戯言
2007.7.31
■flistuneβデモ を更新しました■

→フリスチューンβモデルに関する記述へ
2007.7.14
■一年間使ってみて■
Flisnufを試作し使い始めて一年が経とうとしています。
この間、自分のライブはもとより、サポートのお仕事からレコーディングまでこれを使いましたが、まずこのベースとなっているPureHarpの感想から。
◇PureHarpって?◇
まず、音の存在感は凄いですな。
音はやや太くて、ダイナミクスもあります。小さい音でも存在感があります。音色はやや木管的なニュアンスがあって、正直トラディショナルなブルースをコピーして再現する人には向いてなさそうな気もするけど、
これはこれで十分ブルースにも使えるトーンを持っているとも思います。
ハーモニカの新しい分野としては非常に優れた力を持っているんじゃぁ無いでしょうか。
ネックとしては、マウスピースの厚さや材質による滑りにくさの慣れが必要であると言うこと。
また、音色面において従来の金属カバープレートによる音の反響とは質が異なるため、録音したときのリバーブの乗りも変わってきます。
これは録音した人ならわかるかもしれませんが、リバーブをかけたハーモニカの美味しい音色ってあると思います。しかしこのPureHarpはそういう音色よりも生音重視な方向がいいように思います。つまりは生音でしっかり持たせられるプレイが基本になるという感じでしょうか。
まあその辺は自分も試行錯誤なのですが、従来と勝手が違う部分もあると言うことですね。この楽器の音がとにかくしっかりしている、という部分から生まれるものなので、嬉しい悲鳴なんですけど。
◇オーバーブロウ、ベンド面◇
オーバーブロウに関しても、リードの設計、開発段階から視野に入れていただけに非常に良いと思いました。普通の音、ベンド音、オーバーブロウ音と、音色を損なうことなくバランス良く鳴ります。
ベンドだけ太く出がちだったり、オーバーブロウ音が安定せず音色が汚いとか、そういうアンバランスさは感じません。
ベンドやオーバーブロウを正しく理解して習得した人ならば、十分叶えててくれるモデルじゃぁないでしょうか。
懸念があるとすれば、人によっては、ベンドやオーバーブロウの音程が適正より低めに鳴ってしまうかもしれません。
◇Flisnufチューニング面◇
して、Flisnufのチューニングに関して言えば、最近の新人アーチストのレコとかだと、かなりリズムがタイトで洗練されてる系が多いので、巷のブルースプレイよりもスティービーっぽいメロディ系をキープしつつ、ブルースハープっぽい表現もしてくれっつーなんとも大変なオファーが続きました。
こんなとき8番吸音のベンド(つまり4番吸のオクターブ上)あたりが中心のプレイが凄くハマッたりして、早速恩恵に与れた気がします。これを4番でやっちまうとフレーズがベンド灰汁(アク)というかいかにもブルースを連想させすぎる方向になって音楽的に浮いてしまったりするし。Keyによっては音域の低いところでのプレイは楽曲に埋もれてしまう場面もあって、そういうのは大体NGになったです。
やはりサックスやエレキギターと似たような音域と表現を暗に求められてるところがあって、その範囲でおいしい鳴きというかブルースハープらしさを表現するにおいて、Flisnufのチューニングは結構答えてくれたんじゃぁないかなと思っています。
JAZZやブルースにおいても、ベンドで出す3度b(3番ベンド)と、中音域の新たに用意された3度b(7番吹のミb)を使い分けることで、前者はトラディショナルな、後者はクールなフレーズ構築に役立ちました。これは最初からそう狙って作ったので、狙い通りなんですけど。
JAZZYなフレーズに関しては、4番オーバーブロウを代表とする6度b以外のオーバーブロウは無いので、オーバーブロウ使用頻度もかなり減って、そういう意味でも既存のどのチューニングよりも技術軽減に役立つんじゃ?という狙いも実感できた気がします。
特にモダンなフレーズ吹いてますと、従来のオーバーブロウの頻度だとプレイに一生懸命で音色に気を使ったり、音程に気を使う余裕がなかなか無くて大変ですよ、ほんとに。(ハーワードレビーさんとかほんと凄いですよ。)
特に改良することなく、このまま二年目突入しようと思います。一年目はPureHarp自体に慣れる時間がかかってしまったけど、今年はもうちょっとプレイを安定、音色模索をしたいなと思いますね。
2007.6.12
■生徒さん向けの書き譜ソロあれこれ■
SmokeGetsInYourEyes(煙が目にしみる)という曲があって、例えばGで演奏した場合、途中からEbに調性が変化してまたGにもどる、みたいな曲
ちなみにInASentimentalMoodもそうだし、部分的な転調も含めるとJAZZでは多く当たり前の調性変化っす。
さて、今回は二つの音源を上げてみます。
まずは、オーバーブロウが出せるようになって、フレーズの中に組み込めるようになってきた方に吹いてもらう用にと先日作ったソロです。
[音源]SGIYE1(オーバーブロウ有り)
で、作っては見たんだけど、ややメロディチックなソロの中にちょっとだけオーバーブロウを使ったりして転調感を出したりしてますが、やはり人の技量を加味して作ると解りやすいメロになってしまうというか、逆に言うとJAZZっぽいフレージングさを失うというか。
また、バップフレーズにオーバーブロウをガンガン組み込むのはこの楽器にとっては難易度が高いし、それをしたところで先方が吹けなければ意味がなーい、と言うのもありますけど。
しかし、なんとなく作ってはみたけどどこか引っかかっていて、もう少し違ったアプローチが無いかな、もう一回作り直したいなとか思っていました。
けども、flisnufを使ってオーバーブロウをガンガン使ったソロなんて作っても、自分用の書き譜ソロになってしまうし、まだまだflisnufを入手していない人にとってはなんのこっちゃの事。。。。
ともかく!
それならばと既存のカントリーチューニングでオーバーブロウ無しでどこまでこの曲を表現できるかのソロをやってみよう、と思いました。
それがこれ↓
[音源]SGIYE2(オーバーブロウ無しよ)
これはflistuneでもflisnufでもなくて、市販ベースのカントリーチューニングでオーバーブロウ無しで吹いています。
使いまわしのカラオケの上なので、なんかしっくり来ない部分も否めないけど、4Beatとか、リズムがバシッと出てる楽曲内のソロを意識して。
オーバーブロウが無しという縛りが付くと、B7上でのハーモニックマイナーとか出来ないし、Ebに調性が変化した後のトニック(Eb音)が出ない、5度(Bb音)は3番のハーフベンドのみにしがみついてなんとやら、、、という
世界になりますが、もうそこはフレーズの譜割りやタイミングが肝になりますね。
でも、結果このくらいなら出来るんで、オーバーブロウが出来ない場合でもまだまだいろいろ表現の幅はあるとは思います。
(して、ベンドテクがしっかりしてる方ならこれなら吹けるんだろうか?Yesと言って!)
もしもオーバーブロウが出せるのならば、Eb音やBb音が使えてなお表現幅が広がり、プレイも安定するでしょう。
速いフレーズ、シビアなタイミング、緻密な譜割り、そして技術の壁。いろいろ難題が重なると無理も出ますけど、、、まぁ、こういう苦労を軽減するためにflisnufを作ったわけで、実際にはflisnufで吹けばもっと簡単に仕上がっちゃいます、としたいですね。
flisnufも注文で手に入る事だし、将来的にはflisnufのデモも作りたいと思っていますけど、きっともう少し先の話でしょう。。。
将来的にそこまでやる気があってたどり着く方を楽しみに待ちつつ、現在オーバーブロウが出来るようになってきた方、オーバーブロウを必要としない方、どちらにもフレーズ考察の参考になれば幸いです。
2007.4.28
ということでまとめに入ってみま〜す。いろいろごちゃっとしてきたのでコラム内を整理してみました。
仮にブルースハープを持って、ブルースを演奏するだけではなく、歌謡曲やポップス、ジャズスタンダードや映画音楽、童謡唱歌に至るまでも奏でたいという欲求に対して、楽器側からのアプローチ(つまりは新定番のチューニング)を模索していたんですが、軽いつもりが深みにはまり?
そんなこんなでこんなまとめです。
■flistuneβ
一本のハーモニカの中に二つのトーナリティを仕込むと、いろんな曲が吹ける。また変更場所を工夫すれば、既存のブルースプレイを引き継ぎつつ、新しいジャンルが吹ける。
そんな模索から生まれたチューニングです。ベンドがまだ出来ない、もしくは未熟段階であり完璧にマスターしたとはいえないハーモニカビギナー段階でも楽しめるかもしれません。
→フリスチューンβモデルに関する記述へ
■flisnuf
flistune型の発展系。複数のトーナリティをもつバランス型になりました。
とはいってもなんか根本から変わったわけではなく、7thチューニング(カントリーチューニング)をベースに組み立てるとこうなって凄く便利になりました、と言うことで・・・・・
オーバーブロウが出来ない方でも、いままで鬼門だったナンバーに挑めるかもしれません。
→フリスナフに関する記述へ
って感じですかねぇ。いじょーまとめでした。
2007.4.23
■flisnuf(フリスナフ)のサードポジションをピックアップする■
flisnufを使って音をとってみました。まずはこれを聞いてください。
[音源]サリーガーデン
さて、演奏を聴いたところで、実は曲中にハーモニカをチェンジして演奏しました。いずれも違うKeyです。
この曲は4小節ごとに俗に言うA-A-B-A形態の曲ですが、
最初の4小節[A]をCのflisnuf 1stポジションで。
次の4小節[A]をBbのflisnuf 3rdポジションで。
サビの4小節[B]をFのflisnuf 2ndポジションで。
最後の4小節[A]をBbのflisnuf 3rdポジションで。
演奏しています。
いずれも曲のkeyはCになります。
もう一度良く聞くとちょっと違うかなぁと解るかもしれませんが、はたして最初にそれが解りましたでしょうか。
セカンドポジションのサウンドイメージは既に承知の方もいるかもしれませんね。今回はサビだけでしたが平メロ[A]のところを2ndポジションで吹くとベンドが出てきて、とたんに2ndポジションっぽさが浮き出ます。
■今回は3rdを取り上げると言うことで、まずはflisnufで行う3rdポジションメジャーのサウンドイメージを比較してもらうためにこういった手法をとりました。
いわれないで聞くと、1stポジションと違いが解りにくいですね。しかし1stポジションが吹音の頻度が高いのに対してこの3rdだとほとんどが吸音になり、その辺の呼吸感というか、吸った感じの音の表現がが2ndに非常に似ています。
ちょうど、1stと2ndの両方の性格を持ったポジションで、演奏する曲によってノンフェイクでストレートにもいけるし、フェイクやベンドで2nd風な味付けもOKという感じでしょうか。
ただ、逆を言えば、1st程吹きやすくは無く、2ndにもなりきれないという器用貧乏さを持っています。このことから、1stでも2ndでも吹けない曲に対しての3番目のアプローチなのだ、という存在のような気がしています。
■1stでも2ndでも吹けない系の曲を一曲取り上げてみました。スウィートメモリーです。
この曲は1stで吹くには曲調が向いてなく、2ndで吹く為にはオーバーブロウ必須で演奏の難易度が高いです。
では3rdでは・・・・
[音源]スゥイートメモリー flisnuf G 3rdポジション(曲keyはA)
決して簡単とはいいませんが、それは曲が難しいからですね。技術的にはベンド技術があればここまで吹けます。
こういうことが出来ちゃうのが、3rdポジションメジャーの力なんだなぁと気づかされます。
■参考までに、オーバーブロウとかを駆使して2ndで吹いた音源です。今回はflisnufで吹いてますがこの曲に関していえばflisnufも市販の既存チューニングDも吹き方は同じです。ゲロゲロムズイです。。。。
3rdのときと比べると、どちらもポジション的な良さがあると思いますが、着目点は必要技術の差でしょうか。
技術的にオーバーブロウ有りと無しとは雲泥の差ではないでしょうか。それだけ3rdのほうがこの手の曲を挑みやすいし、マスターしやすいはずです。
[音源]スゥイートメモリー flisnuf D 2ndポジション(曲KeyはA)
それでは、また次回。
2007.4.21
□例えば、ここにドレミファソラシド、メジャースケールで出来た曲があるとします□
これを従来既製品で演奏しようとすると、1stポジションしかほぼ選択肢がありません。
それ以外になりますと、いきなりオーバーブロウが必要になるのです。また、せっかくブルースハープだからとミb、ソb、シbあたりのブルーノートで味付けしたくとも、1stポジション上ではこれらすら困難だ、という壁にぶち当たります。
「ブルースハープなのにフォーキーな感じか、素直〜な感じの選択肢しか無いなんてっっ」
そんなこんなで、flisnufというモデルが生まれました。何が違うって、音の配列が違うんです。それだけです。
丁度一年前くらいから、ライブやレコーディングでも使って、今では完全に自分の中でレギュラー化しています。それではどんなものなのか紹介しましょう〜

flisnufの配列
穴番号 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
吸音 | B | D | G | B | D | F# | A | B | D | F# |
吹音 | G | C | E | G | C | E | G | Bb | C | E |
■まず従来既製品と違うのは、0番穴があって10番穴が無い…!というところでしょうか。
また7番吹音には謎のBb音があります。これによって穴がずれ込み、4,5番と8.9番が同じ音の仕組みになっています。
ハーモニカのバーター効果の性質上、これによって8,9番の吹音ベンドは無くなり、逆に吸音ベンドが可能になります。
このモデルは極めて高音部分の感覚が従来既製品と違います。10番穴や従来の9番吹音G音が欲しかったり、吹音ベンドがしたい場合はこのモデルには向かないので、おとなしく従来既製品を使うが良しでしょうか、、、、、
その代わりといっては何ですが、4番吸音のフェイク、ベンドがごとく、同じことを9番吸音のベンド、フェイクが可能になっています。
この辺は、従来既製品では適わない、かゆいところに手が届く感じでしょう。
なお、この配列ですとオーバーブロウはEb音のみでOKということになります。
以下、各ポジションでの紹介です。今回は、オーバーブロウ無しでメジャースケールポジションがどれだけ吹けるのか。その辺をピックアップしてみます。
1stポジションで使う場合(KeyC)
穴番号 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
吸音 | Bシ | Dレ | Gソ | Bシ | Dレ | F# | Aラ | Bシ | Dレ | F# |
ベンド | Aラ | | Fファ | Aラ | | Fファ | | | | Fファ |
吹音 | Gソ | Cド | Eミ | Gソ | Cド | Eミ | Gソ | Bb | Cド | Eミ |
■まずはおなじみ?の1Stポジションです。
一番最初に0番があって紛らわしいけど、となりの1番からはお馴染みのファ、ラがベンドで…という形は従来の既成モデルと同じです。
ただ5番9番がファイリングされているので、ファは全部ベンドで出すようになります。
このポジションでの吹奏感は、従来既製品とあまり変わりがありません。
なお、1stポジションマイナー(KeyCm)はオーバーブロウが出てくるので難しいっすよ。
2ndポジションで使う場合(KeyG)
穴番号 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
吸音 | Bミ | Dソ | Gド | Bミ | Dソ | F#シ | Aレ | Bミ | Dソ | F#シ |
ベンド | Aレ | | F#シ | Aレ | | | | | | |
吹音 | Gド | Cファ | Eラ | Gド | Cファ | Eラ | Gド | Bb | Cファ | Eラ |
■続いて2ndです。もともとこのポジションがファーストでいいじゃん、というのを元に作られたのでこれが一番演奏しやすいように出来ています。
従来既製品で演奏していくと5番吸音でメジャースケールのシの音が出ませんが、これはファイリングしてあることによりきちんとしたメジャースケールがデフォルトで仕込まれています。
ブルースなどでF音(シb)が欲しいときは逆にベンドで出すというスタイルです。
いわずもがな、ブルース要素を高めるためにミソシ音が吸音側に集まっていて、ベンドが可能になっています。
またブルースにおいては、3番のハーフベンドBb音をよく使いますが、8番吹音においてもBb音があるのがこのモデルの特徴で、この音域でも十分ブルージーなフレーズを歌う事が出来ます。
0番穴があったり、特徴的な部分もありますが、基本的にはこれはもっともポピュラーなファイリングですね。カントリーチューンとも言います。
なお、2ndポジションマイナー(Gm)も一箇所オーバーブロウが出てくるですが、一箇所だけなのでGmの曲もこのポジションで吹けてしまう事があります。
3rdポジションで使う場合(KeyD)
穴番号 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
吸音 | Bラ | Dド | Gファ | Bラ | Dド | F#ミ | Aソ | Bラ | Dド | Fミ |
ベンド | Aソ | C#シ | F#ミ | Aソ | C#シ | | | | C#シ | |
吹音 | Gファ | | Eレ | Gファ | | Eレ | Gファ | | | Eレ |
■ここからが従来既製品では使用頻度の低かった使い方です。この配列ならではですが、曲によってはこのポジションが活きます。
配列を見ますと、4番吸音からの配列が2ndポジションと、特にリーオスカーモデルのメロディメーカーと酷似していますので、雰囲気は擬似的な2ndポジションになります。
シの音だけ気を付ければ2ndの感覚から移行しやすくなっています。従来既製品では音の配列によりこのポジションはマイナーになりますが、このモデルはその感覚で吹くとメジャーブルースになります。
メロディをしっかり、きっちりと出したくて、さらに2nd的なフィールを求めたい時にハマるポジションになるでしょう。
んで、ミbソbシbも可能なんですね。
特に曲中に4度マイナーコードが出てきて、その構成音がメロディとして出てきて、こいつははずせねえ!という時に役立つポジション、、、、かな。
さらに言えば、今回紹介するポジションの中で唯一、メジャースケールが吹けて、その中でブルースフィーリングあふれるミbソbシbが可能で、さらに平行調であるマイナースケール、しかもハーモニックマイナーを含む三種のマイナーが全部出来るっつー万能ポジションなんすね。
オーバーブロウは無し、ベンドのみ、でジャズをやってみたいという人には未来がある、、、かな。
3rdポジションマイナー(Dm)は可能です。従来既製品のサードポジション(マイナーというかドリアン)も可能です。
4thポジションで使う場合(KeyA)
穴番号 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
吸音 | Bレ | Dファ | | Bレ | Dファ | F#ラ | Aド | Bレ | Dファ | F#ラ |
ベンド | Aド Abシ | C#ミ | F#ラ | Aド Abシ | C#ミ | | Abシ | | C#ミ | |
吹音 | | | Eソ | | | Eソ | | | | Eソ |
■サークルオブフィフスで言うところの4番目に属するこのポジションは、さすがにここまで来るとベンドが多えええええなぁ、、、、という感じですね。。。
このポジションは従来既製品で言うところのナチュラルマイナーポジション、または1stポジションの平行調としてよく演奏される、もっともポピュラーなマイナーポジションなのですが、それをメジャーでも吹くとこうなります。
なお、マイナーでも吹くことは可能です。1stポジションをラから始めた形がソレです。
ミbソbシbは?と考えると、実際このポジションでブルース風味を演奏するのは大変で、どちらかというとマイナーブルース風味の味付けになるやも知れません。まぁ母体がマイナースケールなので。。。
このメジャーポジション中心で曲を演奏することはあまり試していないですが、例えばジャズなどにおけるII7など、部分転調の際に欲しい音がこの配列には備わっているので地味〜に活躍しているポジションかも知れませんね。
蛇足ですが、4thポジションマイナー(Am)は可能です。
12ndポジションで使う場合(KeyF)
穴番号 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
吸音 | | Dラ | Gレ | | Dラ | | Aミ | | Dラ | |
ベンド | Bbファ Aミ | | Fド | Bbファ Aミ | | Fド | | | | Fド |
吹音 | Gレ | Cソ | Eシ | Gレ | Cソ | Eシ | Gレ | Bbファ | Cソ | Eシ |
■いきなり飛んで12thポジションになります。これはサークルオブフィフスで言うところの最後のポジションかつ、b系の回り(逆回り)でいうところの二番目(1stの次)に出てくることからフラットセカンドポジションとも呼ばれます。
よってb(フラット)が一つしかついてないので、このポジションでもメジャースケールが適えやすいのです。
実はこのポジションの平行調が従来既製品で言うところのサードポジション、ということになります。Fの平行調Dm、ということですね。
従来既製品でのこのポジションは、まさにこの平行調のサードポジションであるDmからFに転調する曲!のためにある存在だったり、オーバーブロウが出来ない段階でのIII度セブンス表現が必須の音楽、例えばボッサとか、そういった特殊な扱いで使われてきました。
このモデルでは8吹のBb音があるためきちっとメジャースケールが完成しますが、曲によってはこの音を必要としないため、従来既製品でもこのポジションでの表現がたまに出てきます。アメージンググレイスや、ジュピター、サイレントオブサイレンスなどがそうです。あ、あとマイワンアンドオンリーラブなんかも音域的にいけちゃいますね。
個人的には、このモデルの場合だと上の3rdポジションの便利さに霞んでしまって、あまり使う利点と頻度を見出せないポジションですが、4thポジションと同じで、部分転調内ではガンガン使ってるポジションなのでした。
また自分が経験したことある曲ですと、「愛の挨拶」のようなb3度上に転調してまた戻る、みたいな曲を3rd→12th→3rdでやったことがあります。これは結構面白かった。
さらにジャズでよくあるb6度上転調を4th→12thでやってみるのも一興か?なんて。やったこと無いんだけど、いやいや結構無理あるかもなぁさすがにこれは。。。
なお、12Thポジションマイナー(Fm)は一箇所オーバーブロウが出てきますが、ベンドも多いため、再現は難しいです。

■これ以外のポジションになると、オーバーブロウが必須になります。今回は割愛します。
オーバーブロウという技術は、今日に至ってはいろんな人が知り、また研究され、教材もTipsも増え、マスターできた人も増えてきたのでそれほど避ける存在とも思いませんが、それでもなお、既製品では不安定な技術だと思います。
楽器を楽しむものにとっては不安定なのは困るし、それでは音の配列で工夫してみようか、という角度から特殊チューニングというものを追求してきましたが、これが今のところの答えかな、とも思います。
無論ジャズなどにおける転調においてはハーモニカを交換したりだとかは必要になる場合もありますが、既製品よりかははるかに曲のテリトリーも広がると思います。ジャンルにおいても。
ベンドのコントロールは必須になりますが、仮にベンドをマスターした方なら、1stポジションで従来のフォーキーな演奏や伝統的な演奏を適え、ブルースにおいてはセカンドポジションで従来のフィーリングで楽しみ、同時にソウルナンバーなども兼ね備え、ジャズやPOPS、歌謡曲などは3rdポジションで他には出来ない部分をフォローできる。
それらが一本で、気分次第で曲調も変えたりだとかできるっつーところが良いかなぁ、、、、なんてね。
ちなみにこのモデル一本で全Keyを表現したのがこれです。12key3_1.mp3
■入手できるか?■
もしも仮に?興味が沸いて試してみたいなぁ〜と思った場合、どうやって手に入れたら良いのでしょう・・・
市販はされていないし、これを既製品からリードをガシガシ削るのはかなりの手間です。。。。
そこで、特にハーモニカの種類にこだわりが無ければ、SUZUKI楽器のオーダーメイド製作がお得です。
なんと楽器代他に1050円+送料でやってくれちゃいますよ。
スズキ楽器へGO!http://www.suzuki-music.co.jp/
仮に今回紹介した、KeyG(2ndポジションで)のモデルを作ってみましょう!
@メーカーサイトから「オーダーメイドハーモニカ」を選択
Aご注文手順へ
Bオーダーメイドハーモニカご注文画面へ
C10ホールズを選択します。
Dハーモニカの機種を選択します。今回はお試しということで一番安価なブルースマスターMR-250を。
E調子を選びます。ここは「A」を選びます。KeyGを作るためにはここからいじっていくのです。
F音階を選びます。Specialを選んでください。
G具体的に音を指定します。画面にはA調の配列が書いてありますので、下の図ように変更します。
これは確認ボタンを押した後ですが、このように赤色の部分が変更された部分です。同じになっていますか?
なっていましたら、次へ。
H仕上げです。Nameを入れるかはご自由に。。。。。
I注文内容確認をします。価格は送料含めて4410円です!再度変更点などをチェックしましょう。
J次画面に行き、連絡先などを記入し、あとは指示に従ってください。
ちなみに自分でリードガリガリ派はAbから作っていくのが良いですよ。
それではいろいろお疲れ様でした〜
2005.12.14
試してみる(4)
師走はいそがしいっす・・・とりあえずサウンド貼り付け。従来演奏しずらい曲を楽に。
8番吸音ベンドのみで
いえすたぁDay(Yest)(音源)
6番吸音ベンドのみで
ホワイトクリスマス(xmas)(音源)
黒いオルフェ(black)(音源)
見上げてごらん!リトルスタァ☆(miagete)(音源)
4番吸音ベンドのみで(3rdポジションでハーモニックマイナー)
いい日旅立ち(iihi)(音源)
3番、6番、8番吸音ベンドで(3rdから12thへ平行調転調の典型)
テイクファイブ(takef)(音源)
とりあえず後の作業は後日・・・・
2005.12.7
試してみる(3)
前回の続きです。《フリスチューンβ》でいろいろ遊んでみたのね。
スキヤキソングを《フリスチューンβ》で(ueo)(音源)
ダニーボーイ、いきます。(danny)(音源)
この世の終わりとか(end)(音源)
オーバーザレインボウも(over)(音源)
よく10穴用曲集に載ってそうなナンバーをやってみました。《レギュラーチューン》だと3番吸音ベンドやオーバーブロウが出てくる曲です。
《フリスチューンβ》だと、スキヤキソングのサビ部分は例外として、その他はベンドがひとつもありません。
スキヤキソングのサビは録っていませんが、8番吸音半音ベンドが出てきます。これは《レギュラーチューン》の6番吸音半音ベンドと同じレベルです。
あと
こんなのも試しに。テンパランスリール(tem)(音源)
独特な雰囲気が出ますが、これはかえって大変でした。もう癖のついちゃってる自分にはパターンが替わってこの速さはキツイキツイ。
最後に、それでいてこういうのも。
ブギ ブギ !(WB)(音源)
をるたーをるたーー(J-O)(音源)
ご静聴、ありがとうございました。次回は難曲行ってみましょうか。
2005.12.6
試してみる(2)
続きです。まず再確認しておきたいのは、このチューニングの目的についてです。主に
■ベンドの負担を減らすことによってよりメロディを綺麗に聞かせる事。また負担を減らしベンド(フェイク)がより歌いまわしや内容の面で捉えられるようになること。
■レギュラーチューニングでの1stポジションのベンドが出てこない曲のレベルから、いきなりベンドによってハードルが高くなる現状を和らげるクッションとなる存在になること。
■何本もチューニングを持ち歩いて混乱を防ぐよう、これ一本で従来の初心者用の曲から、ベンドを使う曲の負担軽減、そしてセカンドポジションのブルースに至るまで網羅すること。
じゃぁいってみましょう。
今日は曲を使って、比較などをしていきます。まずは「千と千尋の神隠し」でおなじみのあの曲。
従来の《レギュラーチューンの1st》で演奏しますと
4C546〜 5C〜6〜C〜 4B→1 5〜 4B〜
ドレミドソ〜 ミレ〜ソ〜レ〜 ドラ ミ〜 ドシ〜
※B→1は3番吸音の1音ベンドです。ラの音。
って感じで、このよくミスりがちなベンド、B→1をややミスった感じの音源をひとつ。
ああぁ!やってしまったぁ〜(itumoC)(音源)
これを、今回の《G調ベースのチューニングの12Thポジション》で吹きますと
D6ED8〜 E6〜8〜6〜 DCE〜 D5〜
ドレミドソ〜 ミレ〜ソ〜レ〜 ドラミ〜 ドシ〜
音はこんな感じです(itumoG)(音源)
ちょっと《G調ベースのチューニングの12Thポジション》つーのは長いので、便宜上《フリスチューンβ》と呼ばせて頂きます・・
同様に、少年時代なども
《従来のレギュラーチューン》(shounenC)←嫌な所にベンドが・・失敗しちゃったよ(音源)
《フリスチューンβ》(shounenG)(音源)
となります。なんとなく比較できましたでしょうか。
■今日のオマケ■
「青い山脈」と言う曲があります。これはハーモニックマイナーとナチュラルマイナーの両方のスケールを使う曲で、基本的に7音階しか組み込まれていないディアトニックハーモニカ
では工夫をしないといけません。複音ハーモニカなどはAハーモニックマイナーとAナチュラルマイナー(つまりはCメジャー)の二本を使って演奏したり、10穴でもベンドを使って
二つのスケールの織り成すメロディを吹きこなしたりと、まぁクセのある曲なのです。こんな曲、いっぱいありますよ。
さて、《フリスチューンβ》。マイナー3種に関しても対応します。このくらいになってくるとベンドは出てきますが、それでもレギュラーチューンよりかかなり楽です。
《従来のレギュラーチューン》で、3種マイナーを吹いてみましょう。
B→1 B 4 C 5 D 6 E
ラ シ ド レ ミ ファ ソ ラ Aナチュラルマイナー(C-ANM)(音源)
B→1 B 4 C 5 D E→ E
ラ シ ド レ ミ ファ ソ# ラ Aハーモニックマイナー(C-AHM)(音源)
B→1 B 4 C 5 5(OB) E→ E
ラ シ ド レ ミ ファ# ソ# ラ Aメロディックマイナー(C-AMM)(音源)
※E→は半音ベンド、(OB)はオーバーブロウ
《フリスチューンβ》だと
C 5 D 6 E 7 8 G
ラ シ ド レ ミ ファ ソ ラ Aナチュラルマイナー(G-ANM)(音源)
C 5 D 6 E 7 G→ G
ラ シ ド レ ミ ファ ソ# ラ Aハーモニックマイナー(G-AHM)(音源)
C 5 D 6 E F G→ G
ラ シ ド レ ミ ファ# ソ# ラ Aメロディックマイナー(G-AMM)(音源)
言うならばサードポジションなんですね。
それでは最後に、「青い山脈」の比較です。(前奏のみ)
《従来のレギュラーチューン》(aoiC)(音源)
555〜555〜5D5C4BB→1〜 EEE〜EEE〜E6D5CD5〜
ミミミ〜ミミミ〜 ミファミレドシラ 〜 ラララ〜ラララ〜 ラソファミレファミ〜
F〜FE 7FEE→ EFEF E65〜 C〜C4 5C4B B→1B4BB→1 B→1.5 B→1〜
シ〜シラ ドシラソ# ラシラシ ラソミ〜 レ〜レド ミレドシ ラ シドシラ ソ# ラ〜
※B→1.5 は3番吸音ベンドで1.5音下げる事。
《フリスチューンβ》(aoiG)(音源)
EEE〜EEE〜E7E6D5C〜 GGG〜GGG〜G87E67E〜
ミミミ〜 ミミミ〜 ミファミレドシラ 〜 ラララ〜 ラララ〜 ラソファミレファミ〜
9〜9G H9GG→ G9G9 G8E〜 6〜6D E6D5 C5D5C C→ C〜
シ〜シラ ドシラソ# ラシラシ ラソミ〜 レ〜レド ミレドシ ラシドシラ ソ# ラ〜
それではまた後日!
2005.12.3
試してみる(1)
下で考察したチューニングを試していこうと思います。
まずは、C調をベースに作ってみました。
【新基準案】C Major keyの音配列
穴番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
吸音 | D | G | B | D | F | A | B | D | F | A |
吹音 | C | E | G | C | E | G | Bb | C | E | G |
これですね。
まずは、1stポジション上でのドレミファソラシドを吹きます。
C Majorとして使う場合
穴番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
吸音 | D | G | B(し) | D(レ) | F(ファ) | A(ラ) | B(シ) | D | F | A |
吹音 | C | E | G(そ) | C(ド) | E(ミ) | G(ソ) | Bb | C(ド) | E | G |
4 C 5 D 6 E F 8
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
※数字は穴番号、○は吸音、数字のみは吹音
1stポジションのドレミファソラシド(C1-1)←音源クリック〜!
そして下降ライン。
8 F E 6 D 5 C 4 B B→1 3
ド シ ラ ソ ファ ミ レ ド シ ラ ソ
※B→1は三番吸音の一音ベンド。
1stポジションのドシラソファミレド、シラソ(C1-2)←音源クリックよ!
ここで出てくる3番1音ベンドが曲者だったわけですね。出来る人には問題ないわけだけど、こいつが初心者を苦しめ、メロディを吹くことをあきらめさせてしまう事もしばしば。
じゃ、頭を切り替えて、次は12Th ポジションを。
F Majorとして使う場合
穴番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
吸音 | D | G | B | D(ら) | F(ド) | A(ミ) | B | D(ラ) | F(ド) | A |
吹音 | C | E | G | C(そ) | E(し) | G(レ) | Bb(ファ) | C(ソ) | E(シ) | G |
D 6 E 7 8 G 9 H
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
12thポジションのドレミファソラシド(C12-2)←音源!
下降ラインも。
H 9 G 8 7 E 6 D 5 C 4
ド シ ラ ソ ファ ミ レ ド シ ラ ソ
12thポジションのドシラソファミレド、シラソ(C12-2)←音源
。。。となりますね。こちらにはベンドがないので、既存のレギュラーチューンに比べてかなり演奏は楽になります。
〜休憩〜
ここで、Cをベースに作ると12thポジションの音域がかなり高いので、G調をベースに新たに作ってみました!
こいつで12thポジを扱うと、音そのものがC調の1stと同じになります。
こいつで今までの経緯をまったく同じく繰り返します。吹き方は同じなので、表は割愛します。
G調ベースで1stポジションの上昇、下降(そして3番ベンド)
4 C 5 D 6 E F 8
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
1stポジションのドレミファソラシド(G1-1)←音源
8 F E 6 D 5 C 4 B B→1 3
ド シ ラ ソ ファ ミ レ ド シ ラ ソ
1stポジションのドシラソファミレド、シラソ(G1-2)←音源
G調ベースで12stポジションの上昇、下降(ベンドなし)
D 6 E 7 8 G 9 H
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
12thポジションのドレミファソラシド(G12-2)←音源
H 9 G 8 7 E 6 D 5 C 4
ド シ ラ ソ ファ ミ レ ド シ ラ ソ
12thポジションのドシラソファミレド、シラソ(G12-2)←音源
以上、とりあえずの楽器構造と紹介はこのくらいにして、次回は具体的に曲を扱ってみたいと思います。今まで難解だった曲がどれだけ楽になりますやら。
■オマケ■
このチューニングでのブルースへのアプローチですが、構造的に
【新基準案】C Major keyの音配列
穴番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
吸音 | D | G | B | D | F | A | B | D | F | A |
吹音 | C | E | G | C | E | G | Bb | C | E | G |
再度見てもらうと、4、5、6番の吹き吸いの構造と、8、9、10番の構造が一緒なので、4,5,6番で吹けるフレーズはそのまま8、9、10番でも可能になります。
たとえばこんな感じ。
G調ベースで作ったチューニングで2ndポジションのブルースフレーズ(BF1)←音源
なお、吹音ベンドは存在自体が無くなります。
全体的にはこんなニュアンスになる。演奏自体は既存のプレイとほとんど変わらないが、出てくる音が若干変わる。
ブルースデモ←音源
まぁ今日はこの辺で。
2005.11.3
新基準のレギュラーチューニングを考察してみる(1)
こんなのはいかが?
まずは既存のチューニングです。
C Major keyの音配列
穴番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
吸音 | D | G | B | D | F | A | B | D | F | A |
吹音 | C | E | G | C | E | G | C | E | G | C |
これを
【新基準案】C Major keyの音配列
穴番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
吸音 | D | G | B | D | F | A | B | D | F | A |
吹音 | C | E | G | C | E | G | Bb | C | E | G |
こういう風に組み直します。78910番の吹き音が変更されてます。
@C Majorとして使う場合
穴番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
吸音 | D | G | B(し) | D(レ) | F(ファ) | A(ラ) | B(シ) | D | F | A |
吹音 | C | E | G(そ) | C(ド) | E(ミ) | G(ソ) | Bb | C(ド) | E | G |
AF Majorとして使う場合
穴番号 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
吸音 | D | G | B | D(ら) | F(ド) | A(ミ) | B | D(ラ) | F(ド) | A |
吹音 | C | E | G | C(そ) | E(し) | G(レ) | Bb(ファ) | C(ソ) | E(シ) | G |
まず、ベンドが完璧に出来る方には必要性が薄い。このコンセプトは、ベンドを習得するまでの期間のプレイヤー負担の軽減、もしくはあまりベンドに肯定的でなく、それでも小型携帯性や音色の意味でファンとなった方が
10穴をプレイする際の新しいスタンダードチューンを模索する試みです。それでいて、ある一面においては既存のチューニングの利点や特徴を兼ね備えていないとトンデモセッティング
になってしまうので、その辺の落としどころを考えていく楽しみ研究でもあります。
■基本的な考え
今あるレギュラーチューンとの互換性を最優先し、セカンドポジションのブルースまで演奏可能な事を重視した為、3番穴にA音を入れることは
パスし、Aのような12Thポジションによる解決策で「ら」の音の難易度を下げる。いわゆる低音「ら」が存在しないようなトラディショナルな曲は@で演奏し、「ら」と「そ」
が同居しているような曲はAのポジションで対応する。
■効果、演奏守備
これにより、綺麗なアイオニアンスケールで作られた曲に対しての守備範囲はかなり広くなり、さらにAの場合の4穴吸音から始まるマイナーは
らしドレミファソラ(ナチュラルマイナー)
らしドレミファソ#ラ(ハーモニックマイナー)
らしドレミファ#ソ#ラ(メロディックマイナー)
らしドレミファ#ソラ(ドリアン)
が完全再現でき、つまりは童謡唱歌から演歌、クラッシックの演奏範囲を広げることになる。もちろん既存のサードポジションを妨げないのでマイナーブルースも引き続き可能だ。
既存のレギュラーチューンでの場合は、ナチュラルとハーモニックの再現にとどまり、
それ以上はファイリングをするかオーバブロウが必要になると共に、3番の一音ベンドが必須になる厳しい世界だ。それを、一箇所の8番吸音ベンドのみで可能にしてみる。
■既存のセカンドポジションへの影響
基本的には既存チューンの感触と変わらない。7番吹音にBbの音があるのはセカンドポジション上で3bの表現になるのでおいしい。あと、和音的に2345吸でG7、4567穴吹でC7の再現。
■その他
考え方は、1stでは7度(シb)が追加され、2ndでは3度b(ミb)、12Thでは4度#(ファ#)が追加される形になる。これはベンドを完全にマスターしたものにとってもおいしい副産物に
なるかもしれない。例えばよく話題に上るテイクファイブや、または黒いオルフェなどは、筆者が過去に述べた0番穴チューンを用いなくともこういう形でも楽勝になる。
まぁ、とりあえず終わろうか。
2005.8.14
出来ました〜!入手希望の方は、送料着払いを了承して頂くだけでOKです。CDそのものはプライスレスです。
送り先をメールでお知らせください。
2005.7.29
このサイトのデモの一部をまとめまして、デモCDとしてみました。MP3よりはマシな音質ですが、演奏は相変わらずなのであしからず。
身内には配る予定ですが、もし欲しい人がいるなら一応メールくださいね。
これが簡易ジャケット。ほんと脳が無くて、そのまんまで申し訳ない・・・
2005.6.24
現在私がこのサイトを通じての活動は、私にとってのいくつかの目的があります。
まずは音源ですが、現在私が使ってるハーモニカは10ホールズではありますが、
自分が活動するステージに置いて扱いやすいようにカスタマイズしています。
つまり、市販されているモデルとは違った音配列で組みなおしているのです。
どう違うかというと、私はメジャースケールをセカンドポジションに配置した、いわゆる5番吸音半音上げの、「ファイリングハープ」
方式を基本に考えているので、普通にファーストポジションで吹こうと思うとファが半音シャープします。
また、セカンドポジションでの音域確保のために、通常の10番穴の音を殺し、その代わり低音側に音を追加
しています。つまり、
穴番号 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
吸音 | B(ミ) | D(ソ) | G(ド) | B(ミ) | D(ソ) | F#(シ) | A(レ) | B(ミ) | D(ソ) | F(シb) |
ベンド | A(レ) | | F#(シ) | A(レ) | | | | | | F#(シ) |
吹音 | G(ド) | C(ファ) | E(ラ) | G(ド) | C(ファ) | E(ラ) | G(ド) | C(ファ) | E(ラ) | G(ド) |
という感じです。2番吸い音が主音となるセカンドポジションでは、そのまま2番吸音から「ドシラソ」と下っていくと、
1番吹音のファで終わります。さらにそこから隣の穴、仮に0番穴としましょう、そこで「ミレド」の演奏が可能と
なっているのです。この改造は市販のハーモニカからでもできますが、概念的には丁度全体的に一つ穴をずらす、という感じに
なるので、たとえばセカンドポジション上でのGのハーモニカを作るときには、Cから改造すると逆にめんどくさいのです。
実際はAbのハーモニカからの改造が一番リードの重量バランスを崩さず作れるとは思いますが、リード打ち換えが出来れば
それに越したことは無いでしょう。
この音配列は基本的にはすべてのメジャー曲をセカンドポジション(G)で演奏する為に配列されたものですが、この配列により
すべてのポジションが見直され、既存のポジションイメージと違った副作用をもたらします。
たとえば、これは通例の5番ファイリングハープもそうなのですが、
サードポジションメジャー(D:一部b7)という形が作られます。このポジションの演奏は、4度マイナーが重要な役割を占める
シビアな曲を可能にします。また、オーバーブロウによる半音階プレーが可能ならば、長三度下(トニックから見て6度b)、
またはその逆への頻繁な転調に関しての一番バランスの取れた形に成り得る可能性を秘めているということです。
これはセカンドポジション(G)からテンスポジション(Eb)への6度b転調プレイに違和感を覚える場合の
もう一つの選択と成り得るでしょう。またサードポジションメジャーは音配置的に、セカンドポジションの派生という形で、
数々の近似点があるのが特徴です。
次にマイナーKeyへの柔軟な対応が可能です。通常よく使われるサードポジションマイナー(Dm)は使いにくくなりますが、
代わりとして、フィフスポジション(Em)への充分な表現と音域を確保します。0番穴に含まれる5度の音と、各吸音側に配置された
ブルーノートによって豊かな表現を可能とします。平行調への転調を頻繁に起こす曲に関して、セカンドポジション(G)と
フィフスポジション(Em)の充分な音域確保とブルーノート表現をバランス良く発揮できます。
音配列をいじると、いじった頻度にもよりますが、既存の演奏はし難くなります。が、その反面、今まで不可能だった
プレイも可能になる可能性を秘めています。可能性が高い音配列を作り出すことは、ずばり、携帯するハーモニカの本数を
少なくすることが出来る事と、汎用性を高めることになります。
・・・・ということを自分でも確認したいし、興味のある人にも知ってもらいたい、聞いて判断してもらいたい。
まだなかなか未知な、参考書も無いマニアックな分野ですけど、これからも模索していきたいなと思います。
2004.12.11
なんと、約3年半ぶりの戯言でっす。なんでこうも唐突に?と思われるかもしれませんが、まぁ気分次第なんですねはっきり言って。
今回の戯言内容は、今までに質問いただいた内容への、私なりの回答や考えなど、いつかはまとめようと思ってたことをここに記しておこうと思います。
圧倒的に多いのはベンドの仕方や、ハーモニカのチョイスに関するものが多いのですが、それらは大体が誰かのコピーをするに当たっての質問でして、今回はそういうのはパスパス。
どちらかというと「考え方」みたいなやつかなぁ。そ、とにかくそういうやつ。そういうのをここを利用して言いたくなっただけなのよ。
■オーバーブロウの意義って????
オーバーブロウの記事と、音源の影響か、やはりこういう疑問はあるだろうなぁ。自分はハワードの演奏を聞いてガツン!と来てしまった類で、そのころ、しきりにチャーリーマッコイとか
コピーしまくってて、ブルーグラスのバンドでやれ速吹きだのなんだの、の時期だったんですけど、大体そういう速吹きってのはある決まりきったラインを連呼してることが多いので、吹いてるドライブ感は気持ち良いにしてもマンネリではあった。
さらにブルースに良くありきなペンタラインみたいなのも嫌いではなかったけど、はっきり言って声量不足みたいな問題でうまく(らしく)吹けなかったんだよね(苦笑
思い出してみると懐かしくて恥ずかしいぃぃぃ。活動始めて2年目くらいの頃だ。まぁそんな頃、ハワードの音に出会うことになった訳です。
ところで、私には兄貴がいるのだけど、兄貴は一時期SAXをやっていて、家ではJAZZが良く流れていました。その頃は私は解らなかったが、当然ビバップフレーズや、モードなんかはバンバン耳に入ってきてたんでしょうね今思うと。、ああ、こういうのジャズなんだーみたいな
認識しかなかった訳だけど、それと同じラインやニュアンスが、ハワードのハープにはあって、とにかく驚いたんですね。
なぜ驚いたかというと、やっぱ10穴ハーモニカというのは、ディアトニックやペンタトニックが王道なわけで、リズムでバッバッとか、プわーっっってのがブルースハープなんだよ!ってのが半ば強制的にそう思い込まされてましたし、ファイリングでもしなければ
セカンドポジションでブルーノートを効果的に使いつつメジャー(長調)の曲を演奏することは出来ない楽器、位は解っていた私にとって、明らかに出ない音が出てる訳です。そりゃ驚きます。そのハワードのびっくり仰天技術の中核が、オーバーブロウだった訳です。
こういう経緯をたどった者にとっては、きっとオーバーブロウには何か、自分の中のマンネリやら、不自由な苦しみを解き放つ自由な何かを感じたのでは無いでしょうか。ブルースハープの音色でプレイをすることがひとつのキーパーソンで、なおかつ、頭のなかに浮かんだフレーズをそのままトレース
したときに、楽器の制限で無理やり収まるところに収められる苦痛を、オーバーブロウが助けてくれる。自分にとって、オーバーブロウってそんな感じです。
■クロマチックハーモニカは吹かないの?????
うわー、これはよく言われるんだよなぁ。クロマチック自体は持ってるんですよね。始めた頃は、アンサンブルもやったし、
クラッシックからポピュラーも吹いてました。トゥーツのコピーとかも〜。
でも、圧倒的に10穴の出番が多かったし、自分もそちらに情熱を傾けてた時期だったんで、やっぱライブで使ってないと
疎遠になっちゃいますね。たまに仕事面でも、相手がアレンジしてくれて、さらに10穴じゃレンジや、スケール、フレーズ的に
辛いかな、と判断したのか、気を使ってくれて「一応クロマチックも用意してくれる?」みたいな機会もあったんですが、
やはり現場仕事なんで、”とりあえず譜面より音出していくか”的なのが多い訳ですね。すると、10穴で吹いちゃう。
一応クロマチカルなトレーニングはしてましたから、結局音出して納得してもらって、それでいこっか!となる訳で・・・。
ほんと出番が無いうちに、10穴での表現力との差が開いちゃうので、ますます頻度は減りますね。そんなこんなで、今ではよほどのことが
無い限り現場にも持って行きません;;;
まぁ練習も久しくしてない訳ですから、頭で浮かんだことを10穴でやるのとクロマチックでやるのではもうかなりの差が
出ちゃいます。クロマチックのほうは、インプロヴィゼイションに関してはイライラを通り越して、笑っちゃうくらい思う
通りに動かないっつー・・。ある程度のビバップフレーズや、ギミカルな動き、オルタードスケールなどは10穴でも出来る
んですが、やはり餅は餅屋って事で、4度堆積(C-F-Bb-Eb・・・)みたいな動きや、アルペジオなんかは遥かにコード感を感じる訳で
クロマチックのほうがイーカンジになるのも解ってはいるんです!
でもそういった音楽的な欲求不満は、クロマチックではなくてピアノで解消してる自分がいるッ ますます離れていく私。ダメジャン・・・
■クロマチックと10穴比較について
これはあれだ、私的に結論から言っちゃうと、餅は餅屋、隣の芝は・・ってことになるんですが、10穴ジャズなるものが出てきてから
まま比較されますよね。ジャズをやりたいんだけど、ハーモニカは何使ったらいいんですか?などの質問もよく聞きます。
その質問に関しては、ほとんどの場合においてクロマチック行っとけ!って感じなんですけど、10穴を既に吹いてる人から、
JAZZのこの曲をやりたいんですけど、オーバーブロウを覚えたほうが良いんでしょうか?それともクロマチックでやったほうが・・?
という質問はちょっと答えに困っちゃいます。なぜって、それはその人が、どういう見方、考えでその曲を吹こうとしてるのか、サウンドのイメージは
どんな感じか、現在10穴でどういうのをやってどのくらい吹けるのかが解らないもの。
質問の内容からすると、そういうのは関係なくて、「皆はどういう方向に流れてるんすか?」みたいにも取れなくは無いんだが
それも正直わからない・・・(笑)いやいわゆるプロという肩書きの人たちも、10穴の技術的限界を味わってからクロマチックと併用する者や、サウンドイメージや
音楽の美学といっても良い理由で使い分けたりしてますから、総意というものは存在しない訳でして。
今美学、という言葉を使いましたが、それなのかもなぁ。各楽器には、その楽器が一番美声を発するやり方というのがある。簡単にいって、クロマチックハーモニカにバッキングというのを求めるのもどうかと思うし、逆に10穴に向かって、「この音楽はいろいろと半音多用だから、無理にでも経過音いれて!」とか言うのは
なんとなく使い方に疑問を感じる。そういう美学(考え方)の人にとっては両刀となりうる理由があるし、逆に、「自分は10穴の扱い方を良く知っている。だからこそこの楽器の美声でやりたいんだ」という美学を
持ってる人は10穴で何でもやってしまうだろう。
どちらでも良いと思う。その先に、リスナーを納得させ、楽しませる音がそこにあるならば。そしてその両方にチャレンジしてる者こそが、真にこの二つの楽器の比較ができるんだろうなぁ。
(まだ続くんですけど、一旦筆者は眠るそうです。次号は限りなく前向きに考えていますが、やっぱり気分次第なんだろうなぁ・・)
2001.6.5
5月一杯セミナーが大幅に増えた事から忙しい日々が続きました。いろいろ書くネタもあったのですが
機会を逃してしまうと流れてしまいますね。毎日更新をしてる方とか本当に凄いエネルギーだと思う今日この頃。
さて、今回はFIHハーモニカコンテストの話です。このコンテストは毎年一回、国内で行われているハーモニカのコンクールでして、10Holes、クロマチック、複音、アンサンブルなど各種の部門があるのですが、10Holesだけは
日程も会場も別途、独立して行っています。さてさて、今回はどんな感じでしょうか。
今回は全体的に「Live活動をしている、もしくはよく人とセッションをしている」方々が多かったようで、見てるほうも実に楽しかったです。技術的な部分はもちろんですが、それを通り越しての玄人芸というか、聞かせる演奏も多く、
事前に話に聞いていた「今回はレベル高いらしいよ」というのもうなずけます。しかし、このような状況の中でも、コンテストという形である以上、上位3名を決めなくてはならないという苦しい現実があります。果たして上位3名に選ばれる人と、選ばれなかった人との差は一体
なんなのだろう?
コンテストが終わり結果発表も出た後に、惜しくも上位3名枠に入れなかった人が私にこのような事を言ってきました。
「何が足りなかったのでしょう?出来たら技術的なアドバイスをください」
私はその方の演奏も聞いていましたが、実にCoolで私好みの演奏でした。技術的にも何ら問題が無く、素晴らしくカッコイイ演奏だったと思います。私から見て技術的なアドバイスする事などありません。かえっておこがましいと思えるほどです。
ただ、おこがましくも一言いわせて貰えば、「コンテストにおいて損な演奏」だったのかもしれません。ハーモニカコンテストである以上、Harpが主役である方が有利不利の視点で言えば有利な訳です。が、それが全体の印象や音楽的表現において必ずしも良し、でないところがさらに難しい部分なのですが。
あるプレイヤーが、優勝者になるべく力を持っていたとして、10Holesの技術の一つであるベンドやフェイクをまったく使わず、「きらきら星」を演奏したとしたらどうなってしまうだろう?それでも優勝しちゃったら実にCoolなのですが(笑)、やはり実際には選曲的に損をしてる部分はあります。良くも悪くもこれはコンテストなのだな、と思わされます。
だがしかし、先に書いたとうり課題曲が無い以上、このタイプのコンテストはコンテストに非ず、一種のお祭り、またはイベント、な面も持っていると思います。少なくとも私はそう捕らえています。コンテストと名がつく以上、便宜上優劣がつきますが、実力が均衡してる場合は特にその結果は意味のないものと思っています。音楽ジャンルや具体的課題曲を限定しない以上、音楽的趣向やジャンル、それに対して必要不可な技術は多種多様であり、それを正確に同一線上で優劣つけることはまず不可能だと思っています。
さて、その方には、「いいんでない?私は好きだったし、アレはアレでいいと思いますよ。ただ、コンテスト向きではなかったかもしれない」程度の返答をしたのですが、実際それが本音です。
技術的な部分に関しては、きっとまだ足りない部分があるのでしょうけど、それはその人の音楽観において、必要と感じるかが大事なわけで、それは本人が気付かなければならない事でしょう。「こういう技術を身につけたいのだが出来ない」、というのならアドバイスは可能だが、「何が足りなかったのだろう?」の場合はアドバイスのしようも無いというか。実際私はその演奏に対して、それはそれでいいのでは無いか、と率直に思ったのですから。
2001.5.6
GWも終わって、久々に更新。ポジション奏法って?1と、オーバーブロウとは?の記事をやっと書きました。読んでて頭いたたぁ!ってな仕上がりになっちゃいました。自分でも簡素に書こうとして返って深みにはまっちゃってるのが解るのが悲しいです。
まぁいらん誤解招きたくないから真面目な文章になってしまうんだよなぁ〜
2001.4.25
厚木市の荻野公園のお祭りで演奏してきた。実際に話を聞くまで、そこは愛川町だと思ってたのだがそれは間違いで、じつは厚木市最大の公園なのだという。国体の競技場としてテニスコートの拡張が見込まれていたが、いざ工事の時に、工事個所が天然記念物動物の住家、もしくは活動範囲内という事でその話はお流れになったらしい。さすがに施設も充実していて、野外も広い。のんびりするにはいい場所だなと思った。山に囲まれているような感じで、遠くを見つめると高層ビルと電線、、、、そういうのとはまったく無縁な場所に見える。それでいて厚木市街から車で10分程度の距離にあったりする。
今回もやはり市の役人が世話してくれた訳だが、なんというか私ら若輩者に対しても実に親切丁寧でこっちが逆に恐縮してしまう。。そういうものなんだといわれればそうなのだけど、いくつか役所仕事を体験させて貰って、その都度対応が大体一緒なんで、そういう変なところに驚いたりする。
しかし今回は一緒に飯を食ってるときに役所の方が役所勤めの大変さというか、ボヤキというか、そういうのを話してくれた。その人は文化会館勤務らしくて、大ホールで著名ミュージシャンのコンサートの際の苦労話とかしてくれて、一気に会話の華が咲いた。なんか赤提灯屋台じゃぁ無いけど、飯食うときには何かあり!ですな。その人の"人間"の一片を感じる瞬間でもあったりして今回一番記憶に残った出来事でありました。
なんか今回は日記のようだけど、ここは基本的に日記ではありません(笑)
2001.4.19
フレッツISDNを導入してみた。本日から専用線扱いで年中繋ぎっぱなしでス。以前は、上限2980円というプロバを使っていて、それでいて電話料金はテレホーダイというサービスを利用してPM11:00〜AM8:00まで2400円ポッキリという感じでしたが、
このフレッツというのはNTTさんに支払う電話料金が3600円で固定、プロバさんに払う料金は1380円固定、という感じで、それでいて回線繋ぎっぱなしの環境を提供してくれます。
月にNet代金を5000円弱使うのに関しては使用頻度によって高くも安くも感じてしまうけれど、いままでの使用頻度から考えるとやはりお得感がある感じ。なんと言っても電話代の関係で、夜11:00以降にずっと起きてる生活というのは体の調子を崩す原因にもなるし、かといって昼間延々と繋いでたりなんかしますと後で請求額見るのが恐かったりします。
其の辺の個人的な問題が解決されつつ、Net社会においても、このサービスが一般化すれば11:00以降の異常な回線込み合い状態が緩和される訳で、嗚呼やっと諸外国と同じ環境になってきましたね、という感じなのです。
これで電話代がただになればなお嬉しいですが、日本はこの辺に関してまだまだ後進国のようです。
さて、Music。次にアップするのは、あかとんぼ、そしてGymnopedies No.1あたりになる予定です。
2001.4.17
早起きついでに書き込み。Musicに上げてあるサンプルの二曲だが、Donnaleeはチャーリーパーカー、マイルスなどが全盛だった時代のビバップの曲。
Jazzをかじって少しずつ勉強していくと、どうしてもビバップを避けて通る事は出来ない。という事でまず最初に練習しようと思った曲。当時ヨーロッパでHowardLevy氏のセミナーを聞かせていただいて、Overblowというテクニックを
知った直後だったこともあり、この時から真面目に新テクニックに手をつけはじめた時期でもあった。だがその当時、自分はCountry畑の仕事も多く、そちらの方で手が一杯になってしまって
しばらくお蔵入りしてたかな。で、再度熱が入ったのは地元のJazzClubで演奏し始めてから。既にJazzの共通言語にビバップフレージングあり、見たいな感じだったので、単にBlues調にブワーーとやるのも自分で納得が行かなかったし、
その時期からかなり練習したことになる。その割にはあまり上手く吹けてないんだけど(x_x
後日Howard氏のテイクを聞く機会があって、凄く参考になった。彼はピアノも演奏できるし、良くある10Holesの演奏タイプに捕らわれないフレージングを
多用するので、実に新鮮で為になる。ただちょっとピアノフレーズ過ぎる部分もあって、そこまでやるかアナタ、と突っ込みたくなる部分もあるんだけど。まぁ大体どの楽器もフレーズ自体は似てきてしまう物かも知れないのだが、自分としては10HolesHarpistとして、どうHarpがカッコよく聞こえるか
を追求することが課題になるんだろうなぁと思ったり。道は遠いい。
Take fiveの方は、生徒さんからの依頼で製作した物。バックの演奏もMidiカラオケをちょっと拝借してきてチョコっと手を加えただけの物です(ゴメンナサイ!)
個人的には初めてリーオスカーモデルのナチュラルマイナ-というハーモニカを使った訳で、なかなか慣れない部分もあったのだが
結果としてはあんな感じ。一夜漬けのやっつけ仕事な部分は否めない。思ったのは、このナチュラルマイナーというハーモニカ、使いこなせばかなり便利なのでは?と思った。
自分はアドリブに関して吹きなれたチューニングを好む傾向にあるからちょっと食わず嫌いだったんだけど、最初からあのハーモニカに慣れてる人はかなり便利なんだろうな、と感じた。
んでもって、あのくらいピアノ弾けたらいいなぁと思った訳だ(これは関係ないか)
ちなみに、これらの曲をカラオケにしても吹く人少ないだろうなぁと思ったり。曲のレベル云々より、
曲自体がマニアックというかなんと言うか…。早くみんなが楽しめるような曲のオケを作れよ、と自分に突っ込んだりする。
2001.4.17
早起き。おいちゃん氏の指摘により、記事欄の両端に余白を設けてみた。確かに読みづらかった
ですよね。行間ももう少し空けたいな。手書きHtmlで頑張ってる上に全然詳しくないので、タグ
見つけるのも大変。その他、cgiの設定をいじったり、誤字を訂正したり。
ちなみにおいちゃん氏のことを、最初「どこのオジサンだ?」と悩んでしまったのは内緒、この場
だけでチョコっとつぶやいておこう。
2001.4.16
10Holesのベンド記事追加、残りはまた暇な時にでも。本題のMusicの方だけど、これが
本命にも関わらず作業が滞ってる。取りあえず予定曲でも上げておくか、って事で現在進行形の
曲を上げておいたけど、現実的には一曲ずつアップしていく感じになりそう。
2001.4.15
取りあえずテスト設置してみました。背景やWebデザイニングとかはかなり後回しにします。
取りあえず音源を増やしていくのが目標。適当に作ったやつがチョコチョコ溜まってはいるんだけど、アップまでには至ってない
感じなので、一つずつやっていくしかない現状です。
それに伴って記事コンテンツも書いていこう。まだ一つしか出来てないけど、まぁ急がずにゆっくりと。