簡単な技術を極めよう


難しい技術をプログラムに組み込めば点数が上がると勘違いしている人が大勢います。
難しい技術を難なくこなす人は、確かに高い技術を持っていると認められ、点数につながります。しかし、こなせなければそれはその技術をまだ十分にできていないことを証明するだけの結果になってしまいます。
当然、将来を考えてあえて難しい技術をプログラムに取り入れ、それをひたすら練習して技術を磨いてゆくことも重要です。そこは、点数とは別個に考えましょう。

みんなができない難しい技術を入れても、きっちりこなせなければ他の人との差にはなりません。ではどこで差をつけるか、それはそれはタイトルのとおり、誰でもできる簡単な技術です。試合での点数は、誰もできないような難しい技術でもって決まることよりも、誰もができる、あるいは誰もがやってくる簡単な技術の質の高さで決まることの方がはるかに多いのです。最も、”簡単”の定義は試合のレベルによって違いますが。

例えば、滑りのレベルを判断するには、多くの要素が絡みます。例えば、
・スピードが速い、加速が早い
・エッジが深い、カーブが小さい
・ノイズが少ない
・難しいステップ(ロッカー、カウンター、ループその他)をこなす
・滑りのつなぎに無駄がない
・ステップでも加速する
・安定性が高い
・腰が確実に止まる、分かりやすいところに言い換えれば(完全にイコールではないが)振り回さずにステップを踏める
などなど。
全部挙げれているとは思いませんが、少なくともこの中で言えば、4つ目以外はスケーティングやごく簡単なステップでも言えることですよね。つまり、ごく簡単な技術でも、これらの要素を持ち合わせている人は、技術が高い、というわけです。当然、それに応じて点数が出るでしょう。

これは滑りに限らず、ジャンプ、スピンでも言えることです。ただ難度の高いものにばかり時間を割くのでなく、簡単な技術をより磨くことにも時間をちゃんと割きましょう。長い目で見れば、それが最終的に難度の高いものをこなしてゆくことにもつながるのですから。


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