靖国参拝問題なし

4月21日から23日の3日間、靖国神社の春季例大祭が執り行われます。
小泉首相は、昨年に引き続き今年も参拝されるのでしょうか?
毎回、参拝のたびに中国と韓国から激しい非難を浴びておりますが、先日、私が読んだ本の
中に、この靖国神社参拝に関連した、興味深い記述がありました。
本のタイトルは「北京大学 超エリートたちの日本論」(講談社プラスアルファ新書)です。
著者は、北京大学で2年間教鞭を執られた、工藤俊一氏です。この本には、北京大学時代の
学生たちとの交流を通して、著者の感じたことが、ありのままに綴られておりまして、その
中に、著者の教え子の作文が、掲載されていました。それは、こんな文章です。
「日本人は、人の死とともに罪もなくなると思って、神社で死者が神になるのを祈るという。
 反対に中国人の考えでは、悪いものは悪いもので、犯した罪も永遠に消えないのだ。」

私はこれを読んだ時、今までわからなかったことが半分くらいわかったような気がしました。
今までわからなかったこととは、なぜ中国と韓国はA級戦犯の合祀を問題視するのか?
という事です。この教え子は「中国人の考えでは、犯した罪は永遠に消えないのだ。」と
主張しています。おそらく、韓国人も同じように考えていると思われます。
だからこそ、中国人と韓国人は、戦争犯罪人を英霊として祀ることが、許せないのでしょう。

このことは、私たち日本人と彼らとの宗教観の相違であります。これは決して埋めることの
できない深い溝であると言わざるを得ません。
この教え子は「日本人は、人の死とともに罪もなくなると思っている。」と述べていますが、
これは大きな誤解です。
神道においては、罪とは神の摂理(みはかり)にそむくものであり、滅亡を意味します。
罪を犯した人間が死んでしまえば、その罪は機械的に消え去る。などという事は絶対にあり
得ません。罪を犯した人間は、自らの命を差し出して罪の償いをしなければなりません。
東京裁判において、A級戦犯として有罪判決を受けた我が国の政府の指導者たちは、絞首刑
あるいは終身禁固刑に処せられ、罪の償いは終わりました。国家としての償いは別ですが。
まあもっとも、戦勝国から見れば、敗戦国の政府要人は常に戦争犯罪人なのですが、それは
さておき、
戦犯たちは、自らの命で罪をあがない、彼らの魂は澄みて清らかなる天来の姿に
戻ることができたのであります。
したがって、彼らの御魂(みたま)を靖国神社に祀ることは、何の問題もありません。
というわけで、今後、小泉首相は胸を張って参拝に行くべきです。我が国が未曾有の国難に
直面している今日、英霊の御守護を祈願しなければなりません。
その場合、くれぐれも二拝二拍手一拝をお忘れなく。
中国人や韓国人の言い分は、心情としては理解できなくもありませんが、
もう少し、私たち日本人の信仰を尊重していただきたいものです。03/04/16
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