小松さん(以下K) はい、さて今週は小松スペシャル、コマスペです、と。とうことでね、えー今日のテーマは、ズバリ「土の香り」ですかね。
郷太さん(以下G) 土の香り。
奥田さん(以下O) 土。
K ということでね。今回サザンソウルをかけてみようか、と思いまして。
G サザンソウル。
O なんか新鮮だねぇ。
K はい。CDをね、よくほらいろいろ出して違うCDに入れちゃったりしてる時あるじゃないですか。でね、開けたら違うCDが入ってたりして。それを1回全部もとに戻す作業をしてたんですよ、この間。朝までかけて。
G この間。家にいっぱいあるCD。
K はい。そしたらぼくんちってカラーボックスがあって前と後ろに2段、こうCDを入れてて。なかなか聴けないCDとかあったりして。こんなんも持ってたなぁとかいうのね、サザンソウルって最近聴いてなかったなぁって思いつつ。
G 大学時代すごい聴いてたね。
K あのね、大学1年入った頃ね、サザンソウルばっかり聴いてたね。
G サザンソウルと言えば…もう、ね。
K うん。
G 奥田ってかんじだった。
K (笑)おれじゃねぇのか!(笑) ね、そんなかんじでね。自分のかけてみようかなと思ったんですけど、サザンソウルってね、けっこう濃い曲が多いんで。
G 濃い。サザンソウルってもうちょっとちゃんと聴いてる人に説明してあげなきゃ。
K サザンソウルって言うとね、地域がSousthernって言ってね、南の方ですね。ニューオリンズの上のあたりとかね。
G アメリカのね。どういう人がやってるか、とか。
K で、ブルースマンとかがね。けっこうブルースの影響が強い音楽なんですよ。だからね、コードも少なめで、けっこうボーカルも…こう、泣き系の?…ボーカルでね。ハマるとすごいいいんですけど…。
G 例えばどういう人がいるの?
K えー、オーティス・レディングとか、アレサ・フランクリンもそうですね。ま、今日いろいろかけるんで。それをあとで説明しながらいきましょうかね。なかでもね、けっこうポップなほうをちょっと選んでみました。ということでまぁ、最初に聴いてください。アン・セクストンでカラー・マイ・ワールド・ブルー。
♪アン・セクストン/カラー・マイ・ワールド・ブルー
K はい。アン・セクストンカラー・マイ・ワールド・ブルーでした。これはですね、まぁ最初に言うと、ぼくはサザンソウル聴いてて北にあがっていこうと思った1枚っていうか1曲ですね。だいたいサザンソウルってもっとこう、土くさいというか、いなたいかんじの曲が多いんですけど、この曲ってすごいポップなかんじで。
O だいぶ洗練されてますね。
K 77年に発売されてる『ザ・ビギニング』っていうアルバムに入ってるんですけども。この曲でもうちょっとポップなのを聴きたいなっていうかんじで、ぼくはモータウンとかそっちのを聴くようになったんですね。
G アメリカの土地でやっぱり下の方は南北戦争とかあったぐらいだから、やっぱり黒人の、いわゆる昔の、そういう連れてこられてみたいなところで、農場があったりして。その中でこう「ちくしょう!」みたいな、「がんばるぞ」みたいな、おれは歌で!みたいなかんじが、サザンソウルのやっぱり根っこにはあって。
K そうですね。けっこうやっぱりブルースっていうのがね。
G で、北の方にノーザンソウルっていうんですけど。それはやっぱりデトロイトだったりとか、工場があるデトロイトだったりとかシカゴ…その周りとかっていうのは…
K 白人とすごい接して、対等なかんじで…ある意味差別もあったのかもしれないけど、ある意味対等にこう、接してやってるっていうね。
G そう、だからちょっと黒人の音楽なんだけど、かなりこう、もうちょっと…
O 白人も聴けるようになってる。
G そうそう。白人も聴けるように。だからモータウンの…まぁ、マイケルとかもインディアナ州なんで上の方ですけど。やっぱりそういうとこで、出が違うとやっぱりその、もう根っこから黒い人と、ね。それで、小松くんはそのサザンソウルで…
K サザンソウルっていう、もうほんと黒人が聴いてるっていうね。黒人が黒人のためにやってるっていう音楽をね、始め好きになったんですけどね。じゃあ次。もうちょっと激しいのいってみましょうかね。
G はい。
K オーティス・レディングでハード・トゥ・ハンドル。
♪オーティス・レディング/ハード・トゥ・ハンドル
K はい。オーティス・レディングでハード・トゥ・ハンドルでした。これね、何年か前にブラック・クロウズがカヴァーして知ってる人もいるかもしれないんですけど。
G やったねぇ。めっちゃ流行ってたよね。
K 流行ってましたね。これね、オーティス・レディングの『イモータル』っていうアルバムに入ってるんですけど。これはねオーティス・レディングが死んだ後に。彼はね26歳で死んじゃうんですよ。飛行機事故で。でね、それまでにもう、量はまぁそんな多くないんですけども、その頃までにやってた後のアルバムで。でね、この人がいたのがスタックスっていうレーベルがあって、北の方にはモータウンとかレーベルがあるじゃないですか。いろいろマイケル・ジャクソンもいたりとか。いろんな人がいるんですけど。その南のスタックスっていうのがね…。
G スタックスは指だよね。
K 指の、です。
G フィンガースナップしてるマークで。
K はい。で、そこにもたくさんいて。そこのもう代表的な人で。
G 有名なソウルシンガー3人に入るんじゃない?
K 入りますね!
G 5人だったら絶対入るね。
K 入りますね。…オーティス・レディング。
G これ、おれに買わせなかった?君。
K 買わせた…かもしんない。(笑)
G 買わせたっていうかね、小松がバイトしてた店で、店員はCDを買っちゃいけないとかいうルールがあって。
K (笑)あったね。
G・K 中古の。
G で、いいやつがあるから郷太、身代わりに金払うから買ってくれっていって。ものすごい、いやいや買いに行ったことあります。
K (笑) それかもしんない。そのCDを今…。
G そのCDだよ。イモータル。そうそうそう。そのことも忘れてるしね。
K (笑)あ、そっか。
G おれのあげたチャリンコは取りに行かないしね。
K (笑)それ何回も言ってる…
G 壊れたスネアはなおされたけど取りに行かないし。
K そうだ。郷太くんありがとう、ということでね。次いきましょうかね。クラレンス・カーターでユーヴ・ビーン・ア・ロング・タイム・カミン。
♪クラレンス・カーター/ユーヴ・ビーン・ア・ロング・タイム・カミン
K はい。クラレンス・カーターでユーヴ・ビーン・ア・ロング・タイム・カミンでした。この人はね、目が見えないんですよ。目が見えない方で、でもねすごいこう…かといって、まぁそういうかんじの歌をうたってるんですけども、でもね、なんかね声がすごいさらっとしてて好きなんですよね。なんかね、あんまり「悲しいんだ」みたいなかんじよりも、なんか…
O ちょっと抑制がきいた。
K うん、きいててね。なんかね、そこがすごい好きでね。『ダイナミック』っていうアルバムなんですけども。あとね、ドアーズのね「ライト・マイ・ファイア」とかやってるのね。
G カヴァーしてんだ。
K うん、カヴァーしててね。でね、サザンソウルのいいところっていうか。カヴァーするんだけど、しょーもない曲になってるとこが、どうしても好きなのね。
G・O (笑)
O 大味なんだよね。
G おれがティト好きみたいな。
K あー(笑)そうそう。なんかね、そのライト・マイ・ファイアはね、意外にかっちりしてるんだけど、ほんとにしょーもないカヴァーするやつらがいっぱいいて。しょーもねぇなぁコイツら。みたいなかんじでね。
O ビートルズの曲とかやったらね、もうひどい…かんじで。
K そう、ひどい。原曲よりかなり下回ってるみたいな出来の曲が多かったですね。
G (笑)サザンソウルのね、一味。なるほどなるほど。
K クラレンス・カーターね。てなかんじで、いつもねノーザンソウルっていうかポップよりな曲かけてるんですけど、ちょっとこう土の香りのする、ね。ホワイトデーににつかわしくない曲かもしんないですけど。
O でも、おれもストーンズとかさブルースとか好きだったから、最初はやっぱサザンソウルからの方が入りやすかったね。
K ストーンズはけっこうカヴァーしてますもんね。ブルースの曲とかね。
G そうですね。今だったらさっきも言ったブラック・クロウズとかも、そういうの好きなんだろうね。
K ブラック・クロウズね、そうだね。
G ロックだけどね。
K まぁ、どっちかっつーと、イギリスでやっぱソウルってノーザンもサザンも両方あれだったみたいですけどね。
G そうだよね。
K 今はちょっと下火なのかな?わかんないですけど。
G モータウンの人がイギリスにいって思いっきり歓迎されたからびびってたっていうからね。
K そういう意味では日本人もね、けっこうそういうかんじで。
G ソウル好きな人多いしね。
K ただそれがマイノリティなのがちょっと、ね。あれなんですけれども。
G あーあー。なるほど。
K ということで、どうでしたでしょうか?と。来週はラヴ・トゥギャザー発売直前スペシャルです。お楽しみに!
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