いまや一番のお気に入りとなったイーガンの短編集。なんと解説は瀬名秀明。しかも帯で絶賛。たしかにこれは凄い短編集であった。後でもうちょっとコメントを追加したいが、短編集なので書きづらい。一編づつ書くのもなんかダルいし。
国会議員までもが、「こんな映画(小説)」は子供に相応しくない。法規制するべき」なんて言ってる。
直接情報としてこの辺の事情をあまり良く知らないのではあるが、やっぱこの国の政治はダメだと思った。あと、某ミステリー大賞の最終選考で全員一致で落とされたとか。。。
全国から抽選された中学3年生1クラスが、最後のひとりになるまで殺し合う
という話である。この概要を見ただけで拒否反応を示す人が多いのはしょうがないにしても。。。
1000ページ級の大部の小説であるにも関わらず、24時間以内に一気に読み終わった。しかも平日に。この小説にはそれだけの内容があると思った。単に面白いだけでなく、人間や社会について、それなりに深く書き込まれてると思うんだけど。そうは言っても最初の100ページくらいまでは読んでて気持ち悪くなった。
引用はファミ通.comのコラムから。この内容にはおおむね賛同する。あと、この小説は純粋なSFでは無いけど、拡大解釈すれば範囲内ということで。
純粋なSFではないと思ってたら「1999このSFが読みたい」の第7位に入ってた。
'00/12/18〜19
さすがに最近読むものが減ってきたので古典に戻ろうかと。御三家はハインライン以外はあまり読んだことがなかったので。”銀河帝国興亡史”は長いシリーズなのでちょっと苦手系かなと思ったんですが、第1巻に関してはそんなこともなかった。というのも、わずか200ページ程度の間に200年が進んでしまうというスケールの大きさ、複数の視点人物による短編の集合体的形式のため、非常に読みやすかった。原子力の取り扱いは時代を感じさせるが、今のSFにおけるナノテクの取り扱いと似たようなものか。司馬遼太郎風の世界をSFで書けばこうなるという感じ。
'00/12/12〜14?
最近元気なハルキ文庫の短編集。日本のハードSF。堀晃の作品はSFマガジンに載ったやつしかしらなかった。”情報サイボーグ”シリーズをまとめたものだが、物語の構成が同じような作品が多いのは厭きた。最初の頃の作品の方が面白い気がした。ある意味サイバーパンクの先取り的雰囲気が漂う。
短編集。やっぱヴァーリー面白いっす。
'00/10/?
なんかハヤカワ文庫30周年記念とかで、再版本が一杯出まわっていた。なかでも本書は「読んでみたい文庫第3位」だそうで、確かに今まで入手できなかったのは歯がゆく思っていた。
冒頭の、自分のクローンが大勢出てきてドンドン死ぬあたりの気持ち悪さはSF的になかなか。いろいろあって最後に全員集結するのも読みどころであった。'70年代的『幼年期の終わり』は言いすぎな気もしますが。一気に読めた。
'00/9/30
上巻の最初の数十ページを読むのに2ヶ月。(その間、読み易いソウヤーばかり読んでたし。。。)下巻は二日で読んだんだけど。なんでそんなに時間がかかったかというと、6人の視点で語られる物語が最後で集結する、という構成のため、集結してからは、まぁ良いんだけど、それまでがダルくてダルくて。シリーズ上の前作『女王天使』の4人視点くらいが限界な感じ。
SF的なネタはバクテリア・コンピュータくらいでしょうか。面白いアイデアだけど、あくまでオカズだな、これは。
読後感を一言でまとめるとダサいギブソン。ページ数も多すぎる。半分に削れ。SFオンラインの書評↓、ほぼ同感。ソウヤーの合間に読むには、こってりしすぎた。
これまた一気に読了。スタートレックへのオマージュみたいな宇宙SF。壮絶なハードSFネタも満載。『SFが読みたい!2000』による海外SFベスト2。(ちなみに第一位は宇宙消失)
最大のネタはダークマター生物か。でも『竜の卵』の方が個人的にはインパクトあった。って、全然似てないか。<チーラとダーマット。あと、タイムトラベルと宇宙の質量の話も、『さよならダイノサウルス』読んだ直後だけに、ほとんど言ってることは一緒のような。ソウヤーって、強い人間原理が大好きみたい。
バクスターあたりとネタ的には似てるんだけど、ソウヤーの方が全然読みやすい。ハード的にあまり掘り下げないからだろうか。ホーガンよりも読みやすい。良くも悪くも、軽い。
一連のソウヤーの作品を読んでみて、「これぞSF」ってのが最大印象。あたまにハードとか枕詞が付かない、ただのSF。
『フレームシフト』が面白かったし、昔読んだ『ゴールデンフリース』も良かったので、本作と『スタープレックス』を一気に入手。一気に読み終えた。
タイムマシンで恐竜時代に言ったらなんと恐竜が喋った。その正体はナントカ星人だった。さらにその陰謀は。。。 という話。前読んだニ作がミステリーだったから、小説の仕立て方はちょっと違う。話の大枠は、昔どこかで読んだことあるSFみたいな。でも、しっかり現代風にハードSF要素もちりばめられていたり。ホーガンとか、雰囲気は似てるかもしれない。
しかしソウヤーって読みやすい。ほとんど一日で読めた。
'00/8/14〜15
SFオンラインにも書いてあったけど、下の『ダーウィンの使者』と道具立ては非常に良く似ている。遺伝子系でネアンデルタール人のDNAとかジャンクDNAの中に仕込まれた情報とか。でも、こちらはSFと言うよりは良く出来たミステリーとの印象が強い。主人公のキャラもたってる。読後感はなかなか清々しい。解説の安孫子武丸も言ってるように、SFファン以外にお勧めしたい感じ。
SFのアイデアの方も面白い。名作と言っても良いが、自分の好みから見ると、やや、こじんまりした感じがするので、オールタイムベスト入りは保留。
遺伝子系ホラー風味。帯の推薦文は『パラサイト・イブ』の瀬名秀明。『ブラッド・ミュージック』を期待して読んだが、あれに比べると全体に地味だった。地味なりの良さもあるんだろうけど。真ん中あたりでオチは見える感じ。ラストのあたりは好きだが、全体には自分の好みよりちょっと渋すぎる。
タイトルの通り、『戦闘妖精・雪風』の続編。『SFが読みたい!2000』読者投票第2位だそうで。
前作は10年くらい前に読んだので良くは覚えてませんが、戦闘機のハードウェア的な側面に凝ったお話と認識しており、著者の機械オタクぶりが伝わる良い小説だったと記憶。長編というか連作形式のため、話によって次第に内容が変わっていき、最後の方は人間の敵であるジャムの正体、異質な知性とのコミュニケーションなどに関わる濃ゆい展開になっていったのだが、今作ではそこらへんのテーマが重みを増しており、ハードウェア・ネタの話は最初のやつだけ。
新たに掘り下げたテーマ絡みの話しは面白く、一気に読み進めた。でも小説としてみると、最終話が今一つもり下がる感じ。ある意味『終わり無き平和』的な尻すぼみ感をやや感じた。
天才オタク科学者が違法な美少女ロボットを作る。ロボットは色んな経験をして、最後は自我に目覚める。以上。
冒頭の、ロボットが初めて外出して壊れかけるところの描写が面白い。ホームレスの描写は、中篇時代にボロクソ言われて書きなおしたところらしいが、今度は書きすぎな感じ。
弟書庫から勝手に借りたので、今度返します。
'00/1/23〜/1/30
10人が同時につながるリモコン・ロボット兵士、木星軌道上の加速器実験で宇宙が吹き飛ぶ話などの大ネタが生きてないっつーか。真中あたりで話は終わってないかい? 後半はドタバタした話が延々続くのみ。破綻気味にも思える構成は、訳者後書きでは誉めてたけど、俺的にはなんだかなぁって感じ。先進国対第3世界な設定とか、前半の色んなエピソードがごたまぜなあたりは面白い。ヒューゴー賞受賞作の中では外し気味だが、『エンダーのゲーム』よりは好き。アメリカ人って戦うSFが好きなのかね。
どっちもムシ殿ご推薦。過去の描写に不思議なノスタルジーを感じるタイムトラベル物って感じでしょうか。味のある一品である。
俺的にツボ直撃ではないが、その周辺の忘れていた感覚を呼び起こされるような気がした。
それにしても、『ふりだしに戻る』のタイムトリップは気合いが入っていて凄い。
マイナス・ゼロ 〜'99/11/10くらい
ふりだしに戻る 〜'99/8/9ようやく読了
短編の『ワンの絨毯』を読んで一発でファンになってしまった、イーガンの実質的な処女長編がついに登場。
しかし、全く個人的な感想になってしまうが、大ネタの量子力学の観測問題は、仕事がらみ&個人的興味から結構詳しかったりするので、素直にSFとして読めない部分が多かった。具体的には、イーガンが作中で否定している多世界解釈は、僕的にあるレベルで支持してる理論なので、大ネタそのものが素直に呑みこめないところが多いのであった。いや、観測問題がどこまで理解できてるかといわれると、実は大したことはないんですが。でもこのネタではセンス・オブ・ワンダーを感じにくい。ちょっと引っかかる。
とはいえ、SFとしては、かなり楽しめたのも確か。小説としての作りは大雑把かなぁ、という気もした。処女長編だし大目に見るか。
立て続けに第2長編の『順列都市』へ移相。