小松さん(以下K)はい、今週は郷太スペシャル・ゴウスペです。今日のテーマは?
郷太さん(以下G)えー、今日のテーマはですね…んー…フレンド!
K フレンド。
G フレンド・オヴ・ポップミュージック。ポップミュージックの友達。
K ふむ。じゃあ、いきましょうかね?さっそく。
G はい、じゃあまずね、マイ・フレンド・イズ・ポップミュージックにします!
K ポップミュージックが友達だ、と。
G そうそう。この曲はね…聴いてください。カルチャー・クラブでドント・トーク・アバウト・イット。
♪カルチャー・クラブ/ドント・トーク・アバウト・イット
G はい、ということで♪ドン・ワナ・トーク・バーウト・イットって歌ですけども。この歌はね、僕のすごい好きなカルチャー・クラブの曲なんですけど。カルチャー・クラブってグループはボーイ・ジョージってゲイの…女装したボーカリストがいて、もうすごいソウルミュージックとかレゲエが好きで、クラブから出てきたバンドなんですけど。ワム!とかカルチャー・クラブとかデュラン・デュランとか、その当時好きだったブリティッシュ・インベンションって言われてるのグループの1つなんですけど。
K ゲイっていうかんじで言われてて、なんかあれだけど才能ある人ですよね。
G ものすごい才能あるし…ただ、ジョージ・マイケルとポール・ウェラーと…あともう1人ボーイ・ジョージが、イギリスの80年代のすごい才能だとした場合に、いちばんね、才能の勝負で言うとみんな同じぐらいだったと思うんですよ。でもポール・ウェラーとジョージ・マイケルはストイックだったのね、音楽に対して。でもコイツはちょっとね、ゴシップとかに呑みこまれちゃって。2枚目のアルバム、カラー・バイ・ナンバーズっていうのは物凄く全曲いいアルバムだったんだけど…。
奥田さん(以下O)そうだねー。
G このドント・トーク・アバウト・イットが入ってるハウス・オン・ファイアーってアルバムはいい曲は少ないのね。でもこの曲はすごい好きで、プラス歌詞もいい!これはドント・トーク・アバウト・イットって結局ドント・トーク・アバウト・ラヴってことなんだけど♪ウェン・ア・シーン・ザ・ラヴ・ワー・ゼアー/ドン・ワナ・トーク・バーウト・イット〜、「君がそこに愛があると感じたとき、それについて…愛があるとか愛してるとかしゃぺってはいけない」って歌だね、「そう言っているうちに、その愛はなくなってしまうから」だから、そこに愛があったときにそれについて言わないほうがいいよっていうね、けっこうぼく的には頭の良さというかそういう繊細さで言うとジョージ・マイケルよりも、あると思うんですよね。
K なるほど、感受性というかね。
G だけどやっぱりそこがダメで、結局カルチャー・クラブ自体はダメになったし再結成したけど声はボロボロで。ジョージ・マイケルやポール・ウェラーとかが、どんどん大人の魅力っていうかさ、年相応の魅力を武器にしてつけていったのに比べると、やっぱりちょっとこう…落ちちゃうっていうのはあるよね。
O 大人の魅力だしにくいかんじはあるよね。
K 確かに若いときはすごいこう…きれいな感じだけどね、年とると太っちゃったりしてね。
G 声もね、やっぱりボロボロにしちゃうし、そういうところのねストイックさがないところがオレはあんまり好きじゃなくて。
K カルチャー・クラブってベストとかあったりする?
G カルチャー・クラブはね、カラー・バイ・ナンバーズってアルバムがもうベスト盤みたいなもん。
O セカンドだよね。
G あとね、ディス・タイムってアルバムがあって、それもベストなんだけど、それもいいね。
K レコードとかだったらけっこう買いやすいけど。
G でも3枚目・4枚目はねシングル、ムーブ・アウェイとか、このアルバム(ハウス・オン・ファイアー)でいうと「戦争反対」って歌ってるウォー・ソングとか。
K ありましたね。
G まぁね、ベスト盤で聴けばいいんじゃないかな?ということで次の曲はですね、ロッド・テンパートンが作曲したヒートウェイヴのブギー・ナイツ。これはね、イントロが長いからしゃべるけど、マイケル・ジャクソンのオフ・ザ・ウォールに入ってるロック・ウィズ・ユーとかオフ・ザ・ウォール、それを書いた人ですね。スリラーも書いた人です。ぼくの好きな作曲家ベスト3には入るんじゃないかな。すごいやさしいメロディーとそれを包む歌詞もいいし、あと…ちゃんと曲がねブリッジっていうか変わる部分とかも凄い考えて作られてる。ブギー・ナイツ聴いてください。
♪ヒートウェイヴ/ブギー・ナイツ
G ♪キープ・オン・ダーンシン〜って曲。
K ベースラインがね。
G ロッド・テンパートンはこのブギー・ナイツで、まぁイギリスのバンドだったんだけど大ヒットして。世界的に大ヒットしたときにマイケル・ジャクソン、クインシー・ジョーンズこの2人から電話がかかってきたんだよ。それでブギー・ナイツみたいな曲を書いてくれって言われて、オフ・ザ・ウォールを書いたの。だから似てるんだよ、すごい。
O 似てるにてる。ベースラインが似てるね。
G そう。でもロック・ウィズ・ユーとかもブギー・ナイツみたいなかんじの曲だったんだって、最初は。シンセベースとかそういうかんじの、わりとバキバキしたクラブサウンドだったのを、クインシーが巻貝のようなやさしいホーンで、すごいオーケストレイション入れてやさしい曲に仕上げたの。そこがマイケルは「すごかった」って「クインシーのすごいとこだ」って言ってたの。だからこれはすごい「時代」の感じするじゃん。
O 無機質な感じっていうかね。
G そうそうそう。これは大ヒットしたんだけど、やっぱりロック・ウィズ・ユーは「クインシー」が入ってて。このヒートウェーヴのヴォーカルはあんまり良くなかったのね、だけどマイケルが歌うことによって、ロッド・テンパートンの才能もガン!と伸びたと。今でもクインシーと仕事してますけどね。じゃ、次の曲いきましょうか。デヴィット・オースティン、これはワム!の昔からの幼なじみなのね、デヴィット・オースティンとジョージ・マイケルとアンドリューともう1人でジ・エグゼクティヴっていうグループ組んだりしてたヤツで。アンドリューはジョージに何も言わずにずっと応援する側だったのね、デヴィット・オースティンは「オレは!オレは!!」っていうヤツですぐケンカしてたの。でもね似てるよ。聴いてみてください。ラヴ・ホワイル・ユー・キャン。
♪デヴィット・オースティン/ラヴ・ホワイル・ユー・キャン
G これはラヴ・ホワイル・ユー・キャン。「君ができる間に恋しな!」っていう歌なんだけど。
K んー。いい曲ですね。
G このデヴィット・オースティンはジョージ・マイケルのアルバム、フェィス以降ソロになってからも1曲はだいたいデヴィット・オースティンの曲が入ってるのね、共作の曲が。ジョージ・マイケルの幼なじみなんだけど、ジョージとアンドリューのグループをコイツが見限って、お父さんがお金持ちでタイでCDを出すって話があって行ったんだよ。ジョージ・マイケルとかアンドリューとかコイツらもうダメだから、オレはやるんだ!ってかんじでデヴィット・オースティンは行って、別れる時にジョージ・マイケルに「オマエにちょっとでも才能があったら、今までのデモテープで誰かがレコード出すって言ってるよ!」って言われて、「オレはもうビックになって帰ってくるからな!」って言って、けっこうライバル同士だったのね。モンク言いーのヤツなの、コイツ。ジョージ・マイケルも、もちろんそうなんだけどアンドリューはもっとニコニコしてサッカーして女の子抱いてみたいな。
O (笑)
G ノリノリで「ジョージ天才だよ!!」とか言うかんじだったの。で、行ってる間にワム!がブレイクしたの。
K なるほどー。え…結局ブレイクしたんですか?この人達は。
G ぜんぜんしなかった。出したんだけど、レコード。この曲はすごいいい曲で、オレは…子供の頃に日本でもこれがちょっと流行ったんだよ、ワム!人気で。「こんないい曲あるんだ!ジョージ・マイケルっぽいけど違うなー」と思って探したら、ジョージ・マイケルの友達だったの。だからやっぱり似てる部分があるっていうかさ。歌い方も似てるし。でもジョージ・マイケルはアンドリューが才能ないって言われてて「デヴィットとやれば良かったのに」ってみんなに言われたのね。でも「デヴィットとだったら、ぼくは3日もバンドできなかったよ」で、アンドリューで良かったって話で。デヴィットも今はジョージ・マイケルといっしょにいて、仲良くやってるから。曲もいっぱい作ってるし。ま、ジョージ・マイケルあんまり出してないけど、アルバムごとに1曲はだいたい入ってるね。デヴィット・オースティンの曲が。
K あ、そうなんだ!へぇー。…ジ・エグゼクティヴ。
G ジ・エグゼクティヴ。これがね、昔スカバンドだったの。
K ふーん。さすがイギリスのバンドですね。
G そのころ流行ってた…じゃん。でもま、デヴィット・オースティン。この曲はすごい好きで、他の曲ではジョージ・マイケルがコーラスとかしてるんだけどあとはあんまり良くないね。ま、そんなことで。
K はい。ということでね、どうでしたしょでしょしょ…?どうでしたでしょうか!(笑)
G・O (笑)
O なんじゃそれ!(笑)
K (笑)どうでしたでしょうか、と。ね、来週は小松スペシャル・コマスペです。お楽しみに!!
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