昔から、大きな疑問である。センスとは、なんだろう。生まれ持ったものか、過去の成長過程から来るものか、練習によって培われるものか。センスがある、と思うことは多いが、何を持ってそう言っているかは結構まちまちだったりする。
そもそも、僕にはスケートのセンスはない。僕は身体的センスで上達してきたのではない。このホームページを見てもらってのとおり、考え抜くことで上達してきた。そう、身体的にはごく普通だった。だから、人のセンスはよーく見える。いや、見えているつもりだ、と言った方が正しいかもしれない。
そもそも、センスという言葉の定義もよく知らない。ここでは、短時間で上達することができるという能力、と定義しよう。
分かっているものだけでも挙げてみよう。
脚力は必要だろう。これは、過去の成長過程、生活環境が大きく物を言う。努力でもカバーできる。
腰の安定性。腰が軸から外れない能力。これは、練習内容がものを言う。
膝の柔らかさ。これは半分は脚力からくるものだが、脚力以上に天性のものが大きそうだ。
柔軟性。これは努力でどうにかなる。
平衡感覚。これは、過去の成長過程、生活環境によるところが大きいか。ある程度筋力や柔軟性に関係する。
この辺までは、何とかなりそうな気がする。
で、一番正体が分からないものが、言われたことをそのまま再現できる能力。多くの人は、まさにこれをセンスと言うのだろうか。そして、これが本来のセンスの言葉の定義に近いのだろうか。これを養う方法、もしくはそれを補う方法、その探求は僕の永遠の課題である。
みんなは、分かるものだけでも頑張って鍛えてくれ。