兵庫県連盟合宿


たまには僕の連盟活動も書いてみよう。

兵庫県スケート連盟主催学生合同合宿、通称連盟合宿。毎年社会人の短い夏休み、そう、お盆休みに合わせて開催される学生合同合宿。当初、兵庫県連強化部長(兼宴会部長?)のH氏によって行われていた合宿。3年前より僕の主催となる。
この合宿は、学生の強化を目的としており、参加者の基礎力の向上、知識の向上、指導力の向上などを目指している。

僕のスケート哲学から見て、スケートの上達を加速させるための練習が色々とある。しかし残念なことにそれらの練習を普段行っている学生は、非常にまれである。
そう、スケートの上達には基礎力の向上は欠かせない。あるエレメンツをできるようにするには、ある一定の基礎力が必要だ。それが不足していれば、たとえそのエレメンツができるようになったとしても、それはごまかしによる質の低いものであることが多く、またそれを一度会得するとなかなか質の高いエレメンツに変えてゆくことは難しい。
近年学生はみな、エレメンツ先行で、後から基礎力を向上させ、エレメンツの質の向上はそれから考えることが多い。しかし、僕はそれは良くないと思っている。まずは基礎力を十分につけ、そして質の高いエレメンツを始めから目指すのだ。それが、上達への近道だと信じている。
そんな観点から、僕は学生合宿ではエレメンツ直結タイプの基礎力向上の練習を多く取り入れている。そして、それらの練習を多くやったものほど、僕が推奨するエレメンツの練習方法はフィットするだろうし、そこから得た技術は早い段階から質の高いものとなっていることであろう。
ぜひとも、学生はこの合宿で、基礎とは何たるかを学んでいって欲しい。そして、合宿後も基礎を上げてゆくだけの知識を得て帰ってほしい。そして、何よりもそれを活かして技術全体の向上をはかってほしい。
基礎力を身につける道は険しい。が、基礎力なしに質の高いエレメンツを得るという道はもっと険しいことを理解してほしい。

最後に少し補足しておこう。なぜ、兵庫県連主催なのか。
兵庫県連では、昔から連盟と学生は持ちつ持たれつの関係にある。例えば試合運営では学生に協力してもらっているし、逆に連盟も学生合宿という形で技術向上のために努力している。またそういう中で育った学生たちが、連盟に残ってスケート振興に力を注いでいたりする。頑張っている学生がいるからこそ、そしてその中からの卒業生たちが連盟でも頑張っているからこそ、兵庫県連は学生たちに協力を惜しまないのだ。
そういう背景を理解して、その上でこの連盟合宿に向かってほしい。この連盟合宿は連盟の学生への期待の現れであり、そしてその期待に少しでも応えてほしい。



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