小松さん(以下K)はいはい。ということでね、さて今週は郷太スペシャル、ゴウスペです。郷太さん!今日のテーマは?
郷太さん(以下G)えー、ぼくのブラックミュージック。
K・奥田さん(以下O)うん。
G ということなんですけれども。まぁまぁ、「ぼくのブラックミュージック」。いま思いつきながらしゃべったんですけれども。
K あ、ほんと?
G あのね、今日はまず聴いてもらえますか?えっとね、これはですね。ジャクソンズの話をトーキング・アウェイという、ぼくのね秘密プロジェクトで、極秘プロジェクトでして。まぁ、あの時はちょっと時間なかったんで女の子の兄妹についてはしゃべれなかったんですよね。
O そうだね。
G で、これラ・トーヤ・ジャクソンのアルバムに入っているキャンプ・クチ・カイアイって曲、聴いてください。
♪ラ・トーヤ・ジャクソン/キャンプ・クチ・カイアイ
G はい。えーとラ ・トーヤ・ジャクソンのマイ・スペシャル・ラヴっていうセカンドアルバムに入ってる、キャンプ・クチ・カイアイ。これね、驚くべきことにラ・トーヤ・ジャクソンとジャネット・ジャクソンの共作なんだよね。
K あーそうなんだ。いい曲ですよね。
G 本人の曲。これはね、いい歌なんですよ。で、あんまりいい歌ほかにないんですけど(笑) まぁでもね、この曲は良くて。この前ね、ずいぶん前ですけど藤原ヒロシさんも番組でかけてた。
K あーなるほどね。ちょっとシェリー・ブラウンぽさみたいな、ありますね。
O ぽいね、あるある。
G うーん、なんかね…すごい…このアルバムは、この前に言ったランディ・ジャクソン、弟もプロデュースしてる曲が入ってたり。ジャクソンズも81年なんでいちばんジャクソンズ的にも調子よかった時。
K え?ラ・トーヤは何番目になるの?
G ラ・トーヤはね、ジャーメイン(3番目のお兄さん)の下ですね。マーロン(4番目のお兄さん)の上。
O けっこうハイトーンがウリなのかな。
G っていうか、この人はほんとは歌手じゃなくて、すっごい美人だったのね。まぁジャクソン兄妹って基本的にハンサムと美女が多いんだけど、ジャネットよりもぜんぜんキレイだったの、最初は。すっごい長袖とか着て、いつもみんなに肌も見られないみたいな感じのすっごい真面目な人で、いっつも家で遊んでるような。ジャネットはすっごいジーパンはいて、イエー!みたいな、ほんで太ってたのねすごい、ジャネットは。ジャネットはすっごいラ・トーヤに対して嫉妬してたの。お姉ちゃんはかわいいなぁって。でも、ジャネットのそのおてんばなところを見て、うらやましいなってラ・トーヤは思ってたんだけど。結局ラ・トーヤは最終的にヌードになっちゃったりして。いちばん押さえられてたから、さいご爆発しちゃったんだよね。
K なるほどね。
G でもなんかね、とりあえずこの歌はラ・トーヤとジャネットがいっしょに歌ってて。ラ・トーヤはその美貌をかわれて、けっこうだからマイケルとポール・マッカートニーのセイ・セイ・セイっていう歌のビデオとかにきれいな女の人の役として出てるの。ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィールって『バッド』の2曲目なんだけど、それも女の人の美人役でラ・トーヤは出てるの。だからけっこうね歌の人っていう感じじゃないんだよね。正直いうと。
K あ、今はもうそんなにはやってないんだ。
G いまはもう、ちょっとね、ある種ちょっとこう、ワイドショーにだけ出てくるみたいなかんじになってるんだよね。ある意味。
O ふふん。(小さく笑う)
G でも、まぁまぁ、ね。でもこの歌は凄い好きで。いい曲でしたね。
K いい曲ですよね。
O かわいい声だね。すごい。
G それでね、ラ・トーヤ・ジャクソンのキャンプ・クチ・カイアイだったんですけれどもね。今度はね、軽いマイケルつながりってことで、ガイってグループ。これはダンシンって曲なんだけど。これはね、テディ・ライリーっていう人が中心になっているグループなんですけれども。
K はい。久しぶり、ですね。
G あのね、ブラック・ストリートってグループとかプロデュースとかはたくさんやってたんですけど、このガイってグループがテディ・ライリーにおける、まぁポール・マッカートニーのビートルズみたいな、中心グループ。G・U・Yっていってね、3人ひとりずつに…テディはUなんですけど。なんか自分のこと「Uだ!」って言い張ってね。(笑)
K (笑) ユー・アーって言われたときに、ねぇ。どっちか!みたいな、ね。
G そうそうそう。そうなんですけれども。これはね、ちょうど1987年、88年ぐらいにニュー・ジャック・スゥイングっていうのがブームになって。ちょうどいちばんビックなスターとなったのはボビー・ブラウンですね、その中で。それのプロデューサーが、いちおうマイ・プレロガティヴってテディ・ライリーだったんですけど。基本的にベビー・フェイスっていたじゃないですか?LA&ベビー・フェイス。それとジャム・アンド・ルイス。これはさっきのジャネット・ジャクソンのプロデューサーですけれども。それとそのテディ・ライリーっていうのが、まぁちょっとこう3羽ガラス的なかんじで。テディ・ライリーは結局、マイケル・ジャクソンのデンジャラスってアルバム、91年の。これもプロデュース、だいたい全面的にしてますね、半分以上。これもね、すっごい流行って、あれなんですけれども。もんのすごい
いい歌作る人で。もう、歌心っていうのがあるし、ヒップ・ホップ世代なんだけど、ちゃんとソウルなんだよね、R&Bっていうか。ちょっと聴いてみてください。ぼく大好きなんで、ダンシン。
♪ガイ/ダンシン
G はい。これガイのダンシンですけれども。♪ドゥ・ユー・ワナ・ダンス・ウィズ・ミー…イエー!ってアーロン・ホールってボーカルが言うんですけれども。この間のあのね、150円をこの中で持ってる方…ハイハイハーイ!!に近いものがあってね。(笑) 踊りたい?イエーイエー!!みたいな。
O 同じ流れに…
G 同じ流れに沿ってる。ガイ風味だったんです。あれいちおうね!(笑)
K 違うだろ!オマエ。(笑)
G これはね、すっごい いい歌なんですよ。
O かっこいい。
G ガイ・スリーっていうね、最近でたアルバムに入ってます。新譜です。だからまぁ、聴いてみてください。
K すごいですね。3枚目なんですね。
G うん。あのね、もう10年ぶりくらいだよね。だからテディ・ライリーは常にブラック・ストリートとかいろいろ出してたんですけど、ガイになったのは久しぶりだった。ちょっとTMNに似てるんじゃないかな?なんか存在として。久しぶりにやってるっていうのが。
K コムロさんみたいな。
G そうそうそう。テディ・ライリーがね。
O グローブとかもやるし、みたいな。
G そうそう。でも戻ってきた、みたいな感覚です。…このね、キャナイ(キャン・アイ)・ダンス?ってところがいいんですけどね。まぁまぁ、聴いてください、と。最近ね、今年1年でぼくいちばん好きな歌です。今年1年ていうか、ここ5年くらいでいちばん好きかもしれない。…ということで、じゃ次の曲いきましょう。ディオンヌ・ワーウィック&フレンズでザッツ・ワット・フレンド・アー・フォー、愛のハーモニー。
♪ディオンヌ・ワーウィック&フレンズ/ザッツ・ワット・フレンド・アー・フォー
G はい。これはですね。ディオンヌ&フレンズと。これはね、今スティーヴィー歌ってますけど。ディオンヌ・ワーウィックとスティーヴィー・ワンダーとグラディス・ナイト、それとエルトン・ジョンですね。その4人がエイズ撲滅かなんかの、あの…助けよう!みたいな時に、86年ですね。ザッツ・ワット・フレンズ・アー・フォー、出たんですけれども。もともとロッド・スチュワートの歌だったみたいなんだよね。
K ほー。
G 曲はバート・バカラックが作っていて。
K バカラックとディオンヌ・ワーウィックはすごい深い仲っていうか、ねぇ。
G そうですね。ほんとに仲いい。…仲いいって言い方もなんか…まぁ、ビジネスメイツっていうかね。でもね、この歌ね、子供の頃から好きで。あの…めっちゃいい歌だなぁと思ってね。最近バカラックのボックスみたいなの買って、それで…すごい知ってる曲いっぱい入ってるじゃないですか。で、このザッツ・ワット・フレンズ・アー・フォーはね、ディオンヌ・ワーウィックのフレンズってアルバム持ってたんですけど、聴きすぎてそこだけなんかレコードが飛ぶようになっちゃって。
K あー。それ、相当やっぱオニ聴きしたんでしょ?(笑)
G (笑) オニ聴きして、もう。いいなぁと思って、これね、4人がいろんなフェイクするんだけど、「逆夜もヒッパレ」っていうかさ。このへんとかも凄いいいし。
K 全てしっくりいってるみたいな、ね。
G そう。このへんも!変えてるんだけど、それが全部いいのね。変え方がいいっていうか。
K わかる。
G それがね、凄いいいな、ということでね、すごい勉強になるっていうかね。作曲家としてもすごいやっぱり…ま、ブラックミュージックではないかもしれないんですけど。バカラック…
O でもいろんな人やってるからね。
K バカラック。アメリカの筒美京平さんですからね。
G そうそうそう。そう思ってね、おれもちょっとね。ま、京平さんも日本のバカラックってやっぱ呼ばれてるだけあって、ねぇ。オレもね、そういう意味でこういういい曲作りたいなぁ、と。思った、ということで。キャンプ・クチ・カイ・アイとダンシンと愛のハーモニー、ザッツ・ワット・フレンズ・アー・フォーだ、と。
K いいっすね!素晴らしい。
O うん。
G これはねぇ、ほんとねボーカルもいいし、まぁ演奏ももちろんいいし、フェイクも…全部いい、という曲の典型ですね。
K 3つ良しと。
G はい、というわけでしたけれども!最近聴いてるという意味でね。3つ選ばしてもらいました。ラ・トーヤは違うけどね、ラ・トーヤは前からですけど。まぁちょっと最近ひさしぶりにきた!と。いうことです!!
K はい。ということで来週は小松スペシャル・コマスペです、と。どんな曲なのか、お楽しみに!
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