人の振り見て我が振り直せ


自分の欠点はなかなか見えない。が、人の欠点は見えないことはない。
自分の指導者の持つ癖や欠点、あるいは同じ指導者についている者の癖や欠点は自分も持っている可能性が高い。
また、指導者は違えども誰もが持ち合わせている癖や欠点は数多くある。
人の滑る姿を見てそこからコツを見出すことは決して容易ではない。うまい人ほど悪い癖が既に除かれている可能性が高いから、うまい人を見ても自分の悪い癖や欠点は見出せないのである。

周りの人間の癖・欠点を探してみよう。そして、それが自分に当てはまっていないか考えてみよう。

多くの人間は、自らが指導者となって初めて多くの事に気付く。それは、指導するものの悪い部分を除こうとして、自らの癖に気付くからである。しかし、実際には学年が2つとか3つとか下の人間の欠点と同じものを直してもそれは遅すぎるのである・・・。

同じ学年のもの同士で教え合うことは、中途半端な知識で変に納得してしまってお互いに悪い方向に進んでゆく危険性が高い。が、お互いの欠点を言い合ってみることは悪いことではない。
一般に、”こうした方が良い”というアドバイスは、知識が不十分であればあるほど誤った方向に進む危険性を持っている。逆に、”ここは直したほうが良い”というアドバイスは、誤った方向に進む可能性が非常に低い。近い学年で教え合うのなら、後者を促進したい。
そのアドバイスによってすぐにどうしないといけないのかを知ることはできなくても、そういう欠点が自分にあることを認識することで、意識が変わるし、わからなければ上回生など、より知識のあるものに意見を求めることもできるだろう。

実際にアドバイスをしてやるかどうかは別として、人の欠点を探すことはいいことだ。
上達のためのヒントは、リンクにごろごろ転がっているのである。


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