□□国青江住吉次作 
 元徳□年
(以下切れ)

  上々作 大業物 





古刀(1329年頃)
財)日本美術刀剣保存協会 
  第三十一回重要刀剣指定品








長さ74.9cm 反り3.0cm 目釘穴個
元幅2.85cm  先幅1.75 重ね0.75cm

 銘文に明示している通り鎌倉末期の青江派の代表工の一人である吉次の作で、同作には「備中青江住右衛門尉平吉次作」「元徳弐年五月日」と銘する太刀(重文)が東博にあり、又、日枝神社には「備州万寿住右衛門尉吉次作」銘の重文があり、前者は太刀銘、後者は刀銘にきっている。
 この作は元徳年紀があって姿はその時代を示し、地斑が交じる地がねはよく鍛えられてかな色が深く冴え、刃文は直調に小乱を焼き、匂いを敷いて小沸深く、上半は湯走り・飛焼きかかって二重刃ごころとなっている。 同作中でも鍛えの良さが目立つ作である。 (重要刀剣等図譜より抜粋)

 姿、鎬造り、庵棟、腰反り深く、やや踏ん張りつき中切先。 鍛え、小板目に小杢目つまって立ち、地沸みじんにつき、地景細かによく入り、地斑交じり、かな色深く冴える。 刃文、直調に小乱れ・互の目・丁子ごころ交じり、匂いを敷いて小沸深くつき、上半は湯走り、飛焼きかかって二重刃ごころとなる。 帽子、焼き深く、沸えて火焔ごころとなる。 茎、磨り上げ、先浅い栗尻、鑢目、(旧)大筋違・(新)切り、目釘穴三、履き表下半茎尻にかけて棟寄りに長銘があり、裏は茎尻中央に年紀がある。