義助(島田) 

  




古刀(約500年前)
財)日本美術刀剣保存協会 
  保存刀剣鑑定書





長さ24.6cm 内反り 目釘穴2個
元幅2.2cm  重ね0.5cm
 
 義助は駿州島田派を代表する刀工で、銘鑑によると康正、永正の頃を初代としており、今川義忠より“義”の字を賜り、義助と称したと伝えられています。 現存するものでは永正二年紀の短刀が最も古く、これを義助の二代としており、以降室町期だけでも四代、そして新々刀期にまで渡って代々その名跡が続いています。 永正十八年紀の脇差に「相州住」と銘するものがあり、また作風も相州を彷彿させる点が多くみられることから、相州鍛冶との浅からぬ交流があったと思われます。

 姿、平造、庵棟、身幅やや狭く、ふくら枯れごころに、僅かに内反りつく。 鍛え、小板目肌よくつみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入る。 刃文、互の目に丁子が交じり、足・葉入り、細かな砂流しかかり、小沸よくつき、匂口明るく冴える。 帽子、小丸、返り深く、断続的な棟焼きと続く。 彫物、表に不動明王、裏に梵字と素剣。 茎、生ぶ、鑢目切り、茎穴二。

 作風及び銘字から見て初二代頃に時代の上がる義助と思われます。 鎌倉期の来派の短刀に範を取ったかのような内反りの上品な姿を呈し、よく練れた板目肌には地沸が厚くつき、刃文は互の目・丁子主体で華やかで、地刃共に極めて明るく、よく冴えており、同工作中傑出した出来映えを見せています。 保存状態も非常に良く、火焔に包まれた不動明王の彫りも減りなく綺麗に残っており、軍神である不動明王の彫物があることから戦の際の御守刀として大切に伝わったものと思われます。