シングルをやっていく上でのエッジの選択肢としては、コンパル・フリー両用のコロネーションエース、フリー用のファントム、ゴールドスター、パターン99、ゴールドシールだろう。
はっきりとこれはここがいい、悪いと書くと単なる営業妨害の気もするので、特徴を書いておこう。
まず、コロネーション(\23,500?)。コンパル、フリー両用となっているが、決して中途半端なエッジというわけではない。あれは、確かにいいエッジだ。ただ、トウが小さいため、トウジャンプはあまり向かない。フリー用のエッジとの最大の違いは、トウジャンプの飛びやすさだろう。
次に、ファントム(\43,500?)。特徴としては、トウがでかい。だから、かかりやすい。トウジャンプは飛びやすい。エッジのカーブとしては、比較的オーソドックスな方だと思う。オーソドックスということは、可もなく、不可もなく、ということでもある。フリー用のエッジの中では一番安いが、決して問題のあるエッジではない。ただ、エッジが折れることがあるというのは欠点だ。そこそこ体格がある、パワースケーターには向かないかもしれない。
次は、ゴールドスター(\50,000?)。最大の特徴は、エッジのカーブ。小さいカーブを描きやすい。深いエッジにぐいぐい乗って滑っていくのにはいいかもしれない。また、スピンも回りやすいらしい。カーブが得意である反面、フォアのストロークは伸びにくい。どっちを取るかは人それぞれ。
次は、パターン99(\70,000?)。パターンは、とにかくエッジが平らだ。もちろんスピードスケートのように平らなわけはないのだが、他のフリー用のエッジと比べると、明らかに平らだ。だから、直線は伸びやすい。逆に、小さいカーブは描きにくい。そう、ゴールドスターの正反対だ。カーブは浅くても、安定はしやすいので、ジャンプの踏み切りではそれが生きてくるかもしれない。
次に、ゴールドシール(\75,000?)。僕のつけているエッジだ。そう、関西学連でシールをはやらせたのは、実は僕だ。ゴールドシールの特徴は、とにかく苦手なものがないこと。フォアスケーティング、バックスケーティング、エッジジャンプ、トウジャンプ、スピン、深いエッジ使い、どれを取っても無難にこなす。確かに、トウジャンプはファントムの方が飛びやすいかもしれない。直線はパターンの方が伸びるだろう。スピンはスターの方が回りやすいかもしれない。だが、総合力では、シールが1番だと思う。値段も1番高いが。
とりあえず、僕の認識を書いてみた。認識の違いがあるかもしれない。そりゃ、全部のエッジをつけてみたわけではないから。でも、最終的には、自分の使っているエッジを信じて練習することが大事だろう。
ただし。本気で練習するなら、早めにフリー用のエッジに換えることをお奨めする。