のみならず、キリスト教世界の価値観をも植え付けようと企んでいました。
これは結果としては失敗に終わりましたが、現在、神道の精神を忘れた与党政治家たちは
ただひたすら米国に付き従い、米国のまやかしの自由と民主主義を信奉しているのです。
今こそ私たちは、イラクの民衆に学ばねばなりません。
どんなにミサイルを撃ち込んでも、あくまでも神の意志に忠実で在ろうとする者を止める
術はどこにもない。
ということを、イラクの民衆は世界に示してくれたのです。
現在、我が国は神の試みの中にあるのです。
全ての日本人が、信仰の心を取り戻し、我が国の在るべき姿に気付かない限り、神国日本
の復活は在り得ないのです。04/04/17
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