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 風雨来記とはっ!!

 皆・O・Gが今年1月に発売した、北海道堪能ゲームである!!
 と言い切ってしまおう(^^)

 主人公の相馬轍は、駆け出しのルポライター兼カメラマン。
 東北地方での取材記事を認められた轍は、
 かつて父がその地で見つけた最高の場所を、己も探す為。
 また、雑誌やサイトの評価祭である心光展に入賞するために、
 北海道の地に降り立つ。

 そこで轍が触れる北海道の自然と風景、
 出会う人々、大切な愛する者との・・・







 以下ネタバレでっす(^^;)










 F・O・Gでなければ、絶対に成立し得ない作品である。
 システムとシナリオが合ってないとか、ハッピーエンドがないのはちょっと・・・とか、
 主人公がダメダメ過ぎるとか、3日間立ち直れなかったとか、
 色々言われてますが、それでも、

 魂揺さぶられただろう?

 個人的には、
 「それでも人は、強く生きていかなければならない」
 って感じたよ・・・

 まぁ、何度もプレイしたい・・・とはあまり思わないかも知れないのは、
 ワタシも認めるよ(^^;)

 今後の参考の為に、
 一人旅でゲームを進めてプレイしよーかな。

 最後に。
 ・・・みんなちゃんと全キャラプレイしようぜ〜(^^)

 2002/06/09 蛇足と言う名の付記

 「久遠の絆 再臨詔」がPS2にベタ移植決定。
 追加要素なしに落胆し、そしてまた不安を覚えたの確かだ。
 果たして新規ファンの購入はあり得るのか?
 旧来のファンは律儀に付き合うのか?

 現在FOGの公式掲示板はかつての平穏な姿が嘘の様に、
 いわゆる電波系、厨房がアクティブに書き込む、
 出来る限り近づきたくない空間と化してしまった。

 試みに問う、何故だろうか?

 もしや「風雨来記」がキッカケではないか?
 ハッキリ言って商品としては失敗である。
 プレイヤーをこれほど鬱に落とし込むゲームも珍しい。
 「久遠の絆」でFOGを知った良質なファンが離れてしまったのではないか?
 再プレイを躊躇させる方向性は、
 利潤追求の商品として明らかに間違っている。
 個人的にも他者に薦め難いゲームである。

 むしろ「風雨来記」までレギュラーのFOGスタッフが関らずに制作した、
 外注と呼んで差し支えないであろう「MissingParts」の方が、
 他者に素直に薦めることが出来る。
 この状況はどうしたものだろうか?

 風雨来記は商品としては失敗、
 だか「MissingParts」は商品としては、
 水準以上のリリースは見込める手堅い出来である。
 一方で、風雨来記はその特異な方向性で他に類の見ない、
 孤高の位置にある作品である。
 
 FOG以外のメーカーでは絶対に成立し得ない事は確実で、
 大げさに言えば、コンシューマーゲーム史に残る作品であると思う。
 コンシューマーゲームでは特に、エンターテイメント性が重要であるのだが、
 ラストにおいてハッピーエンドを完全に放棄し、
 テーマである「絶対的回避不可能且つ、悲劇的別れ」を極める展開は、
 セオリーに反した、作品の方向性重視、ある種潔い成立のさせ方である。
 更に、トゥルーエンドと呼ばれる展開に置いては、全攻略キャラアンハッピーエンドであり、
 クリア後に何らかのプレイヤー救済措置も皆無で、
 そこまで作品重視で良いのかと、不安になるほどである。
 分かり易く言えば、媚びてない、微塵も。

 その点が作品としての独自性、特異性であり、
 視点を変えれば、商品としての欠点である。

 こういった癖の強い作品は、
 コアな旧来からのFOGファンでなければ、受け入れられないと思う。
 たとえ新規のユーザーを獲得しても、それが継続に繋がるとは思えない。
 つまり、えろげーメーカー、ソフトハウスでままある、
 FC専用ソフトとしてならまだしも、違和感なく受け入れられる思う。

 そして、荒れ野と化したBBSも、FC限定掲示板を設置して本当にコアなファンの為の、
 高水準な交流の場の存在が可能となる。

 あからさまに運営資金確保の、新ルート開拓として存在しても良い。
 FCサポートが低水準でも構わないのだ。
 加藤監督の新作が制作できるまで、FOGを保つ事が出来れば、それでいい。
 運営の為の人員がいないと分かってはいるのだが、私はFOGFC設立を強く望む。

 さて、もう1つ仮定するとして、
 「風雨来記」と「MissingParts」のリリース順が逆であっても良かったかも知れない。
 理想としては、以前のFOGからの流れを汲む濃い作品と、
 「MissingParts」に代表されるライトな作品。
 この2ラインが平行して定期的にリリース出来れば、言うことはない。
 以上の状況が実現できれば、
 新規のファンの開拓と、旧来よりのファンの継続が可能であると思う。

 最後に風雨来記のフォローを。
 作品内で描かれる、美しく雄大な風景、旅の出会いと別れ、素晴らしさ。
 私はこの作品に影響されて、北海道に行った。
 今年もまた行くつもりである。
 北海道の魅力が間違いなく伝わる作品である事を保証する。

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