小松さん(以下K) はい、今週は郷太スペシャル・ゴウスペです。郷太さん、今日のテーマは?
郷太さん(以下G) はい、今日のテーマはね、…えーとヒップ・ミュージック!
K ヒップ・ミュージック!ほう!!
G いや、わかんない!いま考えたけど。最近けっこう聴いてるというか、気に入ってまた聴いたり、また聴かなかったりしてるような曲を。
K なるほど、なるほど。
G じゃ、1曲目はね。えっとシックでダンス・ダンス・ダンス。
♪シック/ダンス・ダンス・ダンス
G (めちゃくちゃはっきり!)ヨウ・ジ・ヨウ・ジ・ヨウ・ザ!
スタジオ (笑)
K キー違うじゃないですか!
G いいじゃねぇか!(笑) これ(ダンス・ダンス・ダンス)かけといてくださいね。後ろでね。これ、シックのダンス・ダンス・ダンスという曲なんです。これね、ぼくもともとナイル・ロジャースは凄い好きで、ちょうどデビット・ボウイ
レッツ・ダンスとか、あとマドンナのライク・ア・ヴァージンとか…。あとね、パワーステーョン?
K はいはいはい。
G バーナード・エドワーズとかトニー・トンプソンが入ってた…シックのメンバーがいたプロジェクトとか、その後にやったものとか、まぁシックの代表曲とかは知ってたんですけど。最近ね、またなんかね「やっぱり凄いなぁ、シック」とか思ってね。というのはね、ぼく80’s好きだって言ってたけど、80’sっていうのはイコール
シックなんだなと。特に86年くらいまでは、もうシックの作ったものをシックの人が例えばマドンナでやったり…マイケル・ジャクソン
スリラーとかもかなりシック色強いっていうか。
K そうだね。
奥田さん(以下O) そうかもしれないね。
G なんかね、この軽いギターっていうか、ナイル・ロジャースのカッティングであったりとか。なんかね、これよりどんどん
どんどんやっぱり人間的じゃなくなるっていうか、マシン…マシナリーな? あの、こう、機械的になってはいくんだけど。デュラン・デュランとかもやっぱり結局なんかファーストとかもシックをただヘタなヤツがやったみたいな…。
K ふんふん。
O なるほど。
スタッフ (笑)
G 凄いそういうところもあって、なんかね、いやかっこいいんですけど。そこでね、もっとシック見直されてもいいなっていうか。ワム!も結局シックだなって思うし。なんかね、凄い…んじゃないかと。
K このナイル・ロジャースのカッティングって、やっぱり一世を風靡してずっと引き継がれましたよね。特にダンスものというかさ、なんて言うんだろうね。
G うん、そうですね。だからたぶんね「ロック」っていうのがあったとして、ま、ヒップホップとかあるじゃないですか。いろいろそういうの。ハードロックとか。やっぱり「ディスコ」っていうのは「イズ・シック」なんだなと。結局ディスコが微妙に変わってきたのが80年代だとしたら、ぼくがシック好きだったり、その後の人たち好きだなって思うのも、まぁ当然だなと。
K ふんふん。
G 思って!ちょっとこのシックのベスト版なんですけど、今ぼくが持ってる
この今かけてるやつ。これが1曲目のやつは凄い選曲もいいんで…。
K いいですよね。
G アトランティックのやつなんですけど。ま、ちょっと買ってみてもいいんじゃないですかね。弟のアナンもね、いまシックばっか聴いてね、取り合いしてるぐらいで。ハマってるんで。
K 取り合い!
O (笑)シックの取り合い。
G あのね、いい曲ばっかり入ってますね。ということでこれダンス・ダンス・ダンスでした、と。
K はい。
G 次の曲なんですけれども。次の曲はね、あの…やっぱり、いまディスコ…なんでこれ(ダンス・ダンス・ダンス)かけたかって、やっぱりラヴ・トゥギャザーにつながるっていうかさ、そういう意味でのストリングスであったりっていうのと、あともういっこは…ディスコとかソウルとか、そういうののポップソウルの定番とかで、凄い歌のうまい女の子と普通ぐらいの男がデュエットするっていうのが、結構クールとされてるというか…おれも絶対そう思うんだけど。
K ふんふんふん。
O わかるわかる。
G 男がめちゃめちゃうまくて、女がヘタっていうよりは、男がヘタでこう、パワフルっていうか男気っつーか、気持ち…気持ちで歌うソウルシンガーで、女の子がすっごい…こう、抑揚をつけたりとかするとかっこいいものができることが多い、と。
O あるね。
K 透明感のある声がね、女の子のね。
G そう、で次かけるのスタイル・カウンシルのロジャースって曲なんですけど。これD.C.リーって女の子。ま、奥さんですよね。ポール・ウェラーの。で、D.C.リーはもともとワム!だったんですよね。ワム!のバックボーカル的なかんじでクラブ・トロピカーナのビデオとかも出てて、ワム!からジャムにいったってことでね。
O へー。
K ほう!ワム!→ジャムね。
スタッフ (笑)
G そうそうそう。これはね、ほんとね、なんつったらいいのかな。凄い…大問題じゃないですか、ある意味。ジョージ・マイケルとポール・ウェラーは常にケンカしてたんで、雑誌とかでも文句言い合って。ま、どう見てもジョージ・マイケルの方が分が悪かったんですけれども。でもなんかまぁ、炭坑のさ、チャリティーとかのライヴとかワム!がやったりしてたじゃん?
K はーはー。
G そういうのでもね、ケンカ、いろいろその当時してたんだよ。で、おれはすっごいワム!派だったから「なんてひどいこと言うヤツなんだ!ポール・ウェラー」とか思って、ジョージ・マイケル派だったから。
2人 (笑)
G 結局、ジョージ・マイケルのところにいたD.C.リーが、スタイル・カウンシルに。ジャムのポール・ウェラーの方にいってデュエットしてる、と。このかんじも聴いてみてください。ロジャース。
♪スタイル・カウンシル/ロジャース
G これはね、あのね。まぁぼくもスタイル・カウンシル
そんなめちゃくわしいわけじゃないんですけど。ただね、大学生の頃、バイトしてた時にすっごいレーザーディスクでね、ずーっと見てたんですよ。バイト中レーザーディスク売ってたって言ったじゃないですか?
K はいはい。
O ショウビズってビデオ?ライヴの。
G 違うねぇ。ライヴじゃない。あのねプロモーションビデオが入ってるベストの。それはレーザーだったんだけど。そのね、またD.C.リーがめちゃかわいいんだ。
O かわいいんだよねぇ。
G そう。おれやっぱりタミー・テレル。マーヴィン・ゲイのデュエット相手の。タミー・テレルも凄い好きなんですけど。やっぱね、タミー・テレルとD.C.リーはかわいいなぁと思って。
O ちょっと山口百恵っぽいんだよね。
G ?…誰が?
O D.C.リー。
G D.C.リー。(笑) あ…そうかなぁ?
O 黒い山口百恵だと、おれ思ったんだよね。
G でもなんかね、今回のラヴ・トゥギャザーで歌ってくれたドーンちゃん。
K はいはいはい。
G 「ドーンちゃん」って言い方したら、なんかキャバクラ嬢みたいだけど。(笑)
O (笑)ドンちゃん。みたいな。
G あのね、(ラヴ・トゥギャの)最初の声とか後ろの声は黒人のね、ガールシンガーっていうか…ガールシンガーっていうのかな?フィメール・ヴォーカルが来てくれたんですよ。
K そうですね。
O セッション・ヴォーカリストとしてね。
G それが、ね。あの…ボストン出身の子で、ニュー・エディション
ファンだったんですよ、昔ね。すっごいね ぼくね、D.C.リーみたいな声の人
呼んできてほしいって言ってたんですよ。それがね♪AH!YOU GOTTA
SHOW ME A SMILE LOVE TOGETHER AH AH〜ってところを言ってくれて。で、まぁぼくのファルセットでこうさ、あの…なんつーの?…ヴォーカル指導なんかしちゃったりして。
K (笑)ヴォーカル指導して。
G そん時ね、すごいね、ぼくこの曲のことを思い出したんですよ。んー。なんか凄い
いいなと思って。まぁこの曲すごい有名なんで知ってる人も多いと思いますけど。
O でも夢叶って良かったね。
G 夢叶って良かった。これからもまたやろうかな、と。
K ドーンちゃん、いい声でしたよね。
G ドーンさん いい声だった。
K シャーデー タイプの声って言ってましたよ。事務所の人が。
O ルックスもかわいいしね。
G ルックスもかわいかった。で、最近ヒックスヴィルの真城さんと仲良くなって。真城めぐみさんと。そいでいろいろまたノーナのこと好きやって言ってくれて。CD渡したりして。でもなんかまた、真城さんともこういうかたちの、ね。あのソウルヴォーカリストで、ぼくはけっこう普通に歌うというか。ポップに歌うみたいな、やってみてもいいな
なんて思ったりもして、これをかけました。次はスティーヴィー・ワンダーでオール・アイ・ドゥー。
♪スティーヴィー・ワンダー/オール・アイ・ドゥー
G はい。スティーヴィー・ワンダーでオール・アイ・ドゥー。邦題は『キャンドルに灯した恋』っていうんですけれども。
K ぼくこのアルバム聴いてなかったんですよね。
G ホッター・ザン・ジュライ。
K このあいだ郷太がかけてて、すごいいいなって思って。
G これはね…ぼくもね、今このオール・アイ・ドゥーがスティヴィー・ワンダーで1番好きですね。2週間くらい前かな?
1週間くらいこれだけをリピートしてね。移動中とかもずーっとこれ聴いてたんですよ。何回聴いただろうと思うくらい。1000回聴いたんじゃないかってくらい。もう、ね。凄い地味な歌だと思うんですよ、ぼくも、正直。ぱっと聴いてなんか、とりとめないっつーか。
O まあね。
G でも。なんかね。クッくるというかね。なんかスティーヴィーのホッター・ザン・ジュライって結構バカにされてるというか、いちばんなんかキー・オヴ・ライフとウーマン・イン・レッドとかの間だから…
K なんか目がいかないんだよね。
G そうそう。♪I JUST CALL〜とね、あの間っていうかね。
K そのへんがちょうどリアルタイムで聴き始めた頃ですよね。
G そうそうそう。だからおれも古いのは聴いて、リアルタイムは聴いて、ちょっとそこの空白っていうかさ、78年79年とかってさ、いちばん聴かないところじゃん?でもね、このオール・アイ・ドゥーって曲の素晴らしいところは、やっぱりね、こんな…なんか微妙な歌なのに、なんかね…ま、歌詞もまずいいっていうかね。簡単なんですけど。♪ALL
I DO〜 IS THINKING ABOUT YOU〜 ぼくそんな歌ばっかり好きだって言ってますけど。「ぼくができることの全ては君のことを考えることなんだ」
おれね、こういう歌がねいちばんね、いいと思うんですよ。だいたいねそんなね、モンクとかね社会に対して、とか言ってるほどね、おれはヒマじゃない
と。ALL I DO IS THINKING ABOUT YOUなんだ。そのね、そこの境地っていうかね、いけた人の歌ってやっぱりいいなって。スティーヴィーのね、この曲はね、ぼくこれからは1番好きなスティーヴィーの曲に…急に踊り出たっていうか。なんかね、パラっと聴いても凄い地味だなってかんじだったんですけど。んー!すっごい今ハマってて、こういう曲をね、作りました!ぼくも。
K そうですか!!
G こういうたぐいの。だから合宿でやりましょう!ということですね。はい。
K はい。いい曲ですね。ということでいかがでしたでしょうか。来週は小松、コマスペです、と。どんな曲なのかお楽しみに。
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