ルッツ 入門編


ルッツは、フリップとの共通点も多い。しかし、明らかに違うジャンプであることも意識しなければならない。ルッツに近いフリップは、それほど低い評価をされることはないが、フリップに近い、あるいは本当にフリップになってしまっているルッツは、間違いなくジャンプの質が低いと評価される。だからこそ、ルッツはきっちりフリップと分けなければいけない。
ルッツも、フリップと同じように、いかにして正しい回転力を得るかがポイント。フリップほど、回転力を得る方法は多くないから、とんでもないことはしにくいが、結果的腕を振り回して回転力を得るケースが多くなる。
では、正しい回転はどうやって得るのか。これは、フリップと同じ。トウを着いてから踏み切るまで、ずっとアウトにのって滑っていればいい。トウは体より後ろについて、飛ぶ瞬間はむしろ体の前にあるぐらいのイメージでいい。そこまで滑りきれれば、それがアウトエッジであっても、回転力は発生する。
あとは、他のジャンプと同じ。
・力を抜く。
・最後のアウトエッジでしっかり、長く滑る。
・下を見ない。フェンスを見る。
・腰を曲げない。おなかを前に出すぐらいの気持ちで。
・空中で、両手を水平にして、体の前で円を作る。どれだけ締めても、この円が氷に対して常に水平であること。
・チェックは少しでも長く。3秒チェックするぐらいのつもりで。
・何度飛んでも完全に回転しきれるようになるまでは、両足同時下り。
・徐々にでいい。少しでもスピードを出してゆく。
・踏み切る直前に膝を曲げない。先に十分曲げておいて、踏み切るときはただ上に上がるだけ。
こんなとこだね。


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