子供って言うけど…
子供ってさぁ、「子供」って表現するけど、それっていいのかなぁ〜って思うんだけど…。 って言うのも、そう思うのは、こんなワケがあるんだよ。 以前は高齢者のことを「老人」って言ってたよね? 文字どおり「老いた人」っていう意味だけど、寿命も延びて元気な高齢者はたくさんいるよね。 そんな中、この表現がマズイ(おもしろくない・うれしくない)っていう世論があって、「わしたちゃ〜決して老いさらばえた人じゃないんだっ!」って言うことで、「高齢者」っていう表現が用いられるようになった。 「婦人」っていうのも一緒で、女偏(おんなへん)に帚(ほうき)と書く「婦」という字は、男尊女卑的な発想で適当な表現じゃない「女はホウキを持つだけの人じゃない!」「女だけがホウキを持つワケじゃない!」ってことで、「女性」と表現するようになってきた。 最近は各種団体の「婦人部」は「女性部」っていう表現になってきてるでしょ? 他にも身体の障害を表わす言葉も、表現を変えてきているよね? これは、人権を尊重する観点からも、それぞれ対象者が自分たちの意見を主張して、それが社会的に認められてきた現われだと思うんだ。 SIOUXは、とてもいいことだと思うし、必要なことだとも思う。 そこで、ひとつ腑に落ちないことがあるんだよねぇ〜。 それは「子供」って表現。 「〜供」ってさぁ、言ってみれば「奴ら」とかいう見下げた(卑下した・謙った)表現だよね。 そりゃ昔は子は親の所有物的な発想が一般的で、そんな意識だったかもしれない。 でも、現代じゃそれは通用しないよね。 自分の子を子供っていうのは謙譲表現の一種かもしれないけど、広く一般的に未成年の年代を子供って言うのはどうかと思うんだ。 以前から教育機関は文字を変えて「子ども」と表現しているけど、根本的には同じ表現だよね。 そのことは、自己主張をしない(できない)年齢であるがために、ほとんど気づかれずに変わることがなかったんだ。 自分自身で物事の本質について考えることがなくて(年代的に考える時期じゃなくて)、主張していないからって人権が尊重されてないなんて、このままでいいの?って思うんだよねぇ。 どんな表現が適当かっていうのはSIOUXも答えは持ってないけど、せめて「子達」って言うぐらいの心遣いは必要じゃないのかねぇ。 社会的に「子供」っていう表現が変わるのは、いったいいつになるんだろう? |