練習のし過ぎによる故障


練習のし過ぎによってダメージを受けることもあります。ここでは、いくつかのケースを挙げて、故障について少し考えてみましょう。
フィギュアスケートの故障の原因は、よく発生するものとしては数が少なく、それを防ぐだけで故障の可能性を大幅に減らすことができます。
まずは、量的な話から。
練習のし過ぎと一口に言っても、いろいろなケースがあります。何よりも、個人差があります。
基本的には、自分の体の強さに見合った練習量でない、というのが練習のし過ぎに当たるでしょう。例えば普段運動をしていない者が1日に10時間運動したら、筋肉だけでなく、関節、骨など、さまざまな障害を起こすでしょう。
つまり、練習量を増やすには、単なるその日の気合や集中力だけではなく、体自体の強化が必要ということです。
オーバーワークの基準ですが、筋肉痛は気にしなくてもいいでしょう。関節痛など、よくわからない痛みが発生した場合はその可能性を疑うのも1つです。
これは、あくまでも練習量を減らせ、という意味ではありません。練習量を徐々に増やし、体を慣らせ、ということです。
練習量は、運動の強さと時間の掛け算だと思ってください。同じような負荷の運動で徐々に時間を増やしてゆくなり、
同じ時間の練習で徐々に負荷を増やしてゆくなりしてみましょう。

さて、次は故障の内容を考えてみましょう。
オーバーワークが発生している場合、筋肉疲労となる場合、関節に負担がいく場合、骨に負担がいく場合が考えられます。
それぞれ、筋肉痛、関節痛、疲労骨折という形で現れます。
筋肉痛に関しては、正しい運動ができていると思ってあきらめましょう。痛み=筋肉の成長と思って頑張ってください。
最も、ちゃんと筋肉が成長すればその筋肉痛は発生しませんが。
関節痛は飛ばして、疲労骨折は、めったにありません。原因は、何かを無理矢理やっているのでしょう。
例えば、足首が曲がらないからといって体重を乗せることで足首を曲げていったら、そりゃ骨にも負担がかかりますよね。
何においても、無理矢理はよくないということです。小さい子供がいろんな技をこなすわけですから、スケートではそんなに
力は要らないはずなのです。
さて、問題の関節痛ですが、これはさまざまな原因が考えられます。一般的には、関節にねじれの力が働いている
可能性が高いと思いますが、それがすべてというわけでもありません。関節痛を防止するには、ねじれを極力減らす、
そしてその関節のまわりの筋肉を鍛える、という2つが重要になるでしょう。
関節の靭帯を守るには、それを支える筋肉を鍛えることが重要です。逆に言えば、十分に鍛えられていないのならば、
それだけオーバーワークによって関節への負担も増えるということなのです。
ねじれに関しては前に書いたやつを参考にしてください。

結論としては、徐々に体を作ってゆけ、そして無理な力を使うな、ということでしょうね。


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