まずは、円クロスからだ。
同じカーブにずっと乗ることができなければ、ステップの中でまともに乗れるわけがない。
円クロスでまずカーブに乗る、できるだけ深く乗る、速いテンポでもある足で動きを止めても
きっちりカーブをかく、簡単なことだが奥は深く、先は長い。
さて、間違った円クロスの典型例を記そう。
「右足でまっすぐ前に滑る。クロスをするときに左前方へ方向を変える。
左足でまっすぐ前に滑る。クロスをするときに左前方へ方向を変える。
以下繰り返し。」
・・・・
・・・
・・
・
ああ、それでも曲がってゆくさ。
だが、それは円か?円なのか?
・・・
いや、多分それは八角形だ(ToT)
はいそこ十角形かもしれないと突っ込まない。
とにかく。
カーブに乗らなくても曲がってゆけるのだ。
言い換えれば、浅いカーブでも、クロスの時にごまかせば、円は小さくなるのだ。
いいや、これではいけない。深く乗らないといけない。
では、どうすれば直るのか。
私は、常々、「ごまかせない練習方法」というものを推奨する。それを探そうとする。
普通に練習していると、自分では気が付かないうちにごまかしている可能性が
あるのだ。
では、傾向と対策。
1.カーブに乗れない→遅いテンポで小さな円をかく
2.こけやすい→早いテンポで円をかいて慣らす
3.スピードを出したい→自分のリズムで全力で滑る、少ない周数を休みながら繰り返す
4.加速が弱い→止まっては二円ぐらいかき、をくりかえす
5.体力がない、筋力がない→長時間同じ円で滑り続ける
6.姿勢が悪い→体をしっかり起こしてきれいなポジションを意識して滑る
7.しばらく滑り続けないとエッジに乗れない→八の字で練習
8.もっと深く乗りたい→上体を左右にひねって滑る
別にこれをやれと言っているわけではない。
練習方法はいろいろあって、いろいろ変化させていかないとどこかごまかして、
それが得手不得手になってしまうのだ。
繰り返すが、円クロスは学生スケートの基本である。
選手権とかならば(実際にはもっと下でも)基本練習ももっと高度なものになるだろう。
確かになかなかリンクが空いていなくて練習できないかもしれない。
だが、空いていないからこそ、空いている場所を見つけたら円クロスをやる、
それぐらいの気持ちを持っておいたほうがいいと私は思う。