村 正


  古刀
 (天文期1532年頃)

財)日本美術刀剣保存協会 
   第二十三回重要刀剣指定

長さ67.4cm 反り2.2cm 目釘穴3中2埋
元幅3.0cm  先幅2.1cm 元重0.7cm


 生ぶながら先を僅かに詰めた二代村正である。村正は伊勢桑名に住し、現存する最も古い年紀が文亀元年であり、これを初代として、二代は天文、三代は天正頃で、二代が特に上手である。 この刀は皆焼風の出来で、村正の一作風を示しており、出来がよい。(重要刀剣図譜より抜粋)
 二尺二寸四分ながらも反り深く、先反りのついた美しい姿。よく練れた板目肌に流れごころ交じり、地景密に潜み、鎬地に沿って白気映りが上がり、刃文は焼巾広く、浅い湾れに互の目に小乱れ交じりで始まり、飛焼かかり、物打ち辺りは皆焼となり、総じて匂口は締まりごころに沈み、帽子は表湾れて小丸、裏は尖りごころで、共に乱れて深く返り押型の如くとなる。茎は生ぶで先をつまみ、勝手下がりの鑢目の中、典型的な銘振りがしっかりと残る。
 数ある日本刀の中でも抜群の知名度を誇る村正ですが、在銘の刀は極めて少なく、うち重要刀剣となると十四振りしかありません。登録も昭和二十六年、秋田の大名登録。筋の良さが窺える逸品です。