レスキュー 小型船舶免許の更新

小型船舶免許の更新

自分でできる小型船舶免許の更新

小型船舶免許の有効期間は5年。自動車免許と同じように、自分で更新を行うことができる。以前は申請書そのものが有料だったり取り寄せたりしなければならなかったが、無料配布されるようになり比較的簡単に行えるようになった。私が更新講習を受けたときには、約20%の方が自分で更新手続きをされていた。

小型船舶免許の更新料金は、更新講習 3,340円、身体検査 730円、これに申請料 1,350円。このほか、更新講習会場までの交通費、申請を郵送で行う場合の切手代などが必要になる。

3,000円から数千円の手数料を払えば、スクールや業者を利用する(=海事代理士による代行)更新の手続も可能だ。手間は最小限になるが代行の範囲は手続き関連であり、当然、身体検査や講習は本人が受けることに代わりはない。

なお5年を過ぎてしまった場合は、失効講習を受ければよい。この場合でも手順は更新講習と同じで自分で行うことができる。違うのは、講習料金・申請料金と、講習に掛かる時間である。失効講習の料金は8,060円、申請料は1,250円。(※講習料は倍以上高く、失効申請料は逆に安い。)

小型船舶免許更新の事前準備
項目内容
1.事前準備写真 2枚、縦45mm×横35mm
住民票 1枚(前回の申請と同じ本籍地・住所の場合は不要。)
この時点で、手続きを自分でやるか、代行かを決める
免許更新の手順
項目自分で申請代行を利用
2.申し込み講習申し込み・料金払込
インターネット上で予約決済
代行先に申し込み
代行が講習予約をするか講習を実施
料金払込
3.身体検査講習と同時に受けられる講習と同時に受けられる
4.更新講習指定会場で講習指定会場もしくは代行先で講習
5.申請書記入講習時に用紙を渡される
記入例を見て自分で記載する
代行先が記入
6.申請料金収入印紙を用紙に貼る
印紙は郵便局などで購入
代行料金に含まれる
7.申請手続き
(運輸局)
管轄の運輸局に行く
場所により当日発行可能
or 申請用紙一式を郵送
この際、返信用封筒・切手同封要
代行先が代理申請
8.免許交付郵送:返信用封筒の住所へ代行先に取りに行く
オプションで郵送も可能

申請のポイントと注意事項

講習終了後、もしくは身体検査終了後、3ヶ月以内かつ免許失効前までに申請手続きが完了すること。この期間を過ぎると、講習や検査が無効になる。

申請書に貼る写真の大きさは 45mm×35mm。パスポートで使用するものとサイズは同じだが、顔の大きさが違うので注意。小型船舶免許の写真は、写真上部から顔までの余裕部分が7mm±2mm、顔のサイズ(頭髪からアゴまで)が、27mm±2mmである。

郵送で申請する場合は、必ず簡易書留で送付すること。同様に返信用の封筒も簡易書留にして、その分の切手を貼っておく。運輸局は書留以外は受け取らないし発送もしてくれない。また、送付時の封筒は、用紙が折れないようにA4封筒(角2封筒)を使う。

申請書類

申請に必要な用紙は、講習時に無料でもらうことが出来る。

(1) 操縦免許証更新申請書
この用紙は渡された指定用紙を使う。用紙をコピーしたものは使用できない。必要事項を「鉛筆書き」し、写真の貼り付けが必要。

操縦免許証更新申請書

(2) 小型船舶操縦士身体検査証明書
身体検査後に渡されるので、申請時に添付する。なお、自分で病院等で身体検査を実施することも可能である。この場合は事前に用紙を印刷し必要事項記入の上、機関で検査し、この用紙に証明をしてもらう。この際、写真に割り印するので事前に貼り付けておく。

小型船舶操縦士身体検査証明書

(3) 操縦免許更新講習修了証明書
更新講習後に渡されるので、申請時に添付する。

操縦免許更新講習修了証明書

(4) 納付書
この用紙に収入印紙を貼り、申請時に添付する。必要事項を「ボールペン書き」する。

納付書書

(5) 住民票 1枚
前回の申請と同じ本籍地・住所の場合は不要。
本籍地に変更がある場合は、住民票に本籍地記載のあるものが必要になる。

(6) 現在使用している小型船舶免許証
交付時に古いものは穴をあけて返却される。
注意事項としては、小型船舶免許証を添付すると新しい免許証が届くまでの間、船舶操縦はできない。更新期間ぎりぎりだったり、すぐに使う必要があるなら、当日発行が可能な運輸局・申請窓口に行けばよい。