サルコウ 入門編


さあ、スリージャンプの次は、いよいよジャンプらしいジャンプだ。サルコウはそんなに難しいジャンプじゃない。でも、早い段階から正しく飛んでおかないと、後で修正するのはかなり難しいジャンプだ。学生の女子の場合は、恐らく一生使うジャンプだし、あわよくばダブルも狙えるジャンプだ。男子はやはりサルコウぐらいはダブルを飛べないとぱっとしない。いや、サルコウに限らずどのジャンプも大事なのだが、簡単なジャンプほど基本がおろそかにされやすいので、敢えてここで強調しておきたい。
サルコウで特に学ぶのは、スリージャンプでも書いたような気がするが、空中で回転することだ。ここできっちりと軸を作ることを学べば、他のジャンプは話が早い。
まずは、これだけはきっちり守ろう、というポイントから。
1つ目は、踏み切りだ。
踏み切りは、ひたすらバックインに乗りつづけてから、飛ぶ。それだけで、いい。バックインに乗りつづけると、ほっといても徐々に回転してくる。そう、これこそがサルコウの回転力であり、逆に言えばそれ以外の回転力は必要ない。3秒ぐらいバックインに乗ってからサルコウがしっかり踏み切れれば、正しいサルコウができている証拠だ。時間をかけてバックインに乗ると踏み切れなくなるならば、それは振り回している証拠だ。その入り方では、スピードをつけるとうまく飛べなくなる。逆にスピードを出しても同じように飛ぶことができれば、正しいサルコウができていると思っても間違いないだろう。
2つ目は、深いエッジに乗ること。1つ目とつながりも大きいが、一応分けてみた。深いエッジに乗って待ちつづければ、自然と回転力が発生する。また、自然と高さが出てくる。
3つ目は、飛ぶ直前に重心をがくっと下げないこと。インに乗っている間、徐々に下げてゆき、踏み切るときはただ、上に飛びあがる動作だけをする、ということだ。
それ以外のポイントを並べてみよう
・力を抜いて飛ぶ
・下を見ない。フェンスを見て飛ぶ。
・チェックは少しでも長く。3秒チェックするぐらいのつもりで。
・何度飛んでも完全に回転しきれるようになるまでは、両足同時下り。
・徐々にでいい。少しでもスピードを出してゆく。
以外にサルコウは守るべき点が少ない。と言うのも、最初に書いた、深いエッジに乗って長く滑るということがすべてなのだ。それができれば、ほとんど免許皆伝と言ってもいいだろう。


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